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物語詩「HAPPY」

 こんにちは。ローランです。
 今日も物語詩(自由詩)です。なんだか朝から速報とか驚くことがあって心がざわざわしているので、ハッピーな気持ちの話にしようと君と僕の続きを書くことにしました。
 では、今日もお楽しみいただけたら、幸いです。

花も笑顔


「HAPPY」

パソコンに向かっていると
lineのお知らせ
画面を見ると君のただいまのスタンプ
可愛いスタンプを君はたくさん持っている
僕もお帰りと返信する
さぁ、今日もすでに準備万端
ワゴンに並べた僕の手作りごはん
ラップがしてあるから見栄えはよくないけど
気持ちだけはこもってる
味はほどほどかな
僕は立ち上がるとワゴンを押して
君の住む階へ移動する
部屋の前まで行くと
ドアが開いた
君が笑顔で待ち構えている
ルームサービスですと声をかけると
華やかに君はありがとうと返事をする
電子レンジで料理を温め
テーブルに並べる
今日はクラムチャウダーだ。
春とはいえまだまだ冷えるからね
テーブルにつく
いただきます
僕はこの瞬間がとても好きだ
そして君が料理を口に運んだすぐ後の表情も
しばらく味わってから目をぎゅっとつむって破顔一笑
そして
おいしいの一声
君を見ているだけで僕は幸せな気持ちになる
食べながらいろんな話をする
悩み事でも愚痴でもいいさ
楽しかったこと嬉しかったこと
君のことならなんでも聞きたい
食事を終えると君はお風呂へ
この間に僕はテーブルの片づけと
部屋の掃除を簡単にすませる
なかなか家事能力は高いかもしれないと
最近思うようになってきた
何事も経験だな
すっかり片づけを終えても長湯の君はまだ出てこない
テーブルに今日は思い出のフルーツ牛乳を置く
そしてメモに「おやすみ」
これがいつものルーティンだ
僕はワゴンを押して部屋を出る
オートロックのドアがガチャンと音を立てて閉まる
今日も喜んでくれたな
僕は幸せをかみしめて自分の部屋へ戻った




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