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ふうら逍遥

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ふうらかんの野外写真集です。
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#ふうら

ふうらの春

野辺に花がちらほら、光もうららかになってくると、ああ、ふうらがここにいればなぁ、と思う。以前はいつでも一人か二人一緒だったが、重いものをなるべく持たないようにしているこの頃は手ぶらが多い。 そんな思いを二、三度して、ようやく散歩にお伴してもらった。 18日。柿本人麿、小野小町、和泉式部の命日と伝えられ、精霊の日とされている。空では、この日初めてさえずるヒバリの高らかな歌。「ゲージュツ、ゲージュツ、ゲージュツ」と聴こえてくる。ツバメは昨日渡ってきたばかり。  * 20日。

11月2日(1996年)

サイト「ふうらかん」開設記念日。 当初は「ふうら美術館」という名称でした。 ふうらかんは、宇宙万象の中の個々の謂、そのシンボルとして(絵や像に)表現しています。 風に破れやすき羅(うすもの)は、 風に消えやすきピアニッシモの音。 それら微にして妙なる存在を慈しみ、自ら全うしていきたいと念願しています。 http://rokkaku.que.jp/fura/index.html 22周年記念日。小春日和に草地で佇むふうら二人。 黒いひとは珠洲の窯で焼かれた初期のふうらで、こ