保育園看護師がおすすめする 「漫画」の力で伝える解剖生理学! だって1000年前から漫画の国だもの・・
《鳥獣戯画》ってご存じですか?
平安末期から鎌倉時代始めに描かれた巻物で、キツネやウサギ、かえる、サル、ネコなどの動物を擬人化?して当時の風習や遊び、時の権力者を風刺したり・・が描かれた国宝ですね。
そんな1000年も前から漫画のある国に生まれてよかったなぁ~と思うことのひとつに、医学や科学も漫画でわかりやすく解説されていること!があります。
言葉では伝わらないことも時にはある
それは保育園看護師になって2か月後くらいの頃でした。
初めて「肘内障」の子どもに出会いました。その子を園で整形外科に連れていき、医師に修復してもらい、すぐに元気になりました。
それからしばらく後のこと、休憩時間に新人保育士さんから
「どういう仕組みで肘内障になってしまうんですか?」と話しかけられたました。
ここぞとばかりに「肘内障っていうのはね、」と原因や症状について語り
「肘の輪状じん帯と橈骨頭がはずれかけてる亜脱臼を起こしていてね、」と骨の名称等も交えてぺらぺらと自分の学習してきた知識を話したのですが、新人さんの表情がだんだん引いていってる・・?
あれれ・・、嘘は言ってないのになんか上手く伝わっていないのかな??
気が付いた時にはもう遅いわけで・・
最後に新人保育士さんは
「腕を急に引っ張らなければいいんですね、看護師さんすごいです」と
私を気遣う言葉を残して去っていきました。
そうだ!漫画の力を借りよう!!
けっして知識をひけらかしたかった訳じゃないのに、みごとに保育士さんにドン引きされて仲良くなるきっかけをつぶしてしまった、どうしてちょっと医学的な用語使っただけで引かれてしまうのか・・・。
保育園看護師と保育士の間にある基礎知識の違いのミゾを埋めるにはどうしたらいいのか・・。(※ちょっと大げさに書いてます、でも疎外感があったのはホント)
そんな時に見つけたのが、
『ねじ子のヒミツの手技』シリーズでした。
医師である森皆ねじ子先生が漫画で図解しながら、
さまざまな疾患の見るべきポイントや、しくみなどをわかりやすく漫画を
取り入れて解説してくれている本で、探していたのはこれだあ!!と即購入
「肘内障」のページを保育士さんたちに見せたところ「すごくわかりやすい」「骨とかあんな形してるの知らなかった」「はじめて肘内障が具体的にイメージできた」と大好評でした。
(ネジ子のヒミツの手技2nd lesson 改訂版 p150~「肘内障」参照)
ねじ子先生といえば「集団コロナワクチン接種」について
エキスパートナース本誌に漫画を組み込んでくわしく解説されていて、
知らないことばかりだったので大変勉強になったことを思い出します。
(2022年5月号、9月号など)
他にも漫画でわかりやすく説明してる本といえば
「はたらく細胞」シリーズですね!
本家からスピンオフ作品がいろいろ出ています。
アニメ化されたので子供たちも知ってる子が多く、
ふりふりのドレスを着た女の子を書いていた子がいて
「わたし、マクロファージさんになりたいの」と言ってて驚きました
(てっきりディズニープリンセスの誰かだとww)
次回は漫画以外の「保育園看護師に役立つ本」をまとめてご紹介します!