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コメダ珈琲のピザトースト

定期的に、コメダ珈琲のたっぷり卵のピザトーストを頬張りたくなる。インフルエンザが蔓延して卵が不足した時、卵製品だから提供できないと言われた時はひどくショックだった。コメダに入ったなら絶対に食べたい、むしろ目がかけて足を運びたい逸品なのだ。
ピザトーストといいつつ800円程度するから結構良いお値段なんだが、満足感は十分得られる。

まず、自宅じゃ確実にためらう量の卵の具が入ってる。自分でイチから作ってたら、流石に卵を潰す工程あたりで、ヤケになってる自分に気がついて翌日分を取り分けてしまうだろう。それくらい、思い切りのいい量の卵の具が入ってる。そして、マヨネーズを日頃食べないけれど、この時ばかりは卵をまとめるからしマヨネーズを求めてやまない。注文するたびに、店員さんから"からしマヨネーズですが大丈夫でしょうか"という丁寧な確認が入るが、なんなら少し追加してほしいと思うぐらい、からしマヨネーズとのコラボを心待ちにしてしまう。卵の黄身感をマイルドにまとめつつ、こってりしたポイントにからしの風味が差し込むバランス感が良い。

生地が甘めのパンに味が濃いトマトソースと、アクセントとなるピーマンと玉ねぎ、そして背徳感と幸福感を倍増させるチーズが乗せられ、主役の顔をしたピザトーストが卵の具をサンドする。
おそらくこのピザトーストだけ食べても十分美味しい。卵サンドかピザトーストか、と言われればピザトーストと答えられるくらい、主役の味わいがある。けれど、この卵の具と合わさる素晴らしさを知ってしまったらもう、片割れをなくした喪失感が後ろ髪を引くこと間違いなし。脳裏の片隅で卵の風味が思い起こされてしまうだろう。

卵の具の黄身と甘めのパンは、単体で食べると少しもったりするのだが、そこに辛口のトマトソースとピーマンと玉ねぎが加わると、ピザトーストを引き立たせるクッションへと様変わりする。卵の黄身のこってり感に満足してるそばで、トマトソースの風味が駆け抜けていき、チーズの程よい塩気が蓋をして、総合評価で満点を取りにくる。そうしてお腹も満たされる。最初はフォークを使って食べ進めるが、本当だったらお行儀悪く最初から大口をあけて齧り付きたい。

味付けそのものも十分だが、食べ応えも十分ある。食後はいつも大盛り定食食べ切ったぐらいの満腹感になる。腹を空かせて目がけて食べなければ到底最後まで美味しくいただけない。やはり目がけて足を運ぶご馳走だった。

そして最後に食休みをしながら苦めのコーヒーを流し込み、満腹とカフェインで冴え切った頭でこの感想を書いている。対戦ありがとうございました、また何ヶ月後か数週間後、お腹を空かせてやってきます。

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