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LIFEー石川鷹彦の昨日・今日・明日。

日本におけるギターの神様という冠で石川鷹彦の名前を挙げて否定する人はまずいないでしょう。名前を知らない頃から明星とか音楽雑誌とかでフォークギターの通信講座?の広告に登場しているヒゲの人として顔だけ認識していて。ギターを弾き始めてからはコピーする曲する曲これも石川さんあれも石川さんみたいな感じで、間違いなく多大な影響を受けている。あんなギターを弾ける人になりたいなと…たぶん日本中でたくさんの人が僕と同じような経験と思いをしていると思うのです。

その石川さんが倒れたらしいという話を聞いたのはもうずいぶん前のことです。

あれはいつだったのかなあと思ってググってみたら2013年の6月だった。石川さんのライヴが別府ブルーバード劇場で行われて。

僕はその頃ちょうど仕事上のトラブルに見舞われていて、ようやくそれから解放された頃でした。普通に過ごしていたつもりでしたが、やっぱりおかしかったんでしょうね、直前になって三々五々の相方、田原さんから「石川さん来るよ!」って教えてもらうまで、コンサートのことをまったく知らなかった。

会場には顔見知りが多かった気がするけど、田原さん以外どんな人と喋ったかな…やっぱりおぼろげです。いろんなことを思い出しますが、ステージ上の石川さんが、ペダルチューナーでミュートしてギターの持ち替えをしていて、あーそういう風にするんだと思ったこと。当たり前だけど、左手の運びが美しいと思ったこと。2音鳴らす時は同時ではなくちょっとタイミングずらすんだということ。お馴染みの金属製のフィンガーピックをつける時に手が小刻みに震えていたこと。インターミッションの時に誰かと「石川さん、手が震えてたねー緊張してたんかな、それともなんか病気なんかな?」なんて話していたら、後半のMCで「さっきお客さんが手が震えてるって言ってた」…げ。聞かれてた?…まあそう思った人は他にもいただろうから僕の言葉じゃないと思いたい(笑)。終演後、一緒に写真を撮ってもらったんだけど、あの写真どうしたかなあ?

石川さんが体調崩したのはそれから半年ちょっと経った頃だったんですね。その話も音楽仲間の黒田さんに聞いて初めて知った。そう言えば…という感じ。少しずつその様子を断片的に知る感じのこの数年間でした。

コロナのせいで時間の感覚がおかしくなっているから去年だか一昨年だか曖昧だけど、さだまさしインスタで石川さんが元気に手を振る姿を見て、あー元気になったんだとは思いながら、右手が悪いんだなと改めて知って。やっぱりこの時も日本中で僕と同じように思った人がいたことでしょう。

ホーボーズというギターショップのインスタに、石川さんの本が出た、という記事を見つけたのが先週末だったかな。早速Facebookの石川鷹彦ファン倶楽部ページから注文して。この8年あまりの様子を知ることができました。

この本を読んで、いろんなことを思い出して。そうだった、僕がよくホーボーズに行ってた頃は奥山さんがやってた頃だったとか、小林さんの話を大塚さんがしていたこととか、ブルーバードでサポートしていた人はYoshiさんだったのかとか、読み進めながら僕自身がこの10年15年くらいの記憶が曖昧になっていることにゾッとしたりして。

個人的に勝手に神だと思っている坂崎さんのインタビューがけっこう衝撃だった。石川さんが所有していた楽器(の一部)を整理している。そうかあ。坂崎さんの「僕も石川さんと10歳くらいしか違わないし」という言葉に過ぎた時間を改めて感じたり。いろいろと考えさせられました。

石川さんの話を読みながら、あの頃の自分を振り返っている。みなさんもそうですか?巻末にこの本を作るにあたり、熱いファンのみなさんが石川さんに送ったメッセージを読んでいくうちに知った名前に出会い我にかえる。変わらない、ブレないってなんだろう。その人に出会った頃からこの人は変わらず熱い想いで石川さんを応援しているんだなあ。

石川さんのヒストリーブックであり、ファンブックであるこの本の収益は全額石川さんに送られるんだそうです。

アコギ好きな方、石川さん好きな方…はもうみんな持ってるか^ ^、万が一まだの方はぜひ!
twitterにも発見。以下のアカウントから申し込みフォームに飛べるようです。

石川さんの活動再開をお祈りしています!

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