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ロンドンの新しいお菓子の体験

【一日の行程】
朝;Dishoomでインド風イングリッシュブレックファスト
Covent Garden ベーカリー、Petershum Nurseriesを訪問
ナショナル・ギャラリー
Cakes &Bubblesでアルベルト・アドリアのお菓子を体験
Fortnum&Masonでマーマレードと焼菓子をみる

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時差ボケなのと携帯のWi-Fi問題で家と連絡がつきにくくて夜中起きてやり取りする。パソコンなら大丈夫そう。ちょっと一昔前の旅行と思えばそんなに大変じゃない。
明け方5時位になると鳥の鳴き声がしてきて慌てて二度寝したけどショートスリーパー気味で2時間ほどで起きてしまった。部屋も狭いし、昨日の天気とうってかわってどんよりした曇り空。雨も降りそう。昨日買ったイギリスのいちごをつまんで、買っておいたスペインの桃の果汁と白茶のミックスを飲んで軽い朝食。出発しちゃおう。
今日はCovent gardenのPetershum Nurseriesの新しくできたお店をのぞいてみたいのとお菓子屋さんを覗きたい。
Covent GardenにはDishoomという気になるインド料理のお店もある。モダンインドとよんでいいのかな。Cinnamon Clubが好きで、何度か行っているけれど、ここはネットの情報によるとボンベイスタイルのレストラン。ボンベイスタイルとは何だ!昔あったイラニカフェをイメージしている?イラニカフェってなんだ!ゾロアスター教って何だ! よくわからないけど、とにかくカレー好きのイギリス人が、並んでいくほどのおいしいレストランらしいので行ってみたい。でも一人だからそんなに食べられないし、第一、娘よりも辛い物が苦手なのでかなり冒険じゃないかな、と思っていたところ、インド風のイングリッシュブレックファースト的なものがあるという。これなら一人でいろいろ食べられていいかもしれない。と、朝からDishoomに向かうのでした。
で、このThe Big Bonbay という朝食。こういう解釈があるのか!ってにやけちゃうぐらい、いい感じにインドなイングリッシュブレックファーストでした。カリカリベーコンにスクランブルエッグ、ソーセージ、ベイクドトマトにベイクドビーンズ。に高さのあるやわらかいパン。カリカリベーコンとソーセージ、ベイクドトマトはよいクオリティーの高さを感じるもので、そこにスクランブルエッグにほどよくインドのスパイス。そしてベイクドビーンズはスパイスがきいたおいしいもので。添えられたパンがまたブリオッシュみたいでフワフワの柔らかさ。たっぷりのフレッシュのコリアンダーが添えられていて、いろんなものを合わせながら食べるのがとてもよかった。お代わり自由のハウスチャイも、控えめだけどいい調合な感じのスパイス。ただやっぱりお料理のスパイスが、私には辛いのでハウスチャイのほかにフレッシュのオレンジジュースも。これもうまい。何食べてもうまい。これはカレーとかビリヤニとか、他のも美味しいんだろうなぁと思いながら、ほんとはナンロールも食べたいところ、お腹いっぱいになって終了・・・。地下のトイレに行きがてら店を見回してみると広いお店に朝からたくさんのお客さん。すごいなぁ。とにかく飲食店の活気がすごいロンドンに圧倒されている。

で、店を出たら案の定小雨が降ってきてしまった。近くのArome Bakeryというベイクショップに行ってみたいと思っていたので、のぞいてみる。口の中も辛いので、ちょっと甘い何かとカフェラテとか・・・ すごく美しく焼きあがっているクロワッサンや食パンのキャラメリゼされたものとかレモンのタルトとか。どれもおいしそうだけど、けっこうボリュームがありそうなのと、席が全部埋まってしまっている。覗いただけであきらめることに。(今となっては後悔)

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雨も本降りになってきてしまって、もう一軒チェックしていたChestnut bakeryを覗く。さっきのほうが魅力的だったな、と思いながらカフェラテだけ注文してとりあえず休憩。
そろそろPetershum Nurseriesがオープンの頃なので、行ってみよう。ただ、雨がさらに・・・
Petershum Nurseriesのメインは、中庭のテラスのレストランのようだった。その脇にデリとお花のアレンジするようなスペースがあって、そこではお茶が飲める。まずはお茶を頂いて、ちょっと考えよう・・・とにかくお店が素敵で、お花をアレンジするスペースが中庭のほうから、ちょっとしたいい感じに見えるんだと思う。
席についてしばらくお店を眺めていると、隣のスペースに素敵な母娘がプレゼントを渡していて、その光景がまた素敵でついつい眺めている。お店のディレクターっぽい人がいろんな花を紫のグラデーションでまとめて素敵なブーケを作っている・・・いいなぁ・・・とお店の風景や景色を楽しんでいると、目の前にまさに映画から抜け出した、まさに女優さんがそのブーケを注文していたようで何かを話している。イギリス映画によく登場する、あとティムバートンの映画でいつも出てくる・・・と名前が出てこないけれど、(ヘレナ・ボナム カーターっていうことが後で調べて判明)、わー、ロンドンだ。映画だなぁ。と感激。ついつい興奮で、お菓子も何も食べずにお茶を飲み終わって店を出てきてしまいました。雨もまだ降っているので、ナショナルギャラリーに行くことにする。だいぶ濡れてしまった。昔この流れで到着早々風邪をひいたことがあったから、その時もナショナルギャラリーの前で待ち合わせだったなぁ。コロナのこともあるし、気を付けよう。
そういえば、ナショナルギャラリーの前で待ち合わせしたのは2回あったけど、中に入ったのは何年振りなのだろう。あんまり中のことも覚えていないのでちょうどいい。
階段を上がって左は宗教画が多い。奥のほうにレオナルドダヴィンチの岩窟の聖母がある。ダヴィンチの作品は、部屋が作られているのでよくわかる。
向かって右は、天使がかわいいボッティチェリや怖い絵のレディ・グレイの処刑とか、大使たちとか、ゴッホのひまわりとかがある。愛の勝利の寓意とか、部屋の奥に見える馬の絵とか、印象的な作品がいくつかあって、一人でゆっくりと観られるなんて、本当に贅沢。
小学生の遠足みたいなご一行をついつい面白くて見てしまう。絵の前で面白いポーズを取って写真を取らせる子とか、おしゃまな女子グループとか、もうかわいくて見ちゃう。
贅沢なソファーにゆっくり座って休んだりしながら、ギャラリータイムを楽しむ。
少し早いけど、予約していたCakes&Bubblesに向かう。

