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これから大型大会に挑戦する君たちへ

はじめまして、またはお久しぶりです。 
ローマの人と申します。
普段は「カードショップくじから」というお店の店長をしています。
いつもはnoteではデッキ構築の事やスリーブの批評などをおこなっているのですが、今回は以前より何度かご希望を頂いていた

大型大会に参加するときにどんなことを心掛けたか

ということについて語っていきたいと思います。これはあくまでも持論であって、すべての人に適した事ではないと思います。が、今のコロナ禍が過ぎ去り、再び皆が大型大会で顔を合わせる日が来た時に、こうすると便利かも、気が楽かもなど何かしら得られるものがこの記事にあれば幸いです。

まず最初に

私、ローマの人はMTGのプレイヤーです。ですのでこの話はMTGのGP、今でいうMFにおける話です。他のゲームでは少し参考にならない点もあるかと思います。

私は2018年のGP名古屋からコロナによってMFが中止になる寸前の2020年のGP名古屋までの間で参加した7回のGPで、6回2日目に進出、2回のマネーフィニッシュという結果でした。これはひとえにチームメイトの協力や構築相談に乗ってくれた仲間たちの存在も大きいです。
その中で自らが大型大会に参加する上で、心掛けていたことがいくつもあります。それらを今回は解説していこうかと思います。

大型大会は3ヶ月前から始まっている

そらそうやろ!みんな練習やってるわ!
そう思われた方もいると思います。当然練習はみんなしていると思います。
でも私の大型大会の始まりはそこではありません。

宿を決めることです。
もう一度言います。宿を決めることから始まります。 

私と大型大会で行動を共にすることが多いチームメイトはまず宿を選ぶのに時間を取ります。条件はいつも同じ
・大浴場がある
・会場までのアクセスがそれなりに良い
・朝ごはんが付いている、または付けられる
この3つを満たしている事に重きを置いています。

理由としては
・大浴場がある→私の事を知っている方は意外だと思う方も多いかと思いますが、巨漢の男ですが私は低血圧です。起き抜けでの行動、食事は得意ではないので本戦の日は必ず早めに起きてお風呂に入ります。起床→入浴→朝食をルーティンにしているので風呂の質を高めたいと考えています。あと単純にお風呂好きです。

・会場までのアクセスがそれなりに良い→言わずもがなです。忘れ物などのリスクも減らすことができます。朝の時間を有意義に使え、大会で疲れてもすぐに宿に戻ることができるのは魅力ですよね。トレードをすることも多いので大会の結果次第では荷物が取りに戻れたりする位置にあるとすごく幸せ!

・朝ごはんが付いている、または付けられる→MFは長丁場です。本戦初日は9試合、2byeを持っていても7試合しなくてはなりませんでした。試合展開、飲食ブースの混雑次第では昼食のタイミングを失うことも多々あります。腹が減っては何とやら、空腹ではポテンシャルは発揮できないと考えているのでしっかりと朝食を食べるようにしています。ホテルの朝ごはんめっちゃ美味いから、マジで!

逆にそれ以外の部分はそんなに重きを置いていません。ビジネスホテルでも、2人で同室でも3人部屋でも、カプセルホテルでも全然大丈夫です。フロントで貴重品を預かってもらえる宿はベストofベストです。ありがたい。

デッキ選び

9試合というのはまあ長丁場です。マッチ戦を集中して9試合するのは当然疲れますよね。その前提でデッキを選ぶよう心掛けました。
実はコントロールが大好きです、使ってるの格好いいし!でもMFの使用デッキからは外すようになりました。私は9試合コントロールを回せる人間ではないみたいです。疲れはミスにつながり、ミスによる結果は疲れに繋がります。アグロデッキ・コンボなどのゲーム展開が早いデッキをなるべく選択するように心掛けました。そうすることで、初日の9試合をきっちり走り抜けるようになったので、おそらく自分の適性はコントロールに無かったんだと思います。自分の適性を見極めるのも一つの練習なのかと思います。1週間前には使用するデッキを決めてその練習に注力できるようにしています。

思いっきり遊ぶというルーティン

さあ、MF当日の金曜日です。
私はこの金曜日を思いっきり遊びます。新幹線なら駅弁を食べながら、飛行機なら空港のスタバでコーヒーなんて飲みながら旅を楽しみ。会場に着けばサイン会も行きます、物販も回って、トレードもします。余裕があれば面白そうなサイドイベントにも出るし、その会場でしか会えない人とEDHもします。会場の飲食ブースも見に行って、満足するまで遊びに遊んでから晩御飯も食べに行きます。そして宿に戻ると、風呂の前にデッキリストを再度チェックして提出、お風呂に入って、同室の友人とアイスなんて買いに行ったりなんかして、スリーブを入れ替えて、就寝です。ここまでが一つのルーティンだと考えています。
本戦はもちろん楽しいですが同時にすごくしんどいなと感じることもあります。カードゲームはいつもそうです。事故ります、引きムラもありますし、何度も何度も後手だったりもします。とんでもないトップでまくられたり、自分が思いつけなかったルートに後で至ることもあり落ち込んだりします。だからこそ最高に楽しい状態で金曜日を終わらせて、本戦初日に挑みます。テンションの管理は自分でしかできません。イラついて人や物に当たるのか、飲み込んでまたイスに座るのか、決められるのは自分だけですよ。

