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クラウドファンディング

本日0時、二ヶ月間に渡って挑戦してきたクラウドファンディングが終了しました。
最終の結果は支援者201人(2名ほど飲み落ちやインターネット環境の不備により入れそびれたとの連絡を受けていますので実際は203名)
総額3,262,392円をFUNDEDさせて頂きました。

応援してくれた皆様本当にありがとうございました。
正直なところを申しますとここまで伸びる結果は想定していませんでした。
改めて周りに恵まれてるということが実感できたことが
この挑戦で一番得たものかなと感じています。

クラウドファンディング挑戦一ヶ月前ほどの5月頭
ろくろ舎として今後、何をどうすればと頭を悩ませていました。
それは世の皆さんの例に漏れずです。
例年のろくろ舎の動きとしては
3~5月はお椀受注会「オンリー椀」で全国行脚するいわゆる繁忙期となります。
それが今年はごっそりと中止、延期となりました。
また、産地仕事はほぼストップし動いていた商品開発の話も
一旦、白紙になるなど先々も含め日々不安がありました。

資金面もそうですがなにより動けないというのが
なにより不安感を増長していたのだと思います。

そんな中、様々な媒体からECに掲載しませんかという打診を頂きました。
これまで対面のみだった店舗もそうですし
中止になった展示会主催側が作り手を守るためにサイトを製作したり、
ウェブメデイアがECを作ったりと多種多様な方面からです。

もちろん、ありがたいと思いましたし
現状それしか手を打てないのも理解できました。

ただ何かこう引っかかると言うか
両手上げてもちろんですーと言えない自分がそこにいました。

まずはもともと自社の商材がECに向いてるとは思えなかった。
決して安いものではないしわかりやすく機能があったり
これかわいいーとポチポチできるような類のものではないだろうということ。

そしてなによりみんながオンラインに移行した時にそちらが
これまで路面店で飽和してきたように商材で溢れてくる。
つまり路面店からオンラインストアにスライドしただけじゃないかという考えです。

これまでも様々なシーンで出店してきましたが
基本的に合同展やクラフトマーケットなど
多くの出店者が並ぶと極端に売り上げが落ちることは実証済みでした
(もちろん売り上げだけで出店しているわけではないですが)

要はオフラインだろうがオンラインだろうがうちの場合は
沢山並ぶところに向いていないということになります。

もちろんここまでの話しは自分はということであり
向いている商材はどんどんオンラインで売るべきだと思います。

その答えにたどり着いたときはもうこれは自暴自棄です。
今からオンラインの時代だというのになんと向いていないのです笑

だが何もしないわけにはいかない。
何かしないと生き残れない。
オンラインにも向いていない、大勢にも向いていない僕が何をすべきか考えました。

そんな中ちょっとずつ世の中が明るい兆しが出てきたとき
よく聞いたのがオンラインも便利だけどやはり「会いにいきたい」という声だったんです。

もちろんこれからオンラインは進み続けるし
必要な部分はすげ替えていく必要があるとは思います。
日本はとてもそういう部分で後進国なのもわかります。

ただやはり人間はオンラインだけでは生きれない。
生身で触れ合いたいと思う動物です。

よし会いにいこう。
オンラインに向いてないなら思いっきりオフラインに振ってやろう。

オフライン野郎に俺はなるっ!

そこまで考えがまとまると
頭の中ではガッチャンコガッチャンコ組み立て始めます。

そこで思い出したのが今企画である
移動式工房の製作です。

「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。」
こちらは夏目漱石の坊ちゃんの書き出しですが
親譲りかどうかはさておき思いついた時の無鉄砲さというか
後のことは考えない性格が良くも悪くも
僕自身のベースを形成しています。

やる!と決めてからは即断即決。

クラウドファンディングに詳しい友人に相談し
打ち合わせをブッキング
その週のうちに打ち合わせし
ビジュアルを友人に打診
一気にテキストを書き上げて
二週間ほどで公開まで一気加速で駆け抜けました。

公開初日から友人という友人にDMを送りつけること丸二日間。
1日で100万円を超え2日間で目標の150万を達成しました。

そして、2ヶ月。
停滞はあったものの少しずつ伸び続け
目標の倍である320万超えという結果となりました。

この2ヶ月頭がモヤにかかったような何をしていたのかわからないほど
記憶が飛んでいます。

もちろん資金を募るというのが
クラウドファンディングの機能であり
意味なのですが
それ以上にとても原始的な「絆」(ちょっと小っ恥ずかしいですが)
みたいなものの再認識がここで得れたというのは
大きな財産になると思います。

困った時に、何か挑戦したい時にこれだけの人が助けてくれる。
そして逆にいうと僕は今回支援してくれた友人たちが
困ったときは今度は僕が
手を差し伸べる、守るよと約束をしたということでもあります。

お金以上に僕は今回たくさんのものをみなさんから頂きました。
みんなが困った時、そしてチャレンジするときはご連絡ください。
もちろん応援します。

二ヶ月間お付き合い頂き、本当に本当にありがとうございました。

2020 / 7 /24   ろくろ舎 代表 酒井義夫

PS : リターン品に関しては随時準備を進めます。追ってご連絡させて頂きます。




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