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(想)努力では変えられない大きな力

よく努力すればどうにかなると言う言葉を耳にするが、半分あたりで半分はずれだと思っている。むしろ、はずれのほうが多い気もする。

確かに美談的には努力は報われてほしいし、そんな心情になる。

能力という問題もあるが、実はそれ以上に大きな力が世間にあるように思う。

それは、「業界の流れ」だ。

例えば、老舗の手作り傘メーカーがあって、その傘を作るのにとても多くの時間がかかるとしよう。その中でも誰よりも細かく作れる職人さんがいたとしても、そもそも傘というカテゴリーでの市場が機械生産メインで低価格の流れの場合、相当経営していくのは大変だと思う。

その一方で、カッパというものが出始めだった場合、市場は広がっていく一方なので、そこまで努力していなくてもどんどん売れたりする。

一人の努力ではどうにでもならないくらいの力(市場原理)というものは存在する。

例えば、15年前にインターネット広告業界に飛び込んだとき、まだアフィリエイトという広告手法がこれからというときで、入社3ヶ月でも営業が取れたりした。

一方、雑誌広告などは苦戦し始めた時期で、おそらく3ヶ月では新規の顧客は取れなかったんではないかと思う。

昨今では、インターネットの広告手法なども増え、顧客側の知見も相当高くなっているので昔よりもハイレベルな提案が求められるので、敷居は高くなっていると思う。ただ、市場自体は伸びているのでまだ楽な方だと思う。

なにかで結果を出すということは「努力」は前提だけど、「世の中の流れ」というものを無くして判断するのは、非常に危険。勿論、好きなことであれば食べれなくてもいいという考え方もあるとは思う。

ただ、常にいろいろな業界はいつかイノベーションが起こるので、もし、自分が好きな業界が厳しそうでもやりたいときは、努力に加え、何かを工夫することで活路は見出だせると思っている。ただ、レベル感は少し高くなるので、努力(実力)+知識+想像力が重なったときにイノベーターになれるかも知れない。

ぜひ、その産業の流れも参考に努力をオススメする。

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