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プロのパティシエとして生きていくためには

私のYou Tubeを見てパティシエを目指す人
これから教室をする人、カフェをする人
たくさんこの業界で携わりたいという人から連絡がきます

今日はどうやったらパティシエになれるのか
人気講師の教室、人気のカフェのオーナーになれるのか

それを話していこうと思います



まずパティシエになるには

1,専門学校に行く(年間200万〜300万必要)
2,ケーキ屋さんで働かせてもらう
3,独学

大きく分けてこの3つの方法があります

私は
1,2,3と順番にやってきたのですが
それは若かったから出来た話です

18歳のときに専門学校に行って
20歳で就職
24歳で独立、それからずっと独学

というコースです


お金と時間に余裕があればこのコースは可能ですが
そうはいかない人がほとんどでしょう

ちなみにこの1,2,3の全部のコースを選択しても
商売をすること、軌道にのせることはまた別の話です


なぜパティシエを目指すかにもよりますが
今は3の独学でも十分に腕を上げることができます
それから独立してもなんの問題もないです


最近はYou Tubeで無料でいくらでも素晴らしい動画が見られるので
学校へ行かなくてもそこそこの知識と技術はつくと思います


オンラインのスクールに通うのも全然ありだと思います
実際ろくキッチンのスクール生で開業する人は非常に多いです

スポンジすら焼いたことない人が
実際に私より大きな店舗のオーナーさんになってたりします笑
(本人がかなり努力された結果です)

ただ開業となると調理師や製菓衛生師などの免許が必要なため
実店舗での勤務が何時間あるのか、とか
それではじめて製菓衛生師の免許を受ける権利がもらえて
そして試験を受けて、という流れになります


まぁこんなのは調べたらいくらでも出るので
詳しいことは省きます

私個人的にパティシエになるためにやっておいた方がいいこと
それは


「勉強」です


私の中の感覚ですが
専門学校へ行って実際にその仕事につける人
その仕事で食べていけるひとは1%台です

特に女性は出産や育児で現場を離れて
復帰せずに趣味で終わった人が多いです
あと単純に仕事がキツイから続きません

パティシエとして仕事で成功する
自分のお店を持って人気店にするなど
有名パティシエ、有名講師になりたいのなら
絞られた1%台からさらに1%になると思います


つまり全体の0.1%

そんな世界です



これは悲しい話ですが

「腕はあるのに、人気はそこそこの店」

そんなお店がたくさんあります


美味しいお菓子を作れても
美味しいパンが焼けても
美味しい料理ができても

「経営」という部分が疎かになっていると
はじめは人気になっても後で続かなかったり

コロナが流行って経営難にぶつかったりと
腕だけではどうしようもない問題が発生します


このときどう乗り越えるのか
これを出来ないとそもそもこの先難しいし

さらには
問題が起きる前にある程度対処しておく
収入の柱を分散する考えも必要だなと思います


例)大地震が来てお店が潰れた
しかし銀行から借り入れがある

例)親が倒れて介護が必要になった
しかし教室を休むと収入がなくなる

例)ぎっくり腰になった
店をしばらく休むがその分収入がなくなる


など急にどうしようもないことが人生では起きます
その時にどう対応するか?ではなく
予め、対処方法を考えておくことが大事になってきます


これらのことから
普段からいろんな勉強をして
収入の柱を増やしておくことや

これから先何が来ても対応できるような
柔軟な考えや知識を蓄えておく
そんなことが重要になってきます




そしてもう一つ勉強が必要な理由それは

レシピ通りに上手に作れなかったときに
自分で解決できるかどうか

問題解決能力です

難しいカヌレやマカロン
シフォンケーキなどなんでもいいのですが
人に聞いて解決できるのには限界があります

ヒントはもらえても解決するのは自分の努力次第

そのとき私がおすすめするのが
「数値化」です

なんでだろう〜
なんでだろう〜って
適当に温度変えたり作り方を変えても
理屈がわかっていなければ一生解決しないのがお菓子の世界

だから「数値化」するのです

どうやって数値化するのかって?
そんなの自分で考えるんですよ

内容は中学生で習ったものの組み合わせです

義務教育をしっかり受けていれば誰だってできます



だから「勉強」って死ぬほど大事


腕だけでは
絶対どこかで行き詰まります

そしてまいっか〜ってお座なりにしてしまう
未解決のまま放置するから
いつか問題が再発する


義務教育の勉強は
ものを覚えるための勉強ではなく

見知らぬ分野を自分に落とし込むための
勉強の勉強

これが真髄だなと思います


どうでもいい
一生使わないであろう分野も
どうやったら理解できるのか

理解するための勉強


わからないことを放置しない
できないことを見て見ぬふりしない
なるべく自分で考えて結果を出す

この小さな繰り返しをすることが
問題解決能力につながるし


誰かに聞いて解決するのではなく
自分で解決できることに繋がる

一生の宝になると思います


ここまで来て私も偉そうなこと言えた口じゃないのですが

子供によく聞かれる

「なんで空は青いの?」
「なんで雷が鳴るの?」

これらもちゃんと向き合って全て理解してから話すようにしています
わからないときは

「まってね、調べるね」
「これはね〜」

こういった小さなことでいいんです勉強って

わからないことを理解する
この繰り返し

昨日知らなかったことを
今日知ればいい

放置しない
向き合う


この小さな繰り返しをしていると
いざ大きな問題にぶつかっても
対処ができるだろうし
そもそも大問題にぶつからない生き方ができると思います


私もまだまだですが
皆さんも一緒にがんばりましょうね


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