ペットに蟻を飼っている話
今年の6月からペットに蟻を飼い始めた。
というのも、職場に蟻を飼い始めた人がいて
その人曰く、とにかく蟻は最高だというのだ。
ペットに蟻????????
全くもって想像ができなかった。
蟻って地面でウロチョロしてる黒いゴマみたいなのでしょ…
それをペットにするってどういうことなんだろう…
抱いた疑問が頭から離れず、きゃべつ太郎氏の誕生日が6月ということもあり、蟻をプレゼントにすることにした。
近所にいるその辺の蟻を誘拐すればいいぐらいに考えていたが、実はそれだけで蟻を育てることはできないらしい。
なぜなら、女王アリと働き蟻を隔離させてしまうと働き蟻は悲しいことに数日で死んでしまうのだ。
女王アリがいないとコロニー(巣)が成立しないため、手始めにこれから出産を控えている女王アリ1匹+働き蟻30匹セットをヤフオクで落札してみた。
人生で初めてお金を払って買った蟻たちは小さなタッパーに入ってレターパックで届いた。
蟻自体とても小さいのだが、タッパーの中では窮屈かと思い、さっそくAmazonで新たなお家を買ってあげた。
アリの家に5千円…。
これからの人生、360度から観察させていただく見学料と思えば仕方あるまい…。
グルメな蟻たち
蟻という生き物は意外にグルメだ。
勝手な先入観かもしれないが、蟻と言えば砂糖類などの甘い物が大好物だと思っていたが、実際飼ってみるとそんなことはなかった。
飼い始めたムネボソアリは、甘さよりタンパク質を常に求めていた。
牛や豚よりも鶏のささみや胸肉に集まって、美味しそうにもぐもぐしている。
せっかくきゃべつ家の家族としてきてくれたので
よりオーガニックな餌を与えたいと思い、
休日きゃべつ太郎氏とジップロックを持って公園などに行き、蚊柱を追いかけて収集したりしているため、周囲の目はなかなかのものである。
毎日同じ餌ばかりあげていると食べなくなるので、たまに変わり種としてイカ、しらす、魚などもあげて様子を見ている。
蟻のすすめ
蟻の寿命ってみなさんご存知?
女王アリだと10年弱、働き蟻だと1年ぐらい生きる。
女王アリは巣を作るために地上を飛び立ち、オスと出会って結婚飛行(交尾)を終えると、自分で羽を落とし、卵を産んでコロニーを作っていく。
しかも女王アリは一生のうち、一度の交尾だけで10年間は卵を産み続けられるのだ。
どういう仕組みでそうなっているのかまだ解明されていないらしく、今だに研究されているらしい。
蟻のコロニーを観察していると、食べ終わった蜘蛛の脚など捨てるゴミ置き場がちゃんと決まった場所に作られているし、卵を育てる蟻、ご飯を探す蟻とちゃんと役割が分かれているのも関心する。
下手したら我々人間より、協力しあって生活しているぞ。
コロニー見てたらいつの間にか夜中になってるし
とても小さいけど一匹、一匹が愛おしすぎて
外出中もペットカメラで常に観察していたし、
なんならリードつけてお散歩もしに行きたい。
とにかくうちの蟻が世界で一番可愛いのだ。
私はこれからも女王アリに仕える働き蟻の一員として、質の良い餌を手に入れられるよう、奮闘させていただきます。
おわり
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