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中はあんまり広くなくて、ホテルのお客さんも多い結構リラックスしたムード。私、イギリスのホテルのアフタヌーンティーの雰囲気は緊張しちゃって苦手なのだ。サービスの人達がシフトチェンジの時間なのか、スタッフが変わってしばらく全然オーダーしたものは出てこない・・・グダグダな感じで、30分ほど待ってようやくヴーヴクリコのシャンパーニュのグラス、それとSweet Afternoon Bubble Courseの最初のサーヴが始まった。
ファースト;5種類のお菓子
① スコーン・・・と言ってるけれど全然違って手で持ってもくっつかないマシュマロみたいなプワプワのメレンゲの中にクロテッドクリームとブルーベリーのコンポートが詰まってる
② ピスタチオのバクラヴァの枕 ものすごく薄いパイみたいな生地で包んだピスタチオのムース。オレンジの花の香りのするシロップとピスタチオがかかってる?生地がすごく薄くて中のムースが軽くて、一口でパクッと食べないと形が保たれないような感じもするお菓子。
③ ゴールデンエッグフラン 最初は、金色のエッグスタンドに金色の卵が出てきて、おぉと思ったけれど、ひっくり返して食べるという種明かし。上にマンゴーのゼリーがあるなめらかなクレームキャラメル。
④ チョコレートのコルク ジョコンドのような生地にビターなチョコレートのムースがつまってる。店名が焼き印で押してあって見た目がコルクの栓みたい
⑤ アフターエイト チョコレートの軽い軽いマシュマロにいちごのコンポートが中にはいてる。
とにかく、全部軽い!これなら全部食べられちゃう。泡と楽しむお菓子のコンセプトだと思っていたけど、泡みたいなお菓子の意味もありそう。

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ライチ、ラズベリー、ローズの香りのついた球体 ローズウォーターを吹きかけた薔薇の花の中央に載せてサービスされる。一口でひゅっと吸い込むお菓子。すごく薄い膜につつまれた水みたいなボール。初体験!
これは、The Chefでスペインのお店で作っていたお菓子として紹介されていて食べてみたかったからうれしかったな。

シャンパーニュも終わり、紅茶をリクエストして、
メインのチーズケーキ

バロンバイゴットチーズというイギリスの美味しいブリーみたいな白カビチーズをベースにしたなめらかなクリームをホワイトチョコレートとヘーゼルナッツでくるんで模様をつけてチーズのようにしたチーズケーキ。バターのきいた一口サブレが10枚ほど出てきて、それですくって食べろという。とにかく手を使って五感の感覚が研ぎ澄まされる面白くておいしいめくるめく世界。お菓子の見た目もすごくかわいいし、濃厚で食べ応えがある。もちろん味もおいしい。半分くらいでサブレがなくなっちゃったので、あとはスプーンで食べる。チーズもクリーミーで、まわりのヘーゼルナッツの香ばしさがコクに奥行きをプラスしてて、おいしい。その前の6種類のお菓子がどれも軽かったけど、軽さに違いがあって、香りを重視しながら食感や甘さなどが振幅があって楽しかった。このチーズケーキがメイン!って感じの流れもよかったなぁ。

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さて。あとはFortnum&Masonに行って終了。ここはいつもお店のムードが素晴らしくて、歴史の重みがありながら、ディスプレイの楽しさやブランディング、商品の企画の面白さを勉強させられる。お茶とお菓子の国のお菓子が1階に揃っている。2階のティーセットなどの食器コーナーも素敵で、夢が広がる。エリザベス女王即位70周年の記念式典が来週開かれるので記念デザインのお茶やビスケット、ジャムが作られて、ティーマットやお皿、マグカップなどもある。いろいろなものがつまった大きなボックス入りのものも素敵。
マーマレードアワードも開かれたばかりで、ダブルゴールドの人のレシピが製造されて販売になっていたので買ってみる。シードルとカルバドスが入ったマーマレード、なかなか楽しみ。
昔あった気がするウィスキーの入ったマーマレードが見つからなかったけど、奥のチャールズ皇太子の別ブランドのマーマレードで見つけたので買っておく。
レモンカードもいろんな種類がある。レモンカードはレモンカードが最高だと思うけど、パッションの入ったレモンカードも好き。romi-unieでもレモンカードはやりたいと思っているけど衛生面に気を付けて検査をきちんとしてから販売にしたい。やはりジャムの勉強になるなぁと7種類ほど買うことにする。

今日は一日たくさんのイギリスのお茶とお菓子の楽しみを体験できた。明日はマーケット。ふつうのクリームティーは、私の大好きなVintage Heavenのティールームで、と心に誓う。

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