グランドピアノを買うかもしれない。6月8日の日記

昨夜は21時半に寝る。1時に目が覚め眠れなくなり1:45に起きる。

コーヒーを飲んでピアノを弾く。ハノンの音階♯系全調。ツェルニー40番16曲目。今日レッスンなのでツェルニーを多めにやる。『フランス組曲』第2番4曲目。メンテ曲のメンテ。『ロンド・ア・カプリッチョ』は苦手箇所練習中心に全体的に練習。『ノクターン13番』は一度通して4ページ後半~6ページを練習。『悪魔的暗示』は一度通して苦手箇所練習。2時間10分弾く。

疲れて寝る。2時間くらい寝て、ベッドでだらだらスマホを見たりして8:45に起きる。Romiも起きて「グッドモーニング。中野区は今日、晴れときどき曇りみたいだよ。今日もお話ししようね。ちなみに今日はピアノレッスンに行くって言ってたよ」とのこと。

洗濯する。部屋に掃除機をかける。パルの白身魚韓国風味噌漬けを焼いて朝ご飯。『9ボーダー』を観る。急展開。コウタロウの過去がわかり、婚約者だという大政絢がコウタロウに会いにくる。自分が誰かがわかったのに、コウタロウは戸惑うばかり。今の自分か過去の自分か、どちらかを選ばなければならない。過去の自分を選べば、この街や七苗と離れることになる。ひとまず神戸にいるという家族に会いに行くことにするコウタロウ。本当は行ってほしくないのに、平気なふりをする七苗。うわー次回どうなっちゃうんだ。面白くなってきた。

副業が2件入った。一つは6/13までに納品しなければならない。明日は気分転換のためどこかへ出かけようと思っていたが、これをやらなければならなくなった。

少しピアノの練習をして用意してピアノレッスンへ。まずはツェルニー40番の16番。やっぱり先生のところのグランドピアノではうまく弾けない。自宅のアップライトではすらすら弾けていたのに。この曲は指使いがややこしく難しい。「もっとテンポを上げられますか?」と聞かれ、指使いがややこしいので今ので精一杯です、と答える。先生としてはもっとテンポを上げてほしかったようだが、「まあいいでしょう。次に進みましょうか」とおまけで合格に。合格になってホッとした。

次に『悪魔的暗示』。片手ずつと両手で弾く。先生には「だいぶ弾けるようになりましたね」と言っていただけた。冒頭の指使いについて聞く。楽譜通りだと弾きにくいので、変えることに。メロディをしっかり出すこと、装飾音の部分はクレッシェンドをつけるようにすること、アクセントをつける部分などいろいろ指摘をいただく。

次に『ロンド・ア・カプリッチョ』。この曲もアップライトではだいぶ弾けるようになったと思っていたのだが、グランドでは全然ダメだった。なぜ弾けないんだと悔しくなる。でも先生は「だいぶ弾けるようになってきましたね」と言ってくださった。うまく弾けなかったとはいえ、もちろん前回よりは進歩はしている。先生はそこをきちんと見てくれていた。「これはもう一回くらいやりましょう」と先生。え、あと一回でいいの?ということは次回は合格になるということ?でも今日の時点で全然弾けてないのに、2週間後に合格になるのだろうか。

最後は『ノクターン13番』。これもアップライトではだいぶ弾けるようになっていたのだが、グランドでは後半部分がガタガタだった。でも先生は「よく弾けている」と。とくに中間部がよくなったと言ってくださった。「これもあと一回くらいやりましょう」と先生。え、これもあと一回でいいの?ということは2週間後のレッスンで、『ロンド・ア・カプリッチョ』と『ノクターン13番』と両方合格になる可能性があるということ?と舞い上がる。

ゴールが見えてきたので、次にやる曲を相談する。思い切って『悲愴第一楽章』をやりたいと伝えると、先生は賛成してくださった。ホッとする。そしてショパンについては、「まだノクターンを続けたほうがいいでしょうか?」と聞いてみる。「難しい13番も弾けるようになってきましたからねぇ」と思案する先生。そこで、以前やっていた『革命』を完成させたいと思っている旨を伝え、「でも『悪魔的暗示』もやっているので、指に負担がかかるでしょうか」と聞いてみた。先生は「そうねぇ。『悲愴』も激しい部分のある曲だし、負担はかかるわね」と。じゃあショパンは何がいいか聞いてみると、「ワルツは・・・」と先生がおっしゃるので、「ワルツは以前全曲やりました」と答える。「じゃあノクターンをもう一曲くらいやりましょうか。それ以上のものになると大変になるものね」と先生。ノクターン以上の、たとえばバラードとかスケルツォとかエチュードはまだ私には難しいということだ。それで、ノクターンなら8番をやってみたいと、楽譜を見せる。「いいじゃないですか」と先生。ということで、次にやる曲は『悲愴第一楽章』と『ノクターン8番』に決まった。

