翻案天国アメリカ:美女と野獣

ビッグバンセオリーのまとめは、ちょっと負担が多いので今週もお休み。

その代わり、Amazonプライムで公開されていた新しいドラマについて簡単に触れてみたいと思います。

昔は面白かったようなイメージがあったのですが、現代版への翻案としてはよくできているなという感じでしょうか。

テレビドラマ:ビューティ&ビースト/美女と野獣

美女と野獣は18世紀にフランスで出版され、のちに映画やドラマ、舞台などにいくつも翻案されているのは説明不要と思います。

ちなみに、一番最初に出版された1740年は日本では徳川吉宗が徳川幕府将軍を務めていた、元文6年となっていました。

ディズニー版の大ヒット

映画としては1991年のディズニーの「美女と野獣」は世界中で大ヒットとなり、2017年にはエマ・ワトソンが主人公を演じる実写版が公開されたのはまだ記憶に新しいところ。

アメリカのテレビドラマ版

そんな美女と野獣が、現代のアメリカに舞台を移して、美女はお姫様ではなくて父親が経営する法律事務所に勤める企業弁護士、キャサリン・チャンドラー。そして、キャサリンが襲われたところを救ったのが、ライオンのような容貌のヴィンセント。

その容貌のゆえに闇に隠れて生きており、地下鉄の天井にのって移動するという設定でした。

この時のキャサリン役をつとめていたのが、ターミネーターで一躍、名をはせたリンダ・ハミルトン。小さな写真でも意思の強そうな表情が見て取れますね。

野獣ことヴィンセント役はロン・パールマン。最近ではヘルボーイでも主人公を務めていました。

テレビ版のリメイク

リンダ・ハミルトンとロン・パールマンによる「美女と野獣」は1987年から1990年までの3シーズン続きましたが、そのリメイク版が2012年から2016年まで放映されていました。

その作品がAmazonプライムのラインナップにのったようです。

リンダ・ハミルトン版のキャサリンは弁護士でしたが、リメイク版ではニューヨーク警察に勤める刑事。

ビースト役のヴィンセントは元医者(さらにその前には元消防士という謎設定)で、医師として勤めているときに9.11が起きて志願してスーパーソルジャーになった過去を持ちます。

あれ?この展開、どっかで見たような?

はい。

美女と野獣を下敷きに、リンダ・ハミルトン版を受けてさらに21世紀版として制作するにあたり、端的に言って「ジェイソン・ボーン的」な要素が取り込まれていますよね。

そういった発想は面白いと思いますが、現時点でAmazonプライムのレビューの評点は2.6と、割と低め。はい。これらのレビューで低評価をつけている人たちの意見は、とっても良くわかります。

おおむね賛成かな。

キャサリンの役割が弁護士から刑事になったことで、異形の戦士:ビーストを守るために銃を振り回してもおかしくない位置づけを与えられているのですが、警察署でここまで身勝手にふるまったらふつうは首だよね?っていうぐらいな行動を繰り返すキャサリン。

なんというか、高校のドラマで感情の赴くままふるまっているなら許せるんだが、警察でこれやる?しかもFBIまで絡んでだぞ?っていう。

ビッグバンセオリーでも制作者の傾向が作品に与える影響が割と大きいと思うのです。

この「ビューティー&ザ・ビースト」の制作者を調べてみたけど、うーむ。

なんとなく、この二人の制作者が自分たちの関係をドラマに反映したような気がしなくもない感じ。

ところで、ジェニファー・レビンの過去の製作作品に謎なものが一つありました。

FBI:失踪者を追え!」だよね?

FBI:失踪者を追え!

なんと、これAmazonにありましたわ。プライム対象になってなかったので、残念ながらお試しで見ることはできませんでしたが。

なんと7年も続いた作品の模様。

これも何話か見れば、傾向がわかるのでしょうけれどもね。

いろいろ思い出してきました

というわけで、ビューティー&ザ・ビースト。今回は4シーズンあって、見終わったものと思っていたのですが、どうもシーズン2の途中で見るのをやめてる感じ。

多分、警察署内でビバヒルとかドーソンズ・クリークをやってるのはたまらんなと思った節がある。

そう考えてみると、シーズン4まで良く持ったな?とも思いますが、たまに能天気な刑事ものなのか恋愛ドラマなのか分からないのがあるのがアメリカドラマ。

これが典型とは思いませんが、Amazonプライム会員の方は無料でみられるので、お試しでいくつかどうぞ、というぐらいでしょうか。

翻案天国 アメリカ

ビッグバンセオリーのシーズン1の第10話で、ペニーが代役で出演した「RENT」というミュージカルは、プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」の翻案でした。

美女と野獣のディズニー版は、ディズニーの文法に乗っ取った改編がされていましたが、リンダ・ハミルトン版、クリスティン・クルック版を含めて、アメリカの翻案はうまいよなと改めて感じ入った次第です。

実際にその作品が面白いかどうか?

特に太平洋の向こうに暮らす日本人にとってどうか?という問題は別に存在しますが、いずれにしても新しいアイデアを古典に求めて、それを現代風に解釈しなおして新しいドラマにする才能、質、量はアメリカはすごいものがありますね。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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