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<あなたの病気が治らない理由>7 対象関係論の理解が超重要

今日は、心理学の興味深い理論である対象関係論について、簡単にお話ししようと思います。(次回作で簡易版を載せます)対象関係論は、人間の心の発達と人間関係の重要性に焦点を当てた心理学の一分野です。

この理論は、私たちがどのようにして自己や他者と関わり、それが心の発達にどのような影響を与えるのかをメラニークラインが考察したものが始まりです。

対象関係論が生まれた背景には、心理学者たちが従来の精神分析に疑問を投げかけることから始まりました。

従来の精神分析では、自我(ego)が心の中心にあり、自己と他者との関係は二次的なものと考えられていました。しかし、対象関係論は、自我の発達が他者との関係の中で形成され、その後も影響を受け続けるという新しい視点を提案しました。

「対象」とは、他者や物に対する私たちの心の中のイメージや感情のことです。対象関係論では、私たちが生まれたときから、親や周りの人々との関係を通じて、「対象」が形成され、自我が発達していくと考えられています。(→これがのちに恋愛感情の形成に影響していきます)

例えば、母親が子どもに対して愛情を持って接することで、子どもは安心感や愛着を感じ、自己と他者を理解する基盤が築かれます。

また、対象関係論では、人間関係において「内的対象」「外的対象」という概念が重要視されます。「内的対象」とは、私たちの心の中にある他者のイメージや感情で、過去の人間関係の経験が記憶として蓄積されています。(=自分が他人をどう認識するか)

「外的対象」とは、現実の他者や物のことで、私たちが日常生活で出会う人々や物です。しかし内的対象のフィルターを通して認識しているので、例えば虐待を受けてきた人は、内的対象が「人間=怖い」となっているので優しい人を見ても「私を見下しているのか」とか思ってしまいます。

かなり難しいと思うので、次回は簡易にまとめたものを載せますね!^^*

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