Big Bang Theory S1Ep3 サンドラ・ブロックのラブコメとペニーのラブコメ

この記事のタイトルは、ドラマで取り上げられているネタからつけたものです。ドラマの正式なタイトルはこれ。

The Fuzzy Boots Corollary:オタク青年と片思いの法則

ビッグバンセオリーを見ていて面白いなと思ったオタクネタで自分が知っているネタ、調べたネタをまとめておいておくために作ったものです。ざっくりとした背景はこちらもご覧ください。目次もかねて作成しています。

ビッグバンセオリーのシーズン1は、エピソード1,2について書いた後、Amazonさんがエピソード6か7までを有料化してしまっていたので、そのあとのエピソードから続けて書いていました。

その後、なぜか(というより視聴者からのリクエストで?)シーズン1も全話が見られるようになっていましたので、改めて見直しています。

あらすじ

「郵便物が間違って届けられていた」という(典型的な)手口でペニーに近づこうとするレナード。
ペニーが帰ってきたので、廊下に出ていくとハンサムな男性とキスをしているところ。
レナードはショックを受けて、ペニーを忘れると言い、レズリーをデートに誘うのだけれど...

エルゼバブの門?

冒頭のシーン。4人でノートブックPCでゲームをやっている。ハワードが「Alright, just a few more feet, and…. here we are gentlemen, the Gates of Elzebub.」と言い、ゲームに没頭するが、このゲームは全く見当たりません。ネットでも同様のことを書いている人がいますが、こんなコメントが寄せられています。

https://www.reddit.com/r/wow/comments/e01y32/the_big_bang_theory_got_it_so_so_wrong/

The Big Bang Theory got it so so wrong.
Humor / Meme
So I’m rewatching TBBT for the first time in years and I just yelled at my laptop screen.
THERE IS NO GATE OF ELZEBUB!
THERE IS NO SWORD OF AZEROTH!
SHELDON’S “OSTRICH” IS A BLOODY HAWKSTRIDER!

テレビ番組や映画、アメコミの説明は非常に適切かつ正しい(ただし、番組独得の、評価する作品はわざとサゲて扱ってますが)ですし、実在の人物は、カメオ出演させておいて無茶苦茶いじったりしますが、ゲームとか本に関しては結構、ネタ創作が多いような気がします。

ゲームは詳しくないのですが、本や童謡などはたとえばこちらの記事でも取り上げた様に、「オウムさんは動物園の新入り」などは番組内の創作です。

それにしても「エルゼバブの門」とか、ベルゼバブからBをとっただけとか、笑っちゃいます。

セカンドライフのプール

架空のゲームで盛り上がったり、ゲットしたアイテムをシェルドンがオークションで売ったり、それをハワードが買ってみたり、で好き放題やった後の4人。シェルドンがセカンドライフのプールで泳ごうと話しているのは笑うところ。

セカンドライフ。リンデンラボが提供する3Dのバーチャル空間。今調べてみたら2003年からスタートしていて、なんとまだサービスやってました。驚き。しかも、このnoteのリンクは英語のみみたいに見えますが、サイトはちゃんと日本語化されてます。

シーズン1が放映されていた2008年だと、非常に盛り上がっていた時期だったんじゃないでしょうか?

仮想空間に自分のスペースを作って、そこに友達を連れて行ったりできるので、シェルドンもプールを作って仮想空間で泳いでいたのでしょう(笑

郵便物の間違い

あらすじで書いた、郵便物が間違ってたよと言ってペニーに会おうとするレナード。ハワードが古典的だが良い手だって言っているのも受けます。

ところが、ペニーはハンサムな男性を連れてきていて廊下で熱いキスを交わしていてドン引きなレナード(笑

何回見ても笑えます。

1ペニー出すから教えて:Penny for your thought.

ペニーの熱いキスにあてられて部屋に戻ってきたレナードに、シェルドンがかけるのがこのセリフ。

ペニー(ペンス)は英国の通貨(ポンドの下)なんですが、こういう掛詞遊びがコメディの醍醐味みたいなもの。

レナードが明らかにへこんでいるのに、気にせずこのセリフを言っちゃうシェルドンこそ、シェルドンらしい。

そして、ペニーの代わりの女性の候補も、「君には高嶺の花」とスッパリ切り捨ててしまうシェルドンだが、代わりにレズリーの行動がもしかしたらOKサインかもと言うので、それに乗ってレナードがレズリーを口説きに行こうとする。

サンドラ・ブロック主演のラブコメ映画

ということでレナードがやってきたレズリーの実験室。レーザー光線でカップヌードルをあっためようとしているとか、実験室あるあるな感じ。

レズリーをデートに誘うレナードに対して、「どんなことするの?」と聞かれて、まずは食事してそのあとで「サンドラ・ブロック主演のラブコメ映画を見て」と字幕がついている。

じっさいのセリフは

There is a generally accepted pattern in this area, I would pick you up, take you to a restaurant, then we would see a movie, probably a romantic comedy featuring the talents of Hugh Grant or Sandra Bullock.

ヒュー・グラントとサンドラ・ブロックが共演するラブコメ映画といったら、これですかね?

ビッグバンセオリーのこのエピソードは2008年。一方、サンドラ・ブロックのラブコメは2002年。ちょっとばかり古いような気もしますが、日本よりも人気出たんでしょうか?

ヒュー・グラントと言えば、コードネーム・アンクルでは老獪な諜報部のウェーバリー役はとってもはまり役でした。続編、出ないのはとっても残念です。

話をもとに戻して、レナードのデートのお誘いに対して、「デートは省略して別れのキスで確認しない?」と提案するレズリー。

いかにも人間には関心ない科学者っぽいです。そしてミントを噛んでキスをしたレナードとレズリー。

「キスはまあまあだったけど、何も感じなかったので」ということで、あえなくレナード終了。

キスの間に自然現象で動いた616キロメートル

部屋に帰ってきたレナード。レズリーとはどうだったと聞かれて、返事したのがこの内容。

キスはしても地球は動かなかった。自然現象で616キロは動いたけど
Oh, we tried kissing, but the earth didn’t move. I mean any more than the 383 miles that it was going to move anyway. 

地球の自転速度だと、もっとも早い赤道上でも、秒速464メートル。この速度で616キロ進むには1327秒≒22分も会話してないといけないのですが、それだとビッグバンセオリーのエピソードまるまる1話分になってしまいます。

一方、地球の公転速度107,000km/hなら、秒速29.7キロ。この速度で616キロ進むのはたった20.74秒。

レナードとレズリーが会話してたのはそれぐらいの時間でした。たしかに地球は616キロ、いずれにしても動いてはいましたが、それだけ言うと部屋に閉じこもってしまったレナード。

それを見て、シェルドンが「まずい!」とばかりに、こんなセリフを。

2週間ふさぎ込んで陰気な曲を聴いて猫を見に誘われる
This is just going to be two weeks of moping and tedious emo songs, and calling me to come down to pet stores to look at cats.

2週間ふさぎ込んで聴く陰気な歌

その陰気な歌というのがこちら。たしかに同じ旋律を歌っています。

レナードが猫を飼うことを恐れたシェルドン。

それをあきらめさせるために、「猫ではペニーの代わりにならない。そもそもレナードはペニーを誘ってもいない」と説得しようとしたところ、変にスイッチが入ってしまったレナード。

ペニーをディナーに誘い出すことに成功しますが、まだこの時はシーズン1の第3話目。まだ微妙な空気のまま本エピソードは終了となりました。

この記事も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本エピソードで他に見落としているネタがありましたら、コメントいただけると嬉しいです。

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