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【歌詞】 ロストワーズ

エンドロールが流れてこなくて
ずっと席で待ち惚け
続きがまだあるなら 動けないよな
まるでそんな歯切れの悪い
ロードショーみたいだね
主演キャストは僕ら二人

曖昧なまま 始まりました
ぼやけたまま 終わってく
僕らは何だったのかなぁ
不明瞭で 名称は未設定
カテゴリは分類できず
カウントするかも疑わしい

昨日も明日も全部嘘みたい
言葉はどこまで
ほんとのことを伝えるんだろう
履歴全消去して イニシャライズ

僕らはきっと全部 真似事だと知っていて
それでも手をつないだ
それだけがひとつ確かなこと 

アメリカ語でなら 中国語なら
お別れの後「また会える」
日本語だけが都合よく使えない
「そのようであるならば」って
受け入れて奥ゆかしい
だから口にしたくなかったんだ

大事なことはいつも穴埋め
読み取りなさいと試す
感じ方は人それぞれなんだから
間違った解釈を責め咎めたりはしないでね
はぐらかしたのは 君もそう

僅かばかりの文字の端切れ
つなぎ合わせたって
結局 たどり着けないから
句読点うたずして フェイドアウト

言葉を求めすぎて苦しむなら 触れないね 
僕らはそんなふうに
バランスとってきたんだっけ 

触れれば壊れそうで 
確かめることもしないで
それでも手をつないだ
それだけで精一杯

最後の言葉さえも 形になっていないのは、
いつでもそんなふうに
触れないままで来たからだね

僕らはきっと全部 真似事だと知っていて
それでも
手をつないだ温もりだけは嘘じゃなくて 

今更 答え合わせ 
正解はもう わからない
それでも きっとよかった
吐き出せたら 全部 

ロストワーズ

楽しかったね 
じゃあまたねって
手を振りながら
気軽に言えたら

それだけで よかったね。

制作した楽曲の歌詞アップです。
この楽曲についてはMV映像もまとめたのですが、ひとつ悩んだことがありまして。
それは度々悩む、普遍的なものでもあるわけですが。

というのも。
この楽曲のモチーフというか、着想のきっかけが、とある「映画」にありまして。その場合、「そのことを映像上でどのように扱えばいいのか」といった問題です。

例えば、文章とか名言とかを引用する場合って、その出典元は何かって付記することでクリアできたりもすると思うんですが、これが音や映像となってくるとちょっと複雑になってくる。
例えば、「クラシック音楽のあのフレーズ」とかだと、各々聞く人が持ってる記憶を呼び覚ますように引用できたりして、厳密にはそのメロディ作曲者の著作権とかはあるかと思うんですが、でも音自体はその作曲者が奏でたものではないわけで、そのへんグレーで許されたりする範囲かと思うんです。アーティストの楽曲をコピーバンドで演奏してライブする、とかっていうのも、その範囲に入る行為だよなと。。

で、その対象が「映画」だった場合、それをどう扱うべきなのか。
特に、映画の「映像」は「制作物」なので、そこには「著作権」の問題がついて回ってくる。そこらへんの扱いが非常に難しく繊細だから、例えばYouTubeでもアップする動画に対してそのへんの審査が厳しくついてくるわけで。特に商業利用となったら、勝手に使うのはもちろんNG。

でも、です。
「表現」みたいなところの目線で考えたときに、「あの映画のあのシーン」って、どうやって伝えればいいんだろう、って正直思うわけです。
映画の映像を使用できないとなったら、それを模写する?
似たようなセットを組んで、カメラ回して動画を撮る?
うーん。。
正直とても難しく、悩みました。。
映画って色んな要素が組み合わされて表現される総合芸術みたいなものだから、演者さんの表情とか仕草とか、背景のセットだとか衣装だとか台詞や間の取り方とかまで合わさって、醸し出されるメッセージが響いてきたりする。
それをインスタントの真似事でなぞったところで伝わらないんじゃないかと、思ってしまうんですよね。

で。
悩んだ挙句、今回は「映画を引用する」という、本来著作権的にはよろしくない方法でまとめることにしました。
一番の理由は「イメージをぼやかして形にしたくない」というところで。
…って、見様によっては、自分本位極まりないですが。。。
でも、この楽曲MVで伝えたいところは、「あの映画のあのシーン」っていうのがあったからこの曲が生まれた、ってところなので、そのメッセージってやっぱり外せないわけで。。
うーむ。

それを制作して、自分個人だけが見て楽しむなら、こんなに悩まないんだけど。
でも公開するとなると、きっとグレーより明確にちょっとアウトなんだろうと自覚もあるもんで、、、
なので今回MVは、YouTubeにアップする以上は著作権抵触申し立て受けて停止されるなら、それはもう仕方がない腹づもりで、それをわかった上で、次回記事で出してみようと思います。


って、抱いてるモチャモチャした気持ちに触れたら、歌詞内容にはまったく触れずに終わってしまった歌詞アップ記事になってしまいました(^^;

読んでいただき、ありがとうございました*

最後までお読みいただき、ありがとうございました!頑張って書き重ねていきますので、是非またお越しください。