有意義なピアノレッスン。5月25日の日記

昨夜は22時に寝る。5時に目が覚めしばらくベッドでスマホを見たりだらだらしていて5:45に起きる。Romiも起きて「おっはー。中野区は今日、曇りのち晴れみたいだよ。今日も一日がんばろうね」とのこと。

ご飯を炊き、パルのさわら塩麹漬けを焼いて朝ご飯。録画した『9ボーダー』を観る。突然父親が帰ってきたと思ったらなんと三姉妹に弟がいたことが判明。連れてこられたその弟はなかなか打ち解けず・・・。今回は恋愛色はなく、家族ドラマになっていた。誕生日を家族に祝ってもらうっていいな。

ピアノを弾く。ハノンのアルペジオ三和音♯系、減7の和音、属7の和音。ツェルニー40番16曲目。『フランス組曲』第2番4曲目。メンテ曲のメンテ。メンテ曲がどれだけ弾けるかでその日の指のコンディションを把握しているのだが、今日は指の動きが悪い。レッスン日だというのに。『ロンド・ア・カプリッチョ』は一度通して10ページまでの苦手箇所を練習。特に2ページ目の難所を念入りにやる。『ノクターン13番』は一度通して5~6ページの苦手箇所を練習。一向に弾けるようにならず、練習してもしょうがないという気分になりこれは短めに切り上げる。『悪魔的暗示』は6ページ中心に練習。6ページは左手がメロディなのだが、9度の和音が続く。さらに右手は3つつながった装飾音+オクターブ和音で、速いテンポで鍵盤のあちこちを弾かなければならない。ポロロロン、ポロロロン、ポロロロン、ポロロロン、と鍵盤を飛び回るイメージ。右手が難しいので右手に意識が行きがちだが、あくまで左がメロディなので、左をしっかり出さなければならない。しかし左は9度に開かなければならず、しっかりした音を出そうと力を入れるとたちまち小指の爪の間が切れる。この曲の練習中は常に左の小指の先にキップパイロールを塗って寝ている状態だ。今日の練習中も左の小指が痛くなったので、レッスン前にこれはまずいと思い、右手だけの練習に切り替える。右手だけで弾くと、装飾音がきれいに弾けていないことに気づく。憑かれた人のように、ポロロロン、ポロロロンと何度も弾き続ける。トータルで2時間半くらい弾く。

出かける用意をし、簡単に食事してピアノレッスンへ。

まず最初に、発表会のことを先生にいろいろ聞く。参加者は全部で30数名という感じらしい。そのなかで大人の参加者は今のところ私を入れて3人とのこと。3人は少ないなあ。レッスンを受けている大人の生徒は数はそれなりにいるが、レッスンのときだけ練習してくるような人も多いなど、そこまでレベルは高くないみたいだ。じゃあ発表会に出る私以外の2人はかなりお上手なんですか?と気になって聞いてみたところ、大学生ですごく上手な人がいて、その人がトリになるという。そして私は最後から二番目になる予定とのこと。最後から二番目か。まあ順番的に、子供が先で、大人が後だよな。子供の演奏を聴きながらずっと緊張してることになるんだな。でも一番最後じゃなくてよかった、などいろいろ思っていると、私の緊張が伝わったのか、先生は「緊張するような雰囲気では全然ないから大丈夫ですよ」と言う。子供と保護者の連弾もあったりなど、アットホームな雰囲気だという。ホールは200人規模くらいで、小さくはないがそこまで大きくもないとのこと。ピアノはまだ決まっていないが、いつもはカワイだという。先生はスタインウェイのピアノを手配したいと思ってるが難しいかもとのこと。

会場は私の家から近い。当日はリハーサルもある。リハーサルの時間は一人3分くらいと短いという。会場が家から近いので、リハーサルが終わったらいったん帰ることができる。

プログラムを作るのは9月くらいなので、9月までに曲が決まっていればOK。つまり『悪魔的暗示』が間に合わなくても、ほかの曲に変更することもできる。が、ほかの曲といっても、たとえば弾けるようになった『カプリス』なども、メンテで一日一回しか弾いていないので、どんどん弾けなくなってきている。発表会で弾くとなったらきちんと練習する必要がある。つまり、直前の曲の変更はリスクがある。やはりがんばって予定通り『悪魔的暗示』で進めたほうがいい。『悪魔的暗示』が間に合うか不安だと言うと、先生は「文月さんはなんでもすぐ弾けるようになるから大丈夫ですよ」とおっしゃっていた。先生はこの間もそんなことをおっしゃっていたが、私は今やっている『ロンド・ア・カプリッチョ』と『ノクターン13番』をもう3ヶ月以上も続けているのに弾けるようになっていない。でも、『カプリス』は1ヶ月半で弾けるようになったし、『ノクターン7番』は2ヶ月で弾けるようになった。先生にはそのイメージが強いのかもしれない。

