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W杯ベスト16試合後の日本のロッカールームからわかるビジネスが上手く行く人と行かない人の共通点

昨日の日本対ベルギー戦、結果は日本としては残念でしたが、とても素晴らしい試合でした。

試合後にFIFA General CoordinatorのPriscillaさんが上げていたツイッターの写真。

それについて、感じたことは以下のように想いを書き留めておきました。

過去にスポーツチームに従事し、選手の最もそばにいるアスレティックトレーナーという仕事をしていたから。

昨日の94分の激闘を終えたあとの日本チームのロッカーの様子。ゴミが一つもなく、きれいに片付けられ、「ありがとう」とロシア語で書かれたメモまで、と。こういう所もきちんと伝えて欲しい。

自分もアメリカでアスレティックトレーナー(ATC)という選手をサポートする仕事を長年多くのチームでやってきました。
 

たくさんのチームをホストしてきて、負けた腹いせにロッカールーム内の物を壊したり、ゲータレード(スポーツドリンク)の入ったクーラーを床にぶちまけたり、ホワイトボードに心無い言葉を書きなぐっていくチームもありました。
 
それもスポーツ環境の一部だから、まぁこんなもんだよね、と選手のケアが終わったあとに他の施設スタッフと片付けることもよくありました。

「これはあなたの仕事じゃないからいいんだよ」と言われても「あなた達がいてくれるから僕たちはここで思いっきり試合や練習ができるのだから、一緒に片付けるよ」と伝えて一緒に。
 

アウェイでの試合の時も、トレーナーの僕が一番最後にロッカーを出るから全てを綺麗にしてから出ていっていた。

ホワイトボードがあれば、メッセージも書いていた。
 
次第に選手やコーチたちも自分の行動に気づいていつしか、手を貸してくれる人たちが増え、ロッカーはキレイになってから去るのが当たり前になった。

こんなことは大した意味がないと思う人もいるかも知れない。

そんなことはATの仕事とは全く関係ないと思うかもしれない。

でも、ホストしてくれる人たちも同じ人間。気持ちよく仕事をして、笑顔でされる方がいい。
  
 
ATは裏方です。

最も大切な仕事は、選手や監督が最大限の力を出せるだけの用意をしておくこと。

歯車なんです。
 

アウェイ環境でいかにいつもと変わらぬサポートを提供できるか、はトレーナー含む裏方の力量。
 

その時になって慌てているのは事前の種まきができていないから。

だから挨拶もするし、お土産も持っていくし、談笑も相手チームスタッフとする。

始めていく場所の場合は、すでに相手先に行ったことのあるスタッフや自分のつながりから連絡を入れておいてもらうこともある。
 

それによってチームの印象もきまり、今後色々と便宜を図ってくれたり、お願いを聞いてくれることも多いから。
 
実際に、急病や緊急手術などがアウェイ環境で起こったときにも快く対応してくれていました。

「他のチームにはここまでしないけどね」なんていいながら、「あなた達は特別だから何でも言ってね」と言ってくれるようになりました。


またうちのホームに来ることも楽しみにしてくれる。仕事は楽しくできるほうがいい。

裏方の大変さは裏方が一番良く知っているから。

なにも練習や試合の時だけが仕事じゃない。その時は暇にしているのが一番。

時にトレーナーがチームを勝たせるという人がいますが、それは僕から言わせれば大いなる間違いです、そんな事はありえません。すくなくともATはね。

足を引っ張る要素を消していく事はできるけれど、勝たせることはできません。
 
チームを勝利に導くのは、選手と監督の仕事。

僕たち裏方は、歯車として潤滑に円滑にチームの目標に寄り添った行動ができるか。
 
そのためには、選手と監督の間に入って時に壁となって選手を守ることもあれば、衝撃吸収材となって選手同士や監督・コーチと選手の関係構築に一役買うことだってある。

歯車という言葉を嫌う人もいる。

だけどね、歯車って一個ないと全体が動かないんですよ。
 
それだけ大切なもの。
 

環境面も色々ですから、きちんと全てにおいて平等に準備をしてくれているような環境ならいいです。でも多くの場合はそんなことはないから。
 

この写真をシェアしてレポートしてくれたPriscillaさんありがとう。

僕たちは何を学ぶか。そしてどう繋げていくか。

サッカーだけではない、スポーツだけではない、とても大切なことがこの1枚にはあると思うからシェア。

元の文へのリンクはこちら↓


ここで書いていることのスタンスは、いわゆる「トレーナー」というスポーツの仕事に携わっていたものとして。

ですが、実はビジネスにおいて成果を出せる人と出せない人にも共通することがあります。

それがなにかわかりますか?


【目次】

☆ 言われたからやっている間は成果が出せるわけはない
☆ 効率やスピードが重視される時代に抑えておくべきこと
☆ なぜその行動をとっているのかをきちんと説明できますか?
☆ 成果が出せない人の視点
☆ 成果が出せる人の視点
☆ 問題が起こる本当の問題
☆ ビジネス現場によくある風景
☆ 人の関係性でめぐる社会だから
☆ 神は細部に宿るの意味
☆ 「知る」「わかる」「できる」「している」の違い
☆ 成果を出せる人になる3つのポイント


言われたからやっている間は成果が出せるわけはない


まずそもそも論になりますが、こういったことは「言われたから」やっているのでは意味がありません。


やっているうちにわかってくるということも確かに存在しますが、言われたからやっている間は自分が望むような成果が生まれる事はまずないのです。

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