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TVに出てみたら思ったより大変だった話
初めてTVに出た時、私は18歳の高校3年生だった。
幼少期から読書が好きで、休み時間は友だちと過ごさず図書館へ行ったり、一人で本を読んでいるような子どもだったので、まさかそんな私がTVやCMにでたり、イベントのMCをしたり、人前に出るような仕事をすることになるなんて、今考えても本当に不思議な感じ。
正直、芸能のお仕事をしたいと夢見たこともなかったのだが、スカウトされ事務所に入り、オーデションの話があれば受けるも落ち続ける日々。
オーデションは他事務所のモデルやタレントと一緒に競うことになるのだが、まぁーみんなスタイルよく、驚くほど可愛い。
私は159センチと身長が高いわけでもなければ、とびきり可愛い訳でもないので、オーデション受けても受かるわけないと諦めてはいながらも、事務所に所属はしてはいたので、芸能事務所にいたことは高校生活の思い出にして、学校卒業したら事務所を辞めようかと考えていた。
高校3年生の秋頃になり、沖縄の人気番組「ひーぷー☆ホップ」にて女性アシスタントのオーデションが開催され、他事務所含めモデルやタレント達が数多く応募し、その中から奇跡的に何故か私が受かったのだった。
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有名になることの代償
TV番組に出演することになり、初めての経験ばかりで生放送とは?バラエティーとは?と右も左も分からない状態だった。
子どもだった私が大人達とバイトじゃなく、仕事をすることになり、大人の中には私みたいな素人小娘を面白く思わず、「お前がTVに出てやっていけると思うなよ」と脅すようなことを言う人もいた。
タイマンしたら絶対私の方が強いのに、なんであんなヒョロヒョロもやしにそんな事言われないといけないんだろうとムカついたことも。
次第にTV出演の回数が増え、宣伝兼ねてSNSを登録し、やってみたのよエゴサーチってやつを。
可愛い、面白いなど嬉しいコメントが沢山あるなか、「ロマーシアって子、欧米のAV女優みたいな顔してるな」のコメントで盛り上がっている界隈のやりとりを見てゾッとし、それからエゴサーチすることは二度となかった。
18歳のウブーシアはAVなんて全然見たことも、詳しくもなかったけど、他人から性的に茶化されるのはとても不愉快でショックだった。
TVの仕事をきっかけに、様々な仕事を沢山いただくことができたが、その分良いことあれば辛いことも経験することに。
友だちとご飯食べに行こうと歩いていたら、
向かい側の道にいた見知らぬ人に名前を呼ばれ
『お前調子乗んなよ。お前のこと大嫌いだからな』と突然叫ばれたこともあるし、
信号待ちしていたら車が来たタイミングで思い切り背中を強く押され道路に飛び出して轢かれそうになったこともあった。
見知らぬ人の悪意に何度も心折られたが、それだけではなく、とある撮影帰り、仕事で関わった関係者に自宅まで送迎してもらったら、既婚者のはずなのに『ロマーシアのこと愛している』としつこく迫ってくるクソじじぃがいたり、仕事という名の色恋を絡めてくるような大人達にも死ぬほどうんざりした。
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念願だったラジオの仕事した時なんか
「テレビに出てちょっと有名になったらラジオに出たりするけど、テレビ上がりの人間がラジオでてもうまくいかないからな」と業界関係者に言われてとても落ち込んだことも。
辛い経験なんて言い始めたらキリないし、何度も芸能活動を辞めようと思ったけれども、小さい子どもからシニア層まで幅広い年齢層のファンの方々が応援してくれて、本当に本当に心の支えになって頑張ることができたと思う。
ありがとう
私がお洋服屋さんでバイトしながらTVに出ていた頃、小さい男の子を連れたお母様がお店に来てくれることがあった。
その小さな男の子は誰よりも私が好きだと言って、私が元気に過ごしているかよく顔を見に来てくれた。
それだけでも私はとても嬉しかったのだが、
ある時、お小遣いをコツコツ貯めてそのお金で私にドーナツを買い、わざわざお店に渡しに来てくれて、感動してその場で号泣してしまった。
自分のお菓子とか買いたい物あるはずなのに、我慢してまで私に買ってあげたいと自主的にお母様にお願いしていたらしく、そういう純粋な気持ちをいただく度、精進しなければと初心に帰ることができた。
イベントでMCする度に会いに来てくれるファンの方々や、上京して数年経ち、TVに出てないのに今だにSNSでいつもコメントしてくれたり、自分で言うのもなんだが、私は本当に人徳に恵まれていると思う。
TVに出て色んな人に名前を知ってもらい、有名になっていくたび、想像していたよりも大変なことばかりでプレッシャーに押しつぶされそうな日々を過ごしていたが、応援してくれる声がなければとっくに心折れて10年以上も活動を続けることができなかったので、未だに興味を持ってnoteまで読んでくれてありがとうございます。
芸能界にいつ戻るのか、果たして戻らないのか
今はまだ決まってないし、先のことは分からないけれども、もし戻る機会があるなら、いつでも脱げる準備をしておくのでTV関係者の皆様、魅惑のトドボディーが必要になった際はお声掛けお願いいたします。
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おわり
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