病める時も健やかなる時も

結婚の誓いの際によく聞くこの言葉。

夫婦でいる時にはもちろんそうしたいと思うけれど

友人にもそうありたいと思う。

それはなぜかと言うと
私が病のために日常を送れなかった時に

変わらずにいてくれた友人達には
本当に支えられて希望になってもらったから。

心を病んだ事は
当時はとても辛くて自分の命への責任を放棄したかった程の辛さだったけど

健康になった今は
あの時の苦しみが無かったら
今の私という人格は形成されず
もっと違う考え方を持っていただろうなと思う。

なので、今となっては
辛かった経験が今の自分に大きな影響を与えているし、知り得なかった事を体験して
学んだ事の方が多かった。

そして、先日は今度乳癌の検査をしたら
再検査出てしまったと来た年上の友人が浮かない顔で言うので

再検査の結果のわかる日に夕飯でもする？？
と伝えたら

変な人！！と笑われた笑

でもねぇ、どっちにしろ受け止めなければいけない現実がある時に

変わらないで一緒に乗り越える術を考えてくれたり気持ちを受け止めてくれる存在に
私も助けられて来たから
スッとそういう言葉が出たのだと思う。

ただ、気分次第よね。

なんて言って別れた数日後

メッセージが来る。

「当たりだったわ〜今カフェで気持ちを落ち着けている。ちょっとで良いから会えない？お茶でもいい。」

そんなわけで私は仕事の打ち合わせを終えてから

旦那さんへの食事を用意してから出てくるという友人を迎えに行き

一緒に食事をしながら話を聞いた。

私は死について多分かなり人より考えていると思う。

なぜか、昔から。

彼女はいつか癌になるだろうなと思ってたけど
こんなに早いと思ってなかった！
私は抗がん剤治療したくないし
もうお先も長くないし！死ぬんだ！

とか何とか言ってたから

今の段階で、どのくらいの確率なのかを聞いてみたら

５年は100パーセント生きられるって。
と。

初期の癌だそうなんだけど
それでも動揺するよね。と思った。

自分が、自分の彼女が
もし癌だと診断されたら同じように思うかもなと思った。

軽度だとか重度だとか
そういうことではない。

今の気持ちをとにかく聞いて
どうしようと言うので
とりあえず、５年のことだけ考えて計画してみたら？？

治療法に関しては私が口出すべき事ではないけど
心を守ったり
ストレスを発散したりも、忘れないでね。と。

彼女はずっとご主人の介護をしている。
結婚してからご主人の進行性の難病が発覚した。

バージンロードを一緒に歩いた愛するパートナーは

その後歩けなくなり
1人で生活は困難な状況。

その介護を彼女は本当に地獄だったと言う。

正直だな。と思う。
家族やパートナーは愛ゆえになんでもできるわけではない事を私は知っていて

何度も爆発して
もう離婚したい！と言ってる彼女に
何年も前から離婚しても良いんだよ。と言って来た。

多分周りに彼女に離婚を勧める人はいないだろうな。と思いつつ。

ご主人もいつでも別れて良いと言っている。
相手を自分の病のために縛り付けている事は
きっと彼にとっても非常に苦しいのだと思う。

でも、情がある。
それも愛情と言えばそうなのだと思う。
でも、彼女は本当に疲弊して
介護だけではない家族問題などに追われて
本当にすり減って辛かった。

そして今回の件。

後５年の人生だと思ったら
離婚をしたい。と。

それも良いんじゃない？ 
と私。

とにかく、やりたい事、我慢して来た事を悔いなくやってみようよ。

死について考えるとは
自分について考える。という事。

自分がどうありたいか
自分の人生を締めくくる上でどうしたいか。

軽度とは言え
彼女が癌だと分かったわけだけど
私は告知されて人生を終えるというのは
ある意味幸せな事だと思っているので
彼女の話を聞きながらあまり動揺などは無かった。

そしてね、こんな真剣な話ししてたんだけど

彼女は癌でしたと結果報告を受けたのに
その足で
その後シミ取りのレーザー治療受けて来てたのよ笑笑

生きる気満々でしょ！！笑

笑って茶化してしまったわ笑

人間って複雑よね笑笑

そして美味しい物を私と一緒に食べている。

このブイヤーベースも美味しかった。

泣いたり笑ったり忙しい夜だった。

真剣に辛かっただろうと思うから

2人で思わず涙が溢れるくらい感情的になったし 
そして大笑いもした。

その日は、私がご馳走をした。

彼女が良いよ！！良いよ！ っていったんだけど

だって５年後死んでるかもしれないからね
私が後悔しないためにご馳走するね🤣🤣🤣

と言ったら大爆笑していた笑笑

５年後生きてたら私が何かご馳走するわ。

と言ってた。

５年は短いよと彼女が言うから

確かに積み上げる事に関しては短いと思うかもしれないけど

変化するには充分な時間だよ。と言った。

これから変化していく彼女を
友人として肯定する存在でいられたらいいな。

治療が簡単でない事も知ってる。
気持ちに波が出てくる事も
経済的な事も
きっと大変な事多いだろう。

でも彼女はきっと変化して
自分で自分の人生の舵を切るはず。

そんな人を応援していこうと思う。