お嫁サンバ

秋の夜、星空を眺めて思い出されたことがあった。

妻はとてもわかりやすい人である。
目を見れば大体がわかる。長年の〜とかではなく、初対面からとてもわかりやすい人であった。

わかりやすい人が好きだったので好きになった。

些細なことで喧嘩をして、些細はことではしゃぎながら、よくドライブをした。

行く当てもなく、公園へ散歩に赴くこともあった。

彼女が退屈しているときはすぐにわかった。
退屈だぞ！！というオーラがビシバシと背中から放出されていた。放出系であった。

楽しい時もすぐにわかる。歩く速度が変わる。
テキパキと動き、私を撒こうとする。
ついつい置いてきちゃった、とかいう感じではなく、時々置いていかれるのだ。
楽しさが全身から放出されている。放出系であった。

私は星を見ることが好きなので、夜空を見上げることが多い。
立ち止まって、彼女に星座を教えてやる。

彼女は視力が低いので、あまり星が見えていない。
なので毎回星座も忘れている。
毎回、寒い中でも隣で夜空に付き合ってくれる彼女が好きで、空を見上げてしまう。

みたいな？？？
感動エッセイっぽいのを書いてやろうと思ったんですけど、

うるせーーーー！！！！！！！！
ですわ

ちなみに妻の寝姿の写真を撮ることが好きです。
ポージングが最高で。一人で見返してよく笑ってます。

喧嘩してる時にその写真見ちゃうとムカつくんですけど、寝てんじゃねえ！ってなっちゃいますね。

お嫁サンバの得意技は叫ぶことです。

よろしくお願いします。おわり。