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映画 エゴイスト

こんばんは。2/10から公開された映画「エゴイスト」観て来ました。

雪道をそろりそろりと慎重に歩いて。

真正面からクィア映画であり
また、愛の物語でした。

原作者はゲイの方で、もうお亡くなりになっているそうなのですが

小説も読んでみたいなと思っています。

ネタバレになりたくないので
かなり抽象的な感想になりますけど

映画の前半の進み方は急激に恋になっていくのだけど、それもリアルであり
その後に訪れる物が裏切りや嘘でないといいと願うような純粋な人と人との惹かれ合う様子に
願う気持ち、そして同性の恋人と出会った頃の自分を重ねて見た。

同性を愛する人達にとって
自分を重ねて観られる映画って少ないんじゃないかな。だから余計にこういう映画が日本にて作られる事は嬉しい。

丁寧な描かれ方がとても良かった。

後半からがこの映画の本質で
愛とは
わがままとは…
愛する事と
愛を受け取る事と
人の幸せと
痛み…

クィアである事が原因ゆえに起きてる痛みや切なさもあって

問題提起にもなっていて
更に言えば
見た時の自分の状況によって見方は変わると思う。


私は自分が浩輔だったら同じような気持ちになったなと思う。

多分そうしたいって思って 
そうしてでもこの愛情を証明したり
すがったり
したいって思うと思う。

自分が買うって言ったセリフのところ

あそこから彼の愛情の表現が出てる。

後は梨を買うシーンにも。彼の
持ってるもの全て差し出すあの感じ。

でも愛が何かは分からない。と。

わがままだけど
愛してるって 
どうしてもそうしたいって思うような
そんな瞬間を私も知ってる。


観た後に映画のサブタイトル
「愛は身勝手」が刺さります。



作って下さりありがとうございます



映画を見終わった後、製作陣のインタビュー記事や映像を観た。

言葉を選びながら
彼らが慎重にあらゆる葛藤の元(つまり考え抜いた故の)作ったことが理解できて とても嬉しかった。

時々アートという名前の元
クィア的要素を用いた作品に傷つく事もあるから。

そうじゃないよね。って思うものが結構多いって思ってる当事者は多いと思う。

美しいだけでもなく
セックスモンスターだけでもなく 
才能があり過ぎるとか

そういう事ではないリアルな当事者の姿があった映画でした。

この映画を作るにあたって当事者をきちんと参加して作られている事にもその誠実性を感じる。


とてもよかったです。


皆さんも是非。


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