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おなら日和

ただいまって言える場所に
何かが終わるたびに一々、
ふらりと訪れる

べつになんてない
バイトがおわったり、
テキストのページの中で目標を達成したり、
誰かの誕生日のお祝いをする前に一瞬、とか、
なんとなく、とか、
目の前が曇りだした頃に、とか、
ひとりで、ふらりと訪れる場所
その場所で生きていることを
ささやかに祝福する



大好きな場所で陽射しをたんまり吸い込んで
日々の嫌なことは日射消毒
一括デリート、鬱々することにはおさらばじゃ!
って
芝生に寝転ぶ

大の字になって空だけと向かい合ってれば
すぐ真横を犬がとおりすぎても
カップルが歩いてきても関係ない
空だけ見てたらいい

どうせ起き上がったら空なんか見えなくなるし
見えるときに空だけ見てたらいいよね

それでそろそろ歩き出そうかなって
心が起き上がりだしたら
スーパーに寄ってちょっと良さげなサラダとか
地下でちょっとお手頃なスイーツを買って
好きな人たちに会いに行く

それだけのことで生活がワンアップしてしまう





18時から始めようと思ってたら
夕飯の時間になってて

ぼーっとしてた!と慌てても
慌ててる素振りでまたぼーっとする
がんばれる時にがんばればいいか

身につくこと一つ一つがタイミングで
叩き込んだものは一種のストレスで二年経てば忘れてたりするのは私だけなのかな
まるでそこだけ切り抜いたみたいに記憶がちりぢりで
記憶のカケラがうるさいから
一括デリートで忘れよう


一々、逐一細かいことを気にしていたら
考える必要がない気がしてきて
結局芝生にダイブ
空を見上げたらおおらかな空がこっちに舞い降りて
カラダと外の境界線を溶解して
凝り固まった私の中身を包んでくれる

空はいいなぁ、私もそうなりたい



生活の中にある愛しい場所、涼しい時間が
私に生活をさせてくれる
働くから生きてけるんじゃなくて、
生きれる場所があるから働ける


大切だと言い切る裏腹、いつでも逃げる準備をしてる逃げてもいいから飛びこめる
諦めることでやっと選択できるような日々は
諦めることを真っ当な選択肢にしてくれる


ピーマン残しても綺麗なお姉さんが好きでも
お尻で歩いても
ヒーローを知ってたら
それでいいやんな、そのままでいていいやんな


内臓がぐるぐる落ちついて
腸が活発になるくらいがいちばんいいやんな
それでおなかがぼこぼこうごめきはじめて
おならがでてくる ぶぅ〜〜〜 て
体に余った空気が出て行って気持ちが軽くなったら
こっちから空にダイブするから

サラダを買ってプップ
スイーツ買ってプッ
芝生に寝転んで ッブーーーーーーー  って
心を柔らかくしたら体もほぐれるから


気づいたら出たおならに、なんや?て
話しかけてくる人が近くにいてくれてたりして
おならで会話して、ばかな時間
そんなんがいいなぁ
それがええな..

グウグウ
ぷっぷ
グーグータラな毎日がいいなぁ

がんばるかぁ





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