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子連れ旅メモ:スペイン&フランス(2017)〜①旅のはじまり

はじめに

もうすっかり前のことになってしまったけれど、ずーっと記録しようと思ってできていなかったメモをまとめていきます。出産〜育児〜家族ごとのあれこれで、些細なことであったとしても、「あれどうしたらいいんだろう」を検索してピンポイントでヒットしたときの「助かるなぁ!」が度々あるので、わたしもそんな誰かのお役に立てたらというささやかな願いも込めて。


なぜ、スペイン&フランスか?

2017年11月、わたしとオットと3歳半のぼっちゃんと3人で、スペイン&フランスへ旅行しました。11日間の旅。

海外旅行大好きだし、留学や、それまでの仕事での海外出張なども含めると、なんやかんや、あっちやこっちや出かけていたわたしなのに、子どもを持ってから(妊娠してから)、海外へは、ぼっちゃん0歳時のグアム以外、なぜか出かけておらず。この「なぜか」が後にわたし(たち)に重大な危機をもたらし、2016年秋にわたしのヨーロッパひとり旅(またの名を、「家出」)に行き着くわけですが、その話はまた別の機会に…。

ヨーロッパひとり旅でいろんなことが吹っ切れたわたしは、「年に1回くらいは海外に行きたいな!ひとりでもいいし、ふたりでも、みんなでもいいし。」という気分になりました。

旅行で、となると、それは贅沢なことではあるかもしれないけれど、わたしがいきいきと暮らしたり働いたりしていくために、欠かしてはならないものなんだから、しょうがない。必要経費!と、ふんふん鼻を鳴らしていた、そんなある日。

ぼっちゃんが、保育園で制作した作品を持って帰ってきました。切り絵でつくったそれは、カラフルなトカゲ。そう、バルセロナのグエル公園にある、ガウディのトカゲです。

ちょうどその年の春から、スペイン出身の先生なんかもいらっしゃる国際色の「まぁまぁ」ある(東京であっても、国際色がまぁまぁあるだけでもレア…)保育園に転園していたぼっちゃん。

「これは、スペインの公園にあるトカゲさんだよ!ステキなのつくったね〜」なんて話しながら、「そうだ!これの本物、見に行こうか!」と、思い立ちました。

わたしは、基本的には、行程はあまり組み立てずに(組み立てるのが面倒ともいう)、ふらっと旅するのが好きですが、もちろん「外枠」は必要で、「どこへ行くか」については、ストーリーが欲しいところ。このとき、「子どもが初めて出会ったガウディ作品(トカゲ)を見にグエル公園(バルセロナ)に行く」という一本のラインが、出来上がりました。

あとは、そのラインにあれやこれやを肉付け。

2017年秋現在、バルセロナへの日本からの直行便はありませんでしたので、どこでトランジットするかなどを含めてWEBとにらめっこ。

結果的に、

・バルセロナを外さず<ぼっちゃん>
・「スペイン行くならサンセバに行きたい(ツアコンはわたしなので、リクエスト投げっぱなし)」<オット>
・「せっかく近くにいるならやっぱりパリにも行きたい(ヨーロッパひとまとめ)」<わたし>

で、羽田〜<ヒースローでトランジット>〜バルセロナ〜サンセバスチャン(ドノスティア)〜ビルバオ〜パリ〜羽田の外枠をつくり、出かけることになりました。

ちなみに、国際線の航空券を手配したのは7月のことでした。

海外旅行って、航空券をゲットした瞬間から始まってますよね。ずーっと、頭の中でワクワクが止まらない。つらいことがあっても、「あと○ヶ月で渡航だ!」なんて思うと、乗り越えられる気がするものです。だから、航空券はなるべく早く購入したい。その分、楽しみが長く続くから!


なぜ、家族で出かけるのか?

小さな子どもを連れての海外旅行というと、言われがちなこと:

「そんな小さい時に連れて行っても、覚えていないのに」
「長時間フライトとか大人だってつらいのに、子どもがかわいそう」

後者は、フライト中に子どもが泣いたり騒いだりすることを受けて、「迷惑」の遠回しな言い方としても使われることがあったりするのかなぁと思いますが…

でも実際、このどちらにも共通するわたしの回答としては、ご指摘その通り、「はい、すみません、わたしが子どもと一緒に行きたいんです!」に尽きます。

子どもに○○を経験させたいとか、一見、子ども目線のよいこと、のように言ったとして、それはやっぱり、「わたしが」という主語があってのこと。子どもにとって貴重な経験になるとかよい思い出になるとか、そういうことは、あるかもしれないけれど、あったとしたらラッキー。

だから、子どもが小さくて、どこへ行ったのか、何をやったのか、まったく覚えていなくても、いいんです。

わたし(たち)が、覚えていたいのです。
子どもと行った楽しい旅のことを、胸に刻んでいたい。子どもが大きくなって、反抗期になって、青年になっておっさんになっておじいさんになって(おいおい)、もうすっかり遠い人になってしまった時にも、わたしの中に、子育て時代の賑やかな思い出を、宝物のように持っていたい。

だから、「海外旅行だから」というわけではなく、社会的な振る舞いとして、人間関係として、子どもがあまりつらく感じないよう、周りに大きなご迷惑をかけないよう、親としてできる限りの努力をしつつ…すべては、わたしのために!がんばるわけです。

2017年の旅について、現在のぼっちゃんは正直覚えているような覚えていないような…ですが、とっても楽しかったことは、わたしにとって、また、ファミリーとしてのよき思い出になりました。

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