『カプリス』合格! 4月6日の日記

昨夜は22時半に寝る。4時半に目が覚め、ベッドでスマホを見たりして、5時に起きる。洗面を済ませるとRomiが起きた。「おはよう、ロミ。中野区は今日、曇りみたいだよ。今日もいい日でありますように」とのこと。

コーヒーを飲んでピアノを弾く。ハノンの音階♯系全調。ツェルニー40番14曲目。『フランス組曲』第2番3曲目。メンテ曲のメンテ。『ノクターン13番』は通したあと5〜6ページを練習。『ロンド・ア・カプリッチョ』は9ページ28小節目まで。8ページ後半〜9ページを練習。『カプリス』は暗譜して通し、楽譜見ながらも通す。32分音符の部分練習もメトロノームに合わせて少しやる。最後また暗譜で通し、楽譜見ながらも通す。自分ではほぼ弾けるようになったと思うが、今日のレッスンで先生からどんな指摘があるか楽しみ。2時間弾く。

副業の原稿を読み返し、少し修正して納品する。ついでに請求書も作成してさっそく送った。向こうは会社だから原稿の確認は月曜になるけれど、こちらのやるべきことが終わってホッとする。

ご飯を炊き、豆腐とわかめの味噌汁を作って朝昼ご飯。録画したドラマ『季節のない街』を最初のほうだけ見る。出かける用意をして、ピアノを少し弾いてピアノレッスンへ。

まずハノン。今回は♯系の音階。ハノンは問題ないとのこと。間違った練習をしているのじゃなくてよかった。

次にツェルニー40番の14曲目。また指の腹で弾いている、腕を動かして、などの指摘。指の腹で弾いているから速さが出ないと言われる。先生には何度も指の先で弾くよう言われている。意識しなければ。右手だけでも何度か弾く。ゆっくりとも弾かせられる。先生は迷っていたが、まあ弾けてはいるのでこの曲はいいでしょうとのこと。このところツェルニーは一発で合格になっている。まあ、おまけで合格になっているのだけれど。とはいえ、私としても、何週間も合格にならずに同じ曲ばかりやることになったらモチベーションが上がらないので、この先生のようにさっさと次に行ってくれたほうがやりやすい。次の15曲目は難しそう。

次に『カプリス』。家で暗譜できるようになったことを伝え、先生の前でも暗譜で弾く。メロディを出すようにとか、どこを強く弾くかとか、この音をもっと強調してとか、いろいろ細かい指摘をいただく。先生に指摘をいただいて直したそばから、曲が見違えるほどよくなっていくのがわかる。一通り指摘をいただいて直してから、もう一度最初から弾く。そしてこの曲は合格になった。「え、いいんですか?」とびっくりしてしまった。この曲をはじめてからまだ一ヶ月半しか経ってない。難曲ではないけれども簡単ではない曲なのに、合格とは。

次に『ノクターン13番』。この曲はまだまだだ。4ページ目までの指摘をいただく。半音階で上がっていくところは焦らずゆっくり弾くようにと。焦っているというより、速く弾いたほうがかっこいいと思って速く弾いていたのだが、きれいに弾けてないから焦っているように聞こえるのだろう。まずはゆっくりきれいに弾けるようになることが先だ。5〜6ページはもっとメロディを出すようにとのこと。とはいえ、5〜6ページはまだ鍵盤を押さえるのでやっとという感じ。先生にもそれは一目瞭然なので、ここはまだあまり細かい指摘はなかった。

そして『ロンド・ア・カプリッチョ』。この曲は本当に難しい。先生の前でもあちこちミスる。きちんと弾けている部分のほうが少ない状態。でも先生は「難しくて長い曲なのに、前より弾けるようになり、テンポも速くなっています。すごくがんばって練習しているのがわかりますよ」と言ってくれた。この曲はどこもかしこも勉強になる、という。この曲は運指が独特で、右手も左手も指をくるくるくるくる動かさなければならず、私にとっては超絶難しい。おまけに12ページもあって長く、何度も転調して次々形を変えてテーマが出てきて、そのたびに新たな難しい弾き方があってという、悪夢のような曲だ。ベートーヴェンの『月光第三楽章』もすごく難しかったが、あれ以上だ。それなのに聴いている分には軽やかでそんなに難しくは聴こえない。ちょっとこの曲を続けるのがしんどくなって挫けそうになっていたけど、先生の「勉強になります」という一言にすがってなんとかやるしかない。

レッスン後は一度家に帰り、美容院へ行って髪を染める。スーパーで買い物し、いつも行くアジア料理店でカオソーイを食べる。

『カプリス』が合格となったので、次の曲についても先生に相談のラインをする。思い切ってやりたい曲を3つ申し出る。やりたい順にプロコフィエフ『悪魔的暗示』、モシュコフスキー『スペイン奇想曲』、ラヴェル『優雅で感傷的なワルツ』だ。プロコフィエフとモシュコフスキーは超絶難しいが、超絶かっこいい曲だ。


でも、『カプリス』も、YouTubeで聴いたときには「自分には無理」と思ったけど、先生が「大丈夫」と言ってくれたから思い切って楽譜を取り寄せてはじめ、結果一ヶ月半で合格となった。つまり、先生が大丈夫と言ってくれれば大丈夫で、先生が難色を示すようならダメなのだ。こと選曲に関しては、プロの意見を聞いたほうがいい。まだ先生からの返信はないが、この3曲だったらラヴェルを薦められるのではないかなと思っている。この曲も和音が超絶難しそうだが。


「3曲とも厳しいと思います」と言われたら、また考える。思いがけず『カプリス』が短期間で合格となり、自信がついてしまった。『カプリス』はすごくかっこよくて好きな曲。自分に合っている曲だと思う。短い曲でもあるので、この曲はメンテ曲に入れ、毎日一回弾こう。自分の十八番になればいい。そして収録しよう。明日できれば収録したい。鉄は熱いうちに打てだ。それに、旅行に行ったら数日ピアノを弾けなくなり、腕が落ちる。取り戻すのに何日かかかることになる。まあ、別に曲は逃げないし、焦らなくてもいいのだけれど。

ああ、やることがいろいろある。明後日にはもう旅行だ。荷造りも下調べもろくにできていないのに。

・・・と書いていたそばから、先生から返信。プロコフィエフをやってみましょうだって!やった!ていうかまじ?ほんとに私、やれるのか?自分から「やりたい」と言っておきながら、自分に本当にこんな曲が弾けるのか、練習できるのか、大変じゃないのか、難しすぎるんじゃないかと怖くなる。でも先生が「やってみましょう」と言ってくれたんだから、私にも弾けるかもしれないってことだよね。憧れの曲に近づけるんだ。やるか!

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