水分補給

私は、結構緊張してしまうタイプです。なので、必ずカバンにお茶か水を持っている状態にしています。席に着いたら一口飲んで深呼吸して対戦に入るようにしています。焦りと緊張はミスの元です。一拍置いて落ち着くだけで、見える風景はかなり違います。相手だって緊張もしているでしょうし、それなら自分が緊張していない事ってアドバンテージじゃないですか?ミスをしないことが勝ちに近づく事なら何か緊張をほぐす手段があるのは大切だと思います。会場内の自動販売機は売り切れになることも多いので注意です!元々チョコレートなんかを持ち歩いていたりもしたのですが、集中しすぎて食べないままカバンの中で溶けて見つかったので私はやめました(笑)

引きずらないという考え方

勝負は時として残酷なもので、どれだけ頑張っても負けます。ずっと勝ち続ける人はいないものです。カードゲームの大会に出ていてよく見かける風景があります。負けた試合で落ち込んでしまって考え込んでいる人の姿です。気持ちは私もよくわかります、でもそれって今やることですか?ミスの修正は当然大事です、でも負けて落ち込むタイミングって今ですか?対戦後なんて次のラウンド開始まで30分無いことの方が多いです。このゲームはよく出来ていて、次のラウンドに持っていけるのは

自分と、デッキと、勝ち数と、テンションだけです

さっき引いたカードも、さっき得たライフも、乗った毒カウンターもなーんにも引きずってはいけない仕様です。勝ったから次の試合で得することも、負けたから次の試合で損することもありません、両者イーブンで試合開始です。じゃあそんなくだらない落ち込んだテンション、重りにすぎなくないですか?何も背負ってない相手に自分だけ負荷をかけて試合するの馬鹿らしくないですか?
私は馬鹿らしいと思ったので、負けても「次頑張ろう!次勝てばいいだけやし」と思うようになりました。あの時ああしてたらなぁ・・・なんて、宿に帰って風呂の中で考えても遅くないですよ。

最後は願掛け

結局最後はそれかい!と思う方もいるでしょう。そうなんです。
私はゲン担ぎなんてのを超信じるタイプです。ルーティンなんてのはそれの最たる例だと思います。会場近くに神社があるな、興奮してきたなちょっと参ってみるか。前回のMFはこのスリーブで結構勝ったから同じスリーブを買っていこう。さっきの試合勝ったから同じ側のイスに座ろう。イチローみたいに朝にカレーを食べてみよう。なにか当たるまで会場のクジでも引いてみるか。

これ全部やったことあります

なんの根拠もないです。でも確かに、自分の中に。
「これをやったし今日は勝てるかもしれんぞ!」
というくだらない自信が出てくればそれだけで価値があるんです。
そういう意識で盤面見ている方が視界がクリアだからです、少なくとも私はそうなんです。
「勝てるかな・・・不安だな・・・」より
「朝からカレー食べたんで今日勝てるわー、イチローなってまう」
っていう状態の時の方が落ち着いてプレイできます。チームにもそういう状態の人がいてほしいと思っています。結局長丁場の大会、しかも2回までしか負けられないとなると自分のメンタルの調整が一番大きくかかわってくると思っています。だから私は何か願掛けをするようにしています。

さいごに

ここまで読んでいただいてありがとうございました。今、世界は本当に大変な状況におかれています。再びMFのような大きな大会が開催されるのはいつになるか想像もつきません。しかし、いつかまた大型大会が再開したとき、きっと私はまたこうやって自分のルーティンと友人と共に、優勝目指して参加すると思います。その時にこの記事が誰かの1ゲーム、1勝に繋がれば幸いだと思いこの記事を書かせて頂きました。いつかどこかの大会でお会いできた時、記事読んだよと言っていただけると励みになります。

長文になりましたがこのあたりで締めさせていただきます、ありがとうございました。

この先はおまけとなっております。おまけの内容はGP京都・静岡・千葉・名古屋の際に私が選んでいる宿の紹介です。めちゃくちゃ興味ある!って方と良い記事でしたお疲れさん!投げ銭したろ受け取れや!という男気のある方は買って頂けると滅茶苦茶喜びます。泣いて喜びます。


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