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一週間で、bye無しプレイヤーをMF名古屋でtop4にしてみた!

皆さん、はじめまして。またはお久しぶりです。ローマの人です。まず、なによりも先に書いておきたい事があります。

ヤマシタタイキさん!MF名古屋2020パイオニア、ベスト4おめでとうございます!

この記事は、彼が入賞していなければ書くことは無かったと思います。
今回、私は『URエンソウル』、俗に言うハサミデッキのレシピを自分用として作っていました。結果は9-6と鳴かず飛ばず、なんとか二日目には行けましたが、目立った成績とはならずに終わる予定でした。
しかし、そのレシピを提供した『トレカショップ Bee本舗』所属のヤマシタタイキ選手が、見事ベスト4の高みへと登りました!
bye無しから13-1-1という結果で予選を抜けた彼のプレイスキルは素晴らしいと思うと共に、自分の構築論は間違ってなかった!と一つ大きな自信になりました。

この記事では、その『URエンソウル』について、そして私がヤマシタくんに教えたことについて書いていこうと思います。拙い文ではありますが、よろしくお願いします。

尚、この記事の売り上げでヤマシタくんとご飯食べに行くつもりです。みんな是非買ってくれよな!

事の発端は、MF名古屋1週間前の話でした。

〜Re.ゼロから始める文房具生活〜

ヤマシタ「ローマさん。マジで何使えばいいんかわかんないです。ほんとにデッキ何もしっくり来てないんです」

ぼく「ヤマシタくん、最近流行ってる5cニヴと、信託者コンボってあるやん?あと日本人が大好きと言われてる青白コン。あれってパーなんよね。ヤマシタくんじゃんけんやったことある?ハサミ握ってチョキ出したら勝てるで」

ヤマシタ「ハサミって、スピリットとか黒単ちょっと苦手っすよね。あれ実質グーじゃないですか?グー出されたらどうするんすか?」

ぼく「刃牙読んだことないん?石を砕くハサミ出すだけやで。レシピはもう作ってあるから、君にサイドボードのやり方と、ハサミで勝つ為にすこーしだけ有利になる方法を教えてあげますね」


〜デッキレシピ〜

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今回使用したデッキレシピです。
メインボードで特徴的な部分は

・2枚の【影槍】
・メインの【潜水】

の二点が通常のURエンソウルとは違う部分になっています。それでは、それぞれの部分に関して解説していきたいと思います。

クリーチャー
一般的なものを選定しています。【湖に潜む者、エムリー】が2枚と少し多めではありますが、除去過多なデッキに対しての避雷針であり、圧にもなるので二枚の採用となりました。
二週間前の時点では『ロータスコンボ』が幅を利かせていたため、【ギラプールの希望】が二枚採用されていました。このカードは【湖に潜む者、エムリー】と合わせて使用することで、『ロータスコンボ』を機能不全へと陥れることができます。一週間前の時点で、【死の国からの脱出】を採用したタイプの『ロータスコンボ』が強くサイドからメタられていたため、なりを潜めていたので1枚減らし、別のカードの枠にしました。

土地
なるべく色事故を避けるために変わり谷の採用を3枚にしているくらいの特徴しかありません。

その他スペル
前述しましたが、まずは【影槍】です。

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テーロス還魂記のカードリストを見て、唖然としました。ずっとアーティファクトデッキを握りしめてきた私が、欲しくて欲しくて仕方なかった、トランプルと絆魂をどちらもつけられる装備品が現れました。
しかもそれだけでなく、破壊不能と呪禁に対する対抗力までついています。このカードはパイオニアというフォーマットにおいて

・先手後手が勝率に直結する『赤単』・『黒単』とのライフゲームを一方的なものにし、先手の有利を逆転させる。
・ミラーマッチにおいて、相手の【アーティファクトの魂込め】がついた【ダークスティールの城塞】のブロックを許さず、かつ処理すら可能とする。
・メインボードが絶望的な『魂剥ぎ』を【爆片破】で狩ることができる。

という点が強く、21枚で三分の一が無色土地という土地基盤の中で、従来突破力として使用されていた【王家の跡継ぎ】よりも優秀であると判断しメインボードから二枚の採用に踏み切りました。
一週間前の時点で、『魂剥ぎ』は墓地対策のあおりを受けほぼいないだろうという予想でしたが、『5cニヴ』の隆盛、『信託者コンボ』と呼ばれるデッキの登場。『青白コントロール』の人気を受けて、それを斬る『URエンソウル』のミラーマッチは避けては通れないだろうと考えてのメインボード採用でした。このカードを二枚採用したことから、装備品過多になるのを避けるため、【幽霊火の刃】は三枚に減らしました。

【潜水】

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二つ目の特徴はメインボードの【潜水】です。このカードはよくサイドボードに1枚採用されていたりします。今回はこのカードをメインから採用しました。
『URエンソウル』というデッキは動きの速いビートダウンだと思う方が多いと思います。実はこのデッキは、レガシーでいうところの『デルバー』デッキに近く、クロックパーミッションである。という考えで、私はこのデッキを構築しました。

このデッキにはもう一つ、【頑固な否認】という強いカウンターが入っています。上手いプレイヤーは当然のように、この【頑固な否認】をケアして動いてきます。1マナ立たせておけば、マナを使い切る除去は本当に死ぬ時にしか使ってきません。そのため1ターンの猶予が生まれます。その間にクロックを刻むのが定石ですが、常にパワー4を用意できるとは限りません。【アーティファクトの魂込め】や【技量ある活性師】は隙が大きく、除去を構えてくる相手にはパワー1のクリーチャーに【幽霊火の刃】をつけて殴っていく場面も多々あります。そこに【頑固な否認】をケアし、満を持して飛んでくる除去に対してこのカードを叩きつけ出来た隙にハサミでぶん殴ることでライフを詰め、火力で押し込むのが綺麗な勝ち筋です。だいたい綺麗に決まると対戦相手のテンションがだいぶダウンします。

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