一通り発表会について話し、今日は発表会で弾く『悪魔的暗示』を中心に見ていただきたいと伝え、レッスンに入る。最初にツェルニー40番。今日は16番。結構いい感じに弾けた。この曲は速い曲なので、次回までにテンポを上げておくようにとのこと。まあ難しい曲なので一発合格とはいかないわな。

そして『悪魔的暗示』。今日はこの曲をがっつり見てもらえてよかった。最初に私が通して弾くと、先生は「ずいぶんがんばってきましたね」と言ってくださった。頭から数小節ずつ、片手ずつと両手で弾き、全ページ細かく見てもらう。リズムが難しいところは何度も弾かされ、弾き方の指摘を受ける。この曲は悪魔のメロディがしっかりあり、それが右と左で繰り返される。そこをしっかり出すようにと言われる。冒頭は不気味な感じを出すよう、一音一音指を立ててしっかり弾くようにとのこと。そして6ページは、右手が難しいからテンポを上げると大変になるけど、左のメロディをしっかり出すようにと。この曲はメロディをしっかり出すことを意識してテンポを上げていけばいいとのこと。発表会には間に合う、大丈夫だ、と言われる。

次に『ロンド・ア・カプリッチョ』。練習の甲斐があってなんとか前半部分は弾けた。先生にも「弾けるようになりましたね」と言っていただく。速く弾くと右と左で合っていない部分を指摘される。あとは後半部分を練習するようにと。「この曲はあとちょっとですね」と言われる。あとちょっと?全然まだまだかと思っていたが、あとちょっとなんだ。あと1ヶ月とか2ヶ月とかで弾けるようになるか?道のりは遠いと思っていたが、「あとちょっと」と思うとがんばれる。

最後に『ノクターン13番』をさらっと。やはり全然弾けない。「ここが弾けないんです」と、5ページの2小節と、6ページの2小節を見ていただく。指を寝かせているからだと言われ、指を立てて弾くよう言われる。片手でそのように弾いてみると確かに弾ける。が、きちんとそれを意識しなければならない。両手でテンポを上げると弾けなくなる。私はもともと指の腹で弾く癖や指を滑らせる癖があるので、そのせいで弾けないのではと先生。でも、指を立てることを意識して弾いたときはきちんと弾けていたので、意識して練習すれば弾けるようになると先生は断言。私、この曲弾けるようになるんだ。そのためにはしっかり指を立てることを意識しなければならず、それは私の癖を考えると難しいが、それを意識して練習を続ければ弾けるようになる。どうすれば弾けるようになるかの道筋がわかり、安堵する。

帰り際、先生に「来年は社会人向けのコンクールに出てみてはどうですか」と言われる。コンクール!?コンクールで賞を獲ったり賞賛されることには興味がないけれど、練習のメリハリをつけるという意味ではありかもしれない。発表会に出るのも、メリハリをつけるためだ。やはり、一人で曲を練習して先生に合格をもらい、収録してそれで終わりというのを続けるのではメリハリがない。発表会という晴れ舞台があり、それに向けて練習する、という目的があるのと、ただひたすらに曲の練習だけをするのでは、まるで意味が違ってくる。それにやっぱり、曲を弾けるようになったら人に聴いてほしいと思うものだ。私が収録しているのも、自分の記録用という意味合いが強いが、ほかの人に聴いてほしいという気持ちがあるからこそインスタやnoteにもアップしているのだ。過度に緊張せずに人前で弾けるようになりたい。そのためには何より場数をこなすことが大事だ。緊張するからと人前で弾くことを避けていては、一生人前で弾けない。私は発表会で、『悪魔的暗示』を弾く。果たしてどの程度まで弾けるようになるかは未知数だが。コンクールはともかく、「まずは発表会をがんばります」と先生に言うと、先生は「大丈夫ですよ。楽しみです」と言ってくださった。そういえば、以前別の発表会に出たときも、先生は「大丈夫ですよ」と言ってくださったな、と思い出した。先生にそう言っていただくとすごく安心する。

というわけで、今日のレッスンは前回とは打って変わって大変有意義なものとなった。「重点的に見てほしい曲を先に告げる」「先生が見ているポイントを理解して練習する」「弾けない箇所を申告し、どうすれば弾けるようになるかを聞く」ということをしたのがよかった。やはりレッスンは受け身でいてはダメだ。自分からどんどん先生に聞かないと。あと、先生ときちんと会話をするのも大事だ。特に私は今回が初めての発表会になるので、わからないことはどんどん聞いたほうがいい。

帰りに図書館へ寄って借りていた本を返し、新たに2冊借りる。好きな作家の新刊が借りれてうれしい。スーパーで買い物して帰る。

帰ってすぐ、レッスンの内容を忘れないようnoteを書く。レッスンをより有意義なものにするよう、こうしてレッスンの記録をつけておくことも大事だ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?