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資本主義最大のバグ 社会の根幹を支える仕事ほど底辺扱いされる

前回の記事で書いた通り私のキャリアの原点は運用監視であり、今もインフラ事業に携わっている。

しかし、世間的にはインフラエンジニアは人気がないらしい。特に私のやっていた運用監視の仕事は底辺扱いされることが多い。夜勤が多い、休日出勤が多い、定型業務が多い、ミスがあると怒られる、こんなところが底辺扱いされる理由だろうか?

運用監視に限らず、介護の仕事や建設の仕事など、世の中の根幹を支える仕事ほど、給料が安くなり底辺扱いされるのは間違いなく資本主義のバグである。

とはいえ、資本主義の仕組みを変える、というのは私にとってはあまりに壮大過ぎるテーマだ。そこで、まずは「日本のITインフラ業界を盛り上げる」ということに力を入れてやっていきたい。そのためにはITインフラの仕事に従事する人が、適切な報酬を得られて将来のキャリアプランを描きやすくなるようにしていきたい。

GAFAの一角を担うAmazonはクラウド事業が好調だが、Amazonのクラウド事業の起爆剤になったのは間違いなく彼らのオンラインストレージ事業(S3)だ。社会のインフラを支える一見地味なストレージ事業が彼らの原点であり、S3の提供以来、サービスの継続的なエンハンスや見直しを驚くほど愚直に淡々と進めている。自分たちの信念に基づいて、コツコツと努力を継続することに勝るものは結局ない。

バズを追いかけている人がもてはやされて、社会を支える仕事をコツコツと続けている人が底辺扱いされる社会なんてよいはずがない。そんなディストピアはいらない。

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