絶滅危機動物ファイル18「オオサイチョウ」
こんにちは〜。
またまた間が空いてしまいましたが…
絶滅危機動物ファイル18「オオサイチョウ」です。
twitterでは2023/4/08に公開しました。
見た目のインパクトがすごいサイチョウの仲間、オオサイチョウ。
黄色、白、黒の鮮やかな配色と、カスクと呼ばれるヘルメットのような突起が特徴です。
サイチョウの仲間は、子育て方法がとてもユニークなことでも知られています。巣に必要なものは、大木とそこに空いた樹洞。
メスがその樹洞の巣に閉じこもって、わずかなすき間を残して穴を塞いでしまう！
そしてオスは1日数百個もの果実をメスにせっせと運び続けます。
外敵から卵やヒナを守る方法としては、究極とも言える育児法です。
しかしこれは、果実を運ぶオスが死んでしまうと、巣のなかのメスとヒナはなすすべなく死んでしまうというデメリットもあります（籠もっているメスは換羽で飛べなくなるため、脱出もできない）。
サイチョウのなかには、父親のオスが死んでしまった場合、関係ない別のオスが給餌を引き継ぎ、ヘルパーオスとしてメスとヒナを養う種もいますが、とにかくこんな生態になるなんて、すごい進化だな〜と思います。
しかし究極の子育ても、ヒトには通じません。
密猟・大木の伐採・森林の消失と、ヒトによる脅威によって数を大きく減らしてしまいました。
父親が殺され、籠もったまま死んでいった母親とヒナもたくさんいたことでしょう…。
また、カスクの中身が詰まったオナガサイチョウは、赤い象牙として激しい密猟にあい、絶滅寸前です。
種子を運んで森をつくるサイチョウたちの減少は、森の再生を阻むことにもなっています。
サイチョウたち、そして東南アジアの森を守るために、関心をもつところからはじめていきましょう！
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