2週間に一度の図書館で偶然出会った美しい本
借りる量と読むペースを掴めてきた今日この頃。
たまにはデザイン目線で美しい本を探してみるか、とキョロキョロしたとき目に入ったのがこれでした。
2.5cmの厚い背に、整然と配置された文字に引き寄せられました。
棚から引き出してカバーをうっとりと眺める。
長時間見ていてもイヤな感じがしない。バランスが心地良い。
ページをぱらぱらめくる美しい縦組。
見出しやコラムのデザインもスタイリッシュ。
ちょっとこれは…すごいな…!と奥付けを見たら寄藤文平さんのデザインでした。
自分、見る目あるじゃんとちょっと嬉しくなったりする。
本文がやさしくて、視線が滑らかに進んでいく。
何のフォントだろう、使いたいけどサブスクじゃなくて単品購入しないといけないやつかなぁと思いながら調べてみました。
そしたらなんとリュウミン。リュウミン…だと…?
ただし広く使われているKLと違い、KO。
オールドタイプの平仮名で、かなフォントのため合成しないと使えません。
最近「A P-OTF リュウミンKO+ ProN」がリリースされて、そのまますぐ使えるようになったみたいですね。
この書籍は合成していると思いますが。
普段はゴシック系の組版が多く、たまに明朝を選ぶ機会があると「なんかいいのないかな〜。リュウミン…リュウミンでいいかー?」くらいの気持ちでいたのを反省しました。
合成大事だな…。
ちなみに見出しは游ゴシックのようでした。たぶん。
あまりに気に入ったので、測って真似して作るなどして遊びました。
こういうこと、たまにやった方がいいと思いつつなかなかしませんね。
実際に手を動かすと発見が多いです。
文字組アキ量設定がうまくいかなくて、InDesignのデフォルト設定はまじでなんでこんな使えないのかと改めて苛立ちを覚えました。
書体を調べるのに使っているのは『もじのみほん 2.0』。
めっちゃ便利で、書籍のようにまとまった文章はほぼ判明します。
今発売年を見たら2016年で驚きました。
わたし8年もこれ眺めてるのか。増強版欲しいな。
プロの仕事に触れて、緩んだ気持ちがしゅっとしました。
妥協することが多いですが、やっぱりいいもの作る努力はしたいです。
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