特別区その7

今回からいよいよ論文試験のはなしをすすめたいと思います
前にも触れました通り、(公開されていないものの)特別区の論文試験の配点は非常に高く設定されていると予想されています
択一式がイマイチでも逆転合格が起きたり、うまくいったはずなのに不合格になっていたり、合格順位が低かったりするのはよくあることなのです
よって特別区を制するには論文試験への対策が非常に重要になります
他の試験と比べるとかなり顕著なので、面倒くさいと思われる方もいるかと思いますが、しっかりと対策をしていただきたいです


さて、本番の試験では論文試験は最後に行われるのが通例です
試験時間は80分間で問題選択式です。文字数は1000~1500程度と指定されています。問題冊子を開くと、課題が2題出題されています。片方を選んで、それに対して論じていけば大丈夫です。2題とも回答するものではありません。幸いなことに2題出題されますし、特別ひねった問題は出ませんので、対策をしっかりやった人が全く書くことができないという事態にはならないでしょう。

私の感覚としては、2題中1題は受験者が対策としてよく用意してくる論文のテーマになっており、もう1題が試験中に考えて書くようなアドリブ力を試すものになっていると分析しています。
たとえば令和元年のものでは、片方が外国人を取り扱ったものをベースに、地域社会や外国人観光客への対応などを加えた問題文になっていました
多文化共生は、用意しておくべき課題でしたので書きやすかったと思います

一方もう1題は、認知症高齢者への対応というやや尖った内容になっていました。高齢化社会や、それに伴う医療費問題等は準備している人も多いかと思いますが、「認知症高齢者」というかなり具体的に絞った対象になっていました。これを出題予想をして準備していくのは相当厳しいと思いますので、その場でのアドリブ力を試されていたといえるでしょう
厳密なデータはありませんが、受験生の多く、あるいは過去問を確認してみてどちらを選ぶかと聞かれた場合、多くの人が外国人の方を選択して回答していたのではないでしょうか
このように片方は対策しやすく、片方はアドリブ力を求められるのが特徴になっていると私は分析しています

別に自分が書きやすい方を回答すればいいわけですが、書きだしてからやっぱりもう片方のに変えようとするのは時間が厳しいですし、提出する答案用紙も汚くなってしまいます。ですので、少し時間をとってでも最初に問題文をしっかり読み、自分が書くことのできる方を慎重に吟味してください


論文試験に関しては、書くことが多いのでまた更新していきますね
次は書くうえで気を付けるべき点の考察の予定です
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