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定点観測04

海上釣り堀あれこれ

04貴方はウキ釣り派?脈釣り派?

海上釣り堀の釣り方には決まりがあります。

・釣り座の移動の禁止。
空いてる場所に荷物を全部持って釣り座を変更することは認めている釣り堀もあります。竿だけ持って、あちこち釣り歩くのは禁止ということです。

・釣る竿は一本(ごく稀に2本出せる所もある)
予備の竿は持って行っても大丈夫。竿を変えたら元の竿は、たたんで片付けること。

・エサで釣ること。
ルアーやサビキは禁止です。

・撒き餌は禁止。

・針は一本。

・エサは持ち込み。
種類は自由です自由ある程度は釣り堀で買える所もありますが、事前に準備して行ったほうが良いと思います。

その他釣り堀ごとのご当地ルールみたいなのは、受付の時などに教えてくれるので、それに素直に従いましょう。

これらの基本的な決まりを守って釣りを始めると やることがだんだん絞られていきます。

今回は釣り方のお話

釣り堀でできる釣り方は、一本バリのエサ釣り。釣り方にはウキ釣り脈釣りの二つになります。

ウキ釣り

ウキを眺めてウキの浮き沈みでアタリを取る釣り方です。
基本的に魚がエサを食い始めると、ウキがふわふあと沈んだり浮いたりし始めます、やがて魚がエサを咥えて反転した時ウキが沈みます。そこで竿を立ててアワセを入れます。ガツンと重さが伝わってきたら、ハリ掛り!あなたの勝ちです。この瞬間のドキドキがたまらない釣り人も多いことでしょう。

基本的な道具と仕掛けは下の図のようになります。

アセット 1

仕掛けは、ワンタッチでオモリからウキ止めまでセットできる簡単セットも売ってますので、初心者はそこから始めるのも良いと思います。

小物を拡大します

アセット 2


海のウキ釣りは、誘導式のウキ釣り仕掛けになります。ウキは道糸に通してた誘導スイベルに繋いであるので、自由に動きウキ止めの所で止まります。
つまりウキ止めを移動させることでウキ下(ウキからエサまでの距離)を自由に決める事ができます。棚10mならばハリからウキ止めまでの長さを10mにすればいいのです。

同じ棚を攻められることは、ウキ釣りの利点でもあり弱点でもあるのです。

ウキ釣りの利点1

棚が合ってる

つまり魚がいる深さとウキ下が合ってる場合は、容易に同じところにエサを持っていけるので、楽に攻められます。

竿やリールも良いものに越したことはないですが、磯や堤防で釣ってる人ならその道具から転用が可能なのも利点の一つです。

棚が合ってない

例えばウキ下を10mに設定しておいたとして、魚が12mにいた時エサは、魚の口に届きません。待っていたらたまたま上がって来た魚が食ってくれて釣れるかもしれません。でも積極的に魚の口にエサを運んだとは言えません。5mー10m糸を出してウキ止めを動かすのをサボってアタリが出ない時間を過ごす釣り人は上手くなれません。でも結構面倒臭い。これがウキ釣りの弱点です。

上手い人は上下50cm刻みで深くたり、浅くしたり。まめにウキ下を変えて棚を探っています。

ウキ釣りの利点2

前後の探りの幅が広く取れる。

次の脈釣りでも説明しますが、脈釣りは竿下を攻める釣りなので、竿の届く範囲しか探れません。しかしウキ釣りはウキを飛ばせば、竿の先何メートルにでもポイントを作流ことが出来ます。実際は正面にも釣り人がいるのでそこまで投げたらダメですけど、脈釣りで釣れない中心部でも釣りができます。

たまに中心部に魚が集まって外側(釣り座の近く)に魚がいない時がありました。こんな時ウキ釣りが断然有利になってきます。

ウキを遠くに飛ばす場合いつも同じところに着水できるように練習して下さい。あっちこっちに飛ばすと一度アタリがあったところを見つけても魚を散らしてしまいます。

広く探りながらピンポイントを攻る。これがテクニックです。

脈釣り

もう一つの釣り方が脈釣りです。アタリはウキではなく竿先の動きと手に伝わる感覚で取ります。

エサを沈めて魚がいる棚に届くと、魚がエサを食い始めます。竿先がピクピクと動きます。コンコン、コンコン竿先を叩いた後グッと竿先が海面に刺さります。それに反応して竿を立ててアワセます。上げてる竿が途中で止まり竿がしなり、グッと重さが乗ってきます。勝です。

基本的な仕掛けと道具

脈釣り仕掛け

仕掛けはシンプル

上の図を見てもらえれば一目瞭然ですが仕掛けはとてもシンプルです。
道糸のPEラインにハリス兼リーダになるフロロカーボンの糸を2mほど直結で結びその先に針を結びます。(結び方は説明が難しいのでYouTubeなどの動画を探して見てくださいね)
オモリは無し または餌の重さが軽い場合や潮の流れが速すぎる時は、2B~5Bのガン玉を針のすぐ上から20cm上あたりまでの所に打ちます。

