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時ち○ぽ 序章

パーソナリティさん、リスナーの皆さん、聞いてほしいことがあるんだ。

「おーい蕎麦屋さん、何ができるんでぃ」
「あったけぇ蕎麦なんて如何でしょう?」
「あー助かるねぇ、こちとら鼻風邪ひいちまってんだ」
「そいつは陽気が悪ぅござんすなぁ」
「ここらで一つ、あっつい蕎麦を頼むよ。熱いのを食べれば鼻風邪なんて一発よ」
「へぃ、毎度あり!…はいよ、かけそば一丁!」
「おおはぇな、さすが大将!(ズルッズルッ)大将の蕎麦ってのは格別だなぁ!あいよ!ごちそうさん!それじゃあお勘定良いか?
「へぇ、16文になりやす」
「あいよ!ひぃふぅみぃよぅいつむぅななやー…今何時でぇ?」
「ここのつ」
「とぅ、11,12,13,14,15,16文、確かに渡したぜぇ、そんじゃあご馳走さん!」

「なんだぁあのふてぇ野郎は!?あいつ、銭渡す途中で時間を訊ねて一文ちょろまかしてるじゃねぇか!ありゃあ蕎麦屋も気付かねぇな。俺もちょっとやってみようかね」

「おーい蕎麦屋さん、何ができるんでぃ」
「あったけぇ蕎麦なんて如何でしょう?」
「いいねぇ、あっつい蕎麦を頼むよ」
「へぃ、毎度あり!…はいよ、かけそば一丁!」
「おおはぇな、さすが大将!(ズルッズルッ)大将の蕎麦ってのは格別だなぁ!あいよ!ごちそうさん!それじゃあお勘定良いか?
「へぇ、16ちんぽになりやす」
「あいよ!1ちんぽ、2ちんぽ、3ちんぽ、4ちんぽ、5ちんぽ、6ちんぽ、7ちんぽ、8ちんぽ、大将のちんぽは今何本でぇ?」
「ここのつ」
「とぅ、11,12,13,14,15,16ちんぽ、確かに渡したぜぇ、そんじゃあご馳走さん!」


ーーこれは、ちんぽを一つ掠め取った男が、世界を救う物語の序章。落語「時ちんぽ」の一席でした。

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