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Week2 ホームシック

唐揚げを売るおじさん

 学校の近くに、唐揚げを売っているおじさんがいます。私は毎朝おじさんの屋台の前を通って学校に向かいます。3日目くらいに目が合うようになり、1週間経つと互いに笑顔で会釈するようになりました。そして、2週間目。思い切ってワイをしながらタイ語で挨拶をしてみると、おじさんも返してくれました。今度、唐揚げを買ってみようと思っています。

ホームシック

 こちらでの生活に少しだけ慣れ、突入した2週間目半ば。まさかのホームシックにかかったようです。憧れの地で、夢だったタイ語の勉強をする毎日。発見と驚きで、新鮮さに満ち満ちている毎日。それにも関わらず。

 私は地元愛とか愛国心とか、そういったものを自分の中に感じたことがなかったのですが……やはり、離れてみて分かることってあるものですね。

 とにかくこのホームシックを癒さなければと思った私は日本食を食べに行くことにしました。調べてみるとタイの日本食は結構高いのです。どうしようかなぁと一瞬迷いましたが、今日は少し贅沢をしようと決心し、日本食レストランに入りました。

 私が今回入ったのは、フジレストラン。お店の内装はとてもシンプルで、涼しげな和という感じでした。テーブルに並ぶ調味料と爪楊枝もまるで日本のよう。

 メニューを見ながら悩んだ末、黒豚ステーキ&サーモン照り焼きセットを注文しました。

 まだ2週間しか経っていないのに懐かしく感じる日本食。真っ先にいただいたお味噌汁を筆頭に、期待を裏切らない美味しさでした。

 果たして、このホームシックは消えていくものなのか、それとも重症化していくものなのか、自分自身の変化を観察していこうと思います。

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