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定点観測11

海上釣り堀あれこれ

11取り込みのコツ

今まで魚を掛ける為のお話を中心にしてまいりましたが、今回は掛けてからの取り込みのお話です。
海上釣り堀の魚達はタイならば35cmから50cmオーバー。青物は40cmから70cmオーバーと比較的大きく水深も浅いので水深の変化で弱る事もなくタモ入れするまでよく引きます。だから油断をするとせっかく上手く針掛させても強烈な弾きでハリスを切られたり、針外れをしてバラシ(逃し)てしまいます。

取り込みをイメージする

①魚を掛けたら先づ竿を立てて竿の弾力で魚を自分の方へ向かします。
ここで魚をコチラに向かせられるか、魚に先手を取られて走らせてしまうかで、取り込みまでの時間がかなり違います。

②竿を立ててコチラに魚を向かせたら、その張りを保ちつつリールを巻きながら、竿を下げて魚との距離を詰めます。そしてまた竿を立て魚を浮かしていきます。この動作をポンピングと言います。この繰り返しで魚を水面まで上げてきます。

取り込み1

③途中糸が緩んだり、水面が見えた時、魚は反転して必死に潜ろうとします。この時は無理をせず糸を巻く手は止めて、竿の弾力を最大限に使いながら、竿を下ろして弾きに耐えて下さい。竿先が水中に突っ込んでも構いません。それでも魚の力が優っていて止められない時は、竿の弾力とハリスの強度がピークに達する前にリールのドラグが滑って糸が出ていきます。

ドラグは初めに調整しておいて下さい。緩すぎると魚に走られ締めすぎているとこの時ハリスを切られたり、針掛が浅ければ針外れをします


ドラグと竿の弾力で魚が止まったら①の動作に戻ります。

取り込み2

④①~③を繰り返すうちに魚は徐々に弱って浮いてきます。
魚が水面に出てきたらタイの場合は、口を水面から上に出して空気を吸わすと力が抜けるので、ゆっくり竿を立てると竿の弾力で魚が手前に寄って来ます。

⑤ーA 魚が寄ってきたら、タモを竿を持っていない手で水に浸けてタモの中に魚を入れます。この時タモは動かさず竿で魚をコントロールしてタモの中に収めて下さい。タモで魚を追いかけると、魚が驚いて最後の力を振り絞って、反転してまた潜ってしまったり、タモと一緒に竿が前に出て魚が入ってこなかったり。ここでのまごつきが最後に魚をバラス原因になりますので注意して下さい。

⑤ーB 青物の場合は最後に力尽きてくると螺旋を描くように回りながら浮いてきます。回って手前に来るコース上にタモを構えて魚の方からタモに入って来るように調整します。慌ててタモを突っ込むと驚いた魚は反転します。青物の引きは強いので、ここでハリスを切られなくても一気に10mぐらい潜ってしまうので、また上げて来るのに一苦労することになります。

青物の場合片手で竿を持っているのはきついので、タモ入れは近くの方にお願いしてもいいでしょう。きっと快く協力してくれます。

青物取り込み


前にも書きましたが、掛けてからのバラシは魚を散らしてしまうことに繋がりますので、魚の動きをイメージしながら取り込みは慎重に確実に出来るように練習しましょう。
食いが渋く当たりが少ない日に5匹バラして3匹しか釣れなかったなんて事も有ります。全部取ってたら8匹釣れていた訳です。「食いが悪かった、潮が良くなっかった、場所が悪かった」と言う前にその日の釣果プラスバラシた数でその日は本当に悪かったのかどうか考えてみるのはどうでしょうか?


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