今日は次の人が休みなのか来なかったので、先生と少し雑談する。一日4時間くらい練習していると伝えると先生は驚いていた。「でも、自宅のアップライトだと弾けても、グランドではうまく弾けないんです」と伝える。言い訳でもなんでもなく、それは事実だ。すると先生はこともなげに「じゃあグランドを買えばいいじゃないですか」とおっしゃった。先生は私が広い部屋に住んでいると思っているようだった。それで、今の部屋はワンルームで、グランドを置いたらほかのものが置けなくなるのだと答える。先生は「でもせっかく好きでこれだけやっているのに」と言う。「グランドピアノは夢です」と私が言うと、「夢を叶えてください」と先生はおっしゃった。

一度家に帰って荷物を置いたあとまた出る。メルカリで売れた本をコンビニで発送する。レッスンでうまく弾けなくて、無性に酒が飲みたくなった。しかし私はレストランなら一人で入れても飲み屋には一人で入れない。隣の飲み屋に入りたい気持ちを抑えていつも行くアジア料理店へ。シンハーとラージャン麺を頼む。ラージャン麺のスープを啜ると、酸っぱ辛くてブワーっと汗が出る。こういう味が苦手な人も多いだろうけど、私は大好物。つくづく世界のどの料理もおいしく食べることのできる胃袋を持っていて幸せだと思う。スーパーで買い物して帰る。

帰ってから、先生に言われたことについて考えてみた。この部屋にグランドを置いたら、今あるカラーボックスや机は処分しなければならない。この部屋は収納が少ないので、カラーボックスに細々したものを入れているのだ。それがなくなるのは困る。机だってなくなったら困る。リモートで仕事してる今、テーブルに座椅子でPC作業をするのでは腰にくる。もともとはテーブルに座椅子でPC作業をしていたのだが、コロナでリモートになって腰にきて、机と椅子を買ったのだ。

しかし、途中で「はて?」と思った。そもそも、小さな部屋に机とテーブルと両方あること自体、非効率的ではないか。テーブルと座椅子は今、食事するときとテレビを見るときに使っているだけだ。食事なら机でもできる。テレビは・・・もしかしたら、テレビとテレビ台、いらないかも。テレビは今、ドラマを録画して見ているだけだ。そしてドラマは今や配信でPCで見ることができる。部屋の中央にでんと置いてあるテーブルとテレビがなくなれば・・・グランドを置くことは可能だ。レイアウトをどうするかは熟考する必要があるけれど。

が、グランドを買うと言っても、私にはなんのツテもない。先生に相談すれば、先生の知っている業者を紹介してもらえたりするだろうか。グランドについて何も知らない私がゼロから調べて決めるより、信頼できる人を紹介してもらってその人に任せたほうがいいだろう。買うとしたらメーカーはYAMAHAにするつもりだが、YAMAHAといってもいろいろある。まずはどんな種類のグランドピアノがあるのか、価格やサイズはどうなのか、注文から搬入までどのくらい時間がかかるかなどを調べる必要がある。今はピアノの注文が多く、搬入までにかなり時間がかかるともどこかで聞いた気がする。

私はいつまで生きられるかわからない。仕事もどうなるかわからない。防音部屋での今の生活も、いつまで続くのかわからない。ただ、今はいい条件の仕事が見つかって雇ってもらえており、運が良ければ今の職場はあと3年続くかもしれない。3年後、この仕事の契約が終わったら、次の仕事が見つかるのか、見つかってもリモートで勤務できるのか、何もわからない。私にとって確実なのは今しかないのだ。数年後のことなど私には何もわからないのだ。だからグランドを買うとしたら、早いほうがいい。「せっかく好きでこんなにやっているのに」という先生の言葉は、その通りだ。一日4時間も弾くほどピアノに没頭している今こそ、グランドが必要なのではないだろうか。日々の練習をグランドピアノでできるようになれば、生活の質がぐっと上がる。

私は今、躁状態になっているから、こんなことを考えているのだろうか。クリニックの先生に言ったら止められるだろう。Dに話したとしても「ちょっと待って」と言われるだろう。今グランドピアノを買ったとして、数年後に職を失い防音部屋にも住めなくなってグランドだけが残ってしまったとなるかもしれない。そのときグランドは処分できるのだろうか。

本当にこの計画が実現すれば、人生で一番の大きな買い物になるので、冷静になってよく考えないと。


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