オモリの位置は、針に近いほど直接的なアタリが出て、ハリから離すとフワッと落ちるイメージです。究極の違和感を魚に与えない方法はオモリ無し(ノーシンカー)です。脈釣りの時オモリはマスト出なくあくまで補助的なものと考えています。針と餌の重さで充分沈みます。

オモリと餌の落ち方の関係は下の図でイメージしてみて下さい

アセット 4

竿とリール

仕掛けはシンプルですがそれだけに竿とリールが重要になります。

竿 穂先は先調子の細く敏感なもの、それでいて50cmクラスのマダイも釣れるので手元までしっかりしてかつ先から手元まで綺麗に曲がる竿が必要です。例えば、固くて丈夫な竿に細く敏感な穂先をつけるとアタリは取れますが、魚が掛かった時穂先が折れるか、穂先を繋いだ2番目が折れてしまいます。大きな魚が掛かっても竿全体で受け止められる竿が必要です。

今売っている竿ならダイワのブルーキャビンさぐりづりM -350を基本にしてこれに近いものを選ぶと良いと思います。Mクラスならもし青物が掛かってもなんとか上げることは出来ます。Sクラスは少し細く軽くて扱いやすいのですが、大きなタイや引きの強いシマアジが掛かると折れることはありませんが、ちょっと魚に振り回されてしまうかもしれません。

リール 棚を探る釣りなので、深さがわかるカウンター付きの両軸リールが便利です。道糸が色分けされているものなら多少深さの目安になりますが、ウキ釣りのように棚が固定されていないので、カウンターが無いと正確に同じ所に落とせません。カウンター付きがおすすめです。
ただ、その時の棚がわかれば良いので、実際の深さとズレてしまうような安価なリールでも問題はありません。僕も以前中国製の安いリールを使っていましたが、釣りはできました。しかし壊れるのも早かった。今は、AbuのMAX DLCをお勧めします。

脈釣りの利点

とにかく攻めの釣りに向いている。

いつものパターンですが、第一投目から仮に棚は8mと聞いていたらエサを落として行って7mで一旦止めます。そこからカウンターを見て1mぐらい糸を出しながら竿をあげて、竿カウンターで8mをキープしながらゆっくり竿先を下げて水面に持っていきます。この間にアタリが出なければ、また1m出して9mまでを探りますこれを繰り返して11mぐらいまで探ります。それでアタリが出なければ、また7mから同じことを繰り返します。魚がいればどこかでアタリが出ます。ツンでもかすったようなアタリでも構いません。アタリが出たらカウンターでその深さをチェックして次からはエサを入れたら、例えばカウンターが、7.6mならそれだけ出して竿の上げ下げでアタリが出たところの上下30cmぐらいを探り本アタリを出します。これが朝イチの魚を高確率でゲットするテクニックです。

その後アタリが途絶えてもさらに深場を狙ったりとか常にアタル棚を探せるので、脈釣りだと悪い状況から脱出する可能性も増えてきます。

魚は日が上って暖かくなったり潮の流れが変わったりとかの原因で、浮いてきたり、底に沈んだりして釣れる棚が変わっていきます。そこを常に探って魚の動きに着いていけるのが、脈釣りの強みです。

脈釣りの弱点

上下の棚の変化に素早く対応できる脈釣りですが、竿の真下しか釣る事ができないので、竿の長さより前に魚が溜まってしまうとお手上げです。手の届く範囲しか釣れないのです。

そんな時は自分のテリトリーに魚が回ってくるのを待つか、ウキ釣りに換えるか?青物狙いに換えるか。周りの状況を見ながら、方針変更を考えなければなりません。心はフラフラ。方針変更は、大きな賭けです。でも釣れなくなった時ほど、自分だけなのか全体的に釣れない時間帯に入ったかを観察することは重要です。自分だけポツンと釣れてなかったら、何か間違ってるのです。「本当に自分の周りに魚はいないのか?」熱くならずに落ち着いて考えましょう。

ウキ釣り 脈釣り どっちにする? 

釣りを始めたばかりの方や磯釣りなどでウキ釣りに慣れている方は、ウキ釣りから入ることをお勧めします。釣り堀で借りられるレンタル竿もウキ釣り仕掛けです。
船釣りや筏釣りを好む方には脈釣りをしてみたらどうでしょう。

攻めの釣りと待ちの釣り

こんな選び方も有りです。
1日の釣りを60%以上待ちでゆっくりしたかったらウキ 80%ガンガン攻めたかったら脈。性格でしょうか?。

結論は面白いと思う方を選べばいいんです。


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