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弾き語りの威力と魔力。

ライヴ前日ですが、どうしても見たいステージが。

古内東子さんのソロライブ。30周年ということで。僕は彼女が出てきた最初の頃がいちばん聴いていた頃。90年代の頭ですね。80年代の音楽が大嫌いだったと折に触れて書いてきましたが^ ^、それは90年代の前半いっぱい続きました。嫌いだったんだけど、裏を返せば、少しでも自分のアンテナにハマるのはないかとあれこれ物色していたわけで、ネットもなく、音楽情報も限られた場所に戻ってきて、その中で見つけた宝物的な感じで聴いていた何人かのアーティストのうちのひとり。昨日も思ったけど、僕はこの人を完全に歌詞で聴いていたんです。ああ、そうだったそうだったみたいな感じで。

30年という時が経っているのに、初期の曲と今の曲の世界観を同じにできるというのはすごいと思います。聴いていてまったく違和感がない。今を歌うというのは楽だけど古くなってしまう。それを最初からわかっているんだろうなあ。僕らがあの頃の曲をやりたがるその逆の思考というか、感心しました。

会場に入ったら、グランドピアノだけで、「おー弾き語りなんだ」と思うと同時に、彼女のしゃべりを知らなかったので、どんな感じなのかなと思っていましたが、ステージ運びも客あしらいもとっても上手で上品。おまけにめちゃくちゃピアノが上手くて。やっぱりこれがあると言うか、確かな実力に裏打ちされているんだなと。

ステージの半分くらい客席からのリクエストを受けてくれて、次々にみなさんが挙げる曲を歌ってくれて。結果的に大分ファンによるベスト選曲みたいになりました^ ^「歌詞カードも譜面もない」から、と言ってときどき「ちょっと待って」「キーがね、えーと」と言いながら探って歌い始めるのは、バンドマンにとってはじゅうぶんすぎるプレゼントであり刺激で僕はこっちのスタイル大歓迎^ ^楽しみました。

会場にはたくさんの顔見知りの方が^ ^いいライヴでしたね^ ^

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