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plastics romance




履きつぶれるまで履いた靴ではもう歩けない。泥という勲章まみれのユニフォームを繰り返し洗ってもずっとは着てられない。お気に入りではしゃいで履いたスカートを来年の春も履いてるかと言えば同じモードでは着こなせないだろう。その時を刻むように思い切り使う、雑に振り回しながら愛してる。やがてそれらにはありがとうと伝えてさよならをしてその場限りの永遠を抱えて生きる。あの人がいる街に私が越したとて、"また一緒に"なんてきっとない。私には私の生活があるしあなたにもあなたの生活があって承知の都合の上で会う事はあったとしてもあの頃のように交わり合う事はもうない。使い捨てで再現不可能で不燃物の私たちだから"今ある瞬間が楽しいもの"のまま。腐った物も記憶の中では生鮮さを取り戻すけれど触れたらきっとまた枯れるでしょう。満島ひかりが歌うミルク32をYouTube以外で聴ける日はまだなの?そうゆう歌じゃないのかもしれないけれど。

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