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「夢の石は」(自由詩 改題 改訂)

こんにちは。ローランです。

今日は自由詩です。これも以前にTwitterで掲載したものを改題改訂しました。

夢を見続けるのは難しい。大人になると諦めてしまう夢は、どこにいったのかを詠んでみました。

今日もお楽しみいただければ幸いです。


あなたの心の浜辺を想像してね


「夢の石は」(自由詩 改題 改訂)


子どもの頃
将来の夢を描いた世界は
広くてキレイでキラキラしていた
大人になると足下だけの狭い世界になった

大人の世界は
現実の生活が海の波のように
次から次へと押し寄せる
より良く生きよと教えられ
コツコツと積み上げた常識と既成概念により
手に握る夢の石は
いつしか光を失っていった

生活に向き合う日常のなかで
夢を見たくても見られなくて
諦めざるを得なくて
悔しい思いがつのり
とうとう夢の石は砕けてしまった
夢のかけらは砂になり
手のひらから音もなくこぼれ落ち
いつしか消えていた

手放した夢はどこにゆくのか
忙しい日常の中
ふと心の奥を見つめる
おや?
心の海にキレイな浜辺がみえる
浜の砂はキラキラ輝いている!
そうか、夢は砂にもどって
心の中で新たな夢となるのを待っているんだね
いくつになっても
新たな航海を始めることができると告げている

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