炎上記事の弊害。11月16日の日記

朝9時半に起きる。録画した『35歳の少女』を観ながら食事。このドラマ、最初は面白かったのだけど、回を追うごとにちょっと飽きてきてしまった。10歳のときに交通事故に遭って25年も眠ったままで奇跡的に目を覚ました、体は35歳で中身は10歳の少女、という特異な設定なのに、今のところありきたりなホームドラマ、恋愛ドラマになってしまっている。もっとこの少女が、その特異性を生かして突拍子もない発想をしたりして、この廃れ切った現代を颯爽と生き抜く社会派ドラマになるのではと期待していたのだが、今のところは、母親に反抗して家を出たり、小学生のときの同級生と恋に落ちたりと、想定内の展開ばかり。少女の父親(田中哲司)の情けなさや、妹(橋本愛)のトリッキーな演技など、本筋とは関係ないところが注目されてしまっている。逆に言えば、それらがなければドラマとして非常に地味な感じになってしまっている。柴咲コウ演じる主人公の望美も、最初のほうはピュアな感じがしたのだけど、次第にうざく思えてきた。善意の押し付けって、周りの人からしたらすごくうざいんだよな。そもそも、10歳の少女って、別にそこまでピュアではないよね?いくら10歳とはいえ、人の感情やその場の空気を読み取ったりはできるだろう。望美はそれができず、「家族を笑顔にするため」に彼女が考えたことといったら、ただ「みんなでまたお豆腐を食べよう」ということ。一回それでいい感じになったことがあったから。さすがにそれはどうよ?と思う。いくら10歳といっても、望美は一応アナウンサー志望のはきはきした頭のいい女の子だったわけだし、もっといい方法を思いつきそうなものだけど・・・。妹が苛々するのもよくわかる。今後どうなるのだろう。これ以上変わった展開にはならなさそうだな・・・。せっかく独特の設定で、いい役者も揃っているのに、飛び抜けた展開にならないストーリーがもどかしい。

後片付けをして、PCに向かう。午後は、進んでいない小説書きを進めたり、プログラミングを進めたりしようと思っていた。このところ早起きできずに小説も進んでいないし、今日こそはやらなければ。しかし、なにげなく開いたTwitterで、炎上記事を目にしてしまい、なにげなく読んでしまう。けれど私には、その記事がなんでそんなに炎上しているのかよくわからず、批判tweetなども読み込んでしまう。それで「そうか」とは思ったものの、正直、その炎上記事も、批判tweetも、今の自分にはなんの関係もない、どうでもいいこと。それなのに、話題になっているというだけで、なんとなくあれこれ見てしまい、時間を浪費してしまう。なんかこういう、特定の人や記事が「よくない」「差別的だ」という意見が出て、書いた人や掲載した編集部の意図が発表されるより前に「その記事は悪」というのがばーっと拡散されてしまい、「そうだそうだ」と便乗してtweetする人が増えて「炎上」する、というパターンって、今後しばらく続くのかね。日本人、同調圧力好きだからね。自分に特に関係ない事柄について、なんであんなに熱くなれるのかね。ま、私も、そんなどうでもいいことに時間を浪費してしまったということで、まんまと流されてしまったというわけですな。

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