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税の支配者と抵抗者たち

ある日、一通の封筒が届いた。
季節外れの水色のそれを開くと、中には自動車税の納付書が入っていた。

大鶴肥満 2,500cc以下 45,000円
どうやら同居している大鶴肥満が課税対象となっているようだった。

大鶴肥満を連れて市役所に行くと、そこには恵に連れられた石塚英彦が鎮座していた。どうやら3,500cc以下58,000円を支払うことになったようだ。幸いにも、市役所職員にトランポリンが上手い人が居たらしくダーツの矢と交換できる金貨で支払いを済ませていた。


支払いを終えた後、ふと辺りを見回すと古今東西様々な税金がかけられていたことに気付いた。

ある人は、webサービスのパスワードを再発行したところ500円を納めた。パスワードを必ず覚えるようになった。

遊⭐︎戯⭐︎王には「ショットガンシャッフルは、カードを傷める税」が導入され、ショットガンシャッフルをするものは居なくなった。

税金により、全てをコントロールされる組織、人民。されど本能に抗えず税金を献上する者。

今日も我々は、そういう世界で生きている。

『タックスルーラーとレジスタンス』より

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