とあるうつ患者の手記 第30話

出産して実家に帰宅後から、お昼過ぎに毎日赤ちゃんの沐浴をしていた。うつ状態で使い物にならない私は、一人ではできなかったから、母に手伝ってもらってベビーバスに入れていた。

だいたい生後1か月過ぎたら湯船に入れても良いという。でも私は赤ちゃんを落としてしまうのではないかと心配で、なかなか湯船に入れる決意が出来なかった。

結局ベビーバスに赤ちゃんが入れなくなる大きさになってから、ようやく湯船に入れることにした。初めてのお風呂。赤ちゃんはお湯が好きみたいで、とても気持ち良さそうにしていた。私は自分でも出来ることがひとつだけ増えたことに、少しだけ安堵した。


また生後2か月からワクチン接種も始まった。これも私が赤ちゃんを受けに連れていけるのか、とても心配していた。

本来は母子手帳を発行してもらった市で接種を受けないといけないが、同じ県内なので保健婦さんに頼んで、引換券を郵送してもらって対応した。

→続く

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