見出し画像

コロナと自宅学習:みーちゃんが学んだこと

自粛期間中、子供の教育環境に悩んだ保護者は多い。特に小学生のいる家庭では、様々な修羅場が発生したのではないだろうか?在宅ワークをしながら、子供の勉強をフォローし、家事をするというマルチタスクは共働き家庭にとっては、もはや罰ゲームレベルである。

我が家でも、在宅ワークと出勤がミックスされた労働形態となり、子供は完全なオンラインラーニングへと突入してしまった。子供の通っているインターでは、一人1台ipadが与えられているため、オンライン学習にもスムーズに移行できるはずであった。しかし、我が家のみーちゃんは、マイペースな性格であるため、オンライン学習が始まっても、Zoom Meetingへの参加時間が間違えたり、当日中に提出しなければいけない課題が未提出であったりと初日からトラブルの連続であった。そして、提出した課題やプロジェクトは全て親子で回覧が可能なため、親がサポートしている子(全体の8割ぐらい)とそうでない子の差は歴然としていた。初日のZoom授業から、子供の後ろに親が待機して一緒に聞いているファミリーが多かった気がする。我が家の場合、夫はほぼ在宅ワークであったが、私は週に4回程度は出勤していたため、サポートできるのは夫のみである。日本で小学校〜大学院までを過ごし、TOEIC450点レベルの夫がみーちゃんのフォローをすることは、ほぼ不可能である。かといって、コロナで既に観光系の仕事が全てキャンセルになっている状態で、私がこれ以上仕事を減らすことは不可能である。

結局、みーちゃんにはパパとママがサポートが出来ないことを伝え、質問や問題が起こった場合には直ぐに先生に連絡すること、必ず毎日自分でその日の予定を確認することをお願いした。幸いipadの使い方は、ある程度理解しており使用しているアプリにも慣れていたため、何とか一人でやってみると言ってくれた。その結果、ipadが故障した際にもアプリに問題が発生した際にもみーちゃんは、全て自分で解決した。提出した課題は、イマイチだったけれど(というか、自分で勝手に課題を変更して別のものを提出していた)最後まで一人で行なった。Zoom Meetingに参加できなかったときは、自分で先生にメールして理由を説明し謝っていた。春学期のレポート(成績)も決して良いとは言えなかったけれど、一人で全ておこなった事については、先生からも”She definitely learned to manage her tasks independently”とお褒めの言葉を頂いた。

私も一応教育業界に片足を突っ込んでいるので、低学年の頃は親が子供の勉強をしっかりと管理する重要さも理解できる。最近、教育業界のコンサルタントとしても活躍している佐藤ママは、子供の学歴は親次第と断言している。日本では、ある程度の学年までは先取り教育(学齢よりも早いスピードで学ぶ)で、そこそこの成績をとることができるようになるシステムである。しかし、私は子供の頃にこそ沢山失敗をして自分で解決する力を積み重ねて欲しいと思っている。それが、我が子を国際バカロレアプログラムに通わす最大の理由である。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?