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ドイツと日本は意外と似てるかも

1ヶ月ほどヨーロッパを放浪してきた。本当の意味での放浪はしてないけれど、4週間で10便以上のフライトに乗り、5カ国くらいで宿泊したのでまあ放浪に近いかなぁと思う。

いくつかの国を回ると色々と違いがわかって面白い。10年以上前に一度訪れて、今回久しぶりに再訪した都市もあった。やはり昔と今では色々と変化があってそれも面白かった。戦争とコロナの影響も実際に行ってみると見えてくることがあったりする。とりあえず今回はドイツの話をしようと思う。

今回滞在したのはベルリン。一応出張扱いで行ったので日中はうちの会社のオフィスで仕事をしていた。仕事と言っても、普段からやりとりしている人たちと初めて顔を合わせたので挨拶して色々とおしゃべりして仲良くなるために行ったようなもので、そこまで仕事っぽいことはしなかった。そのかわりいろんな人の話を聞いて、今のベルリンの現状を知ることができて、私にとってはとても楽しい時間だった。

というわけで意外と知らないドイツの現実。

  • ドイツはまだまだ現金を使う人が多い
    同僚とランチへ行ったりしたのだけれど、9割の人が現金で支払いしていた。これは驚き。スウェーデンだと100%キャッシュレスだ。私は頻繁にスウェーデンに遊びに行くのだけれど、過去5年くらい一度も現金を見ていない。今のお札がどういうデザインかわからないレベルで見ていない。それと比べると、ドイツは日本と同じかそれ以上に現金率が高くてびっくりした。

  • ドイツではいまだにFAXが使われている
    どうやらドイツでは場合によっては役所などがファックスでの情報送信を要求してくるそうだ。法律でファックスが正式な通知として定められているらしく、電話やメールではなく、ファックスで必要情報を送らないとだめなケースがあるらしい。いまだにファックスを使っている時代遅れの国は日本だけだと思っていたので驚いた。

  • 公共の施設やオフィスでもエアコンがない
    なんとうちの会社のオフィスはエアコンがなかった。窓は全部開くけれど、エアコンはない。いくら日本より涼しいと言っても夏は気温が30度をこえる日もあるはずだ。それなのにエアコンがないなんて、危険だ。しかもうちの会社は社員約500人のけっこうちゃんとしたオフィスだ。窓を開けたとしても真夏は暑すぎると思う。夏はみんなどうしてるの?と聞いてみたところ、暑いから皆オフィスには来ない、と言っていた。まあそうなるよね。電車も軒並みエアコンがついていなくて、6月の前半でも乗ると暑かった。真夏は絶対に乗りたくないと思った。帰りに乗り継いだフランクフルト空港も暑かった。
    ちなみにこれもスウェーデンと比較すると、スウェーデンはドイツより北でより涼しいけれど、オフィスや電車、街中のお店などは全部エアコンが設置されていて、稼働しているので夏でも暑いと感じたことはない。

  • ベルリンはドイツ料理以外が美味しい
    ベルリンはいろんな人種が集まるかなりインターナショナルな街だ。なので、そういった人たちの母国の料理が色々と食べられて、それが美味しい。ベトナム料理とかケバブのお店を同僚に勧められた。実際に試したケバブは、私が今まで食べた中で一番美味しいケバブだった。ベルリンには3泊滞在して、一度もドイツ料理のレストランへは行かなかった。

ほかにも細々とした発見などもあり、もちろん日本と比べて全然違うことも色々とあったけれど、現金主義やFAXが市民権を持っているところなどは意外と日本に近い。ドイツは過去にも何度か訪れたことがあるけれど、今までは完全に観光客として体験しただけだった。今回はもう少しドイツ人の日常を垣間見る機会があって、面白い発見があって楽しかった。

あ、ちなみにドイツも他のヨーロッパの国も、マスクを日常的に着用している人はほぼゼロで、満席のフライトも、大混雑の空港も、ほとんど誰もマスクをしていなかった。私もめんどくさいのでずっとマスク無しで過ごしたけれど、4週間ずっといたって元気だった。むしろヨーロッパ滞在中の方がストレスフルな日本にいるときより体調がよかった。こういうのも色々と考えさせられるね。やっぱり海外は面白い。


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