そろそろ本気で変わらないと…

日本って、ホントに変わらないんだなぁって、
変わろうともしないんだなぁって、
今日は本気で絶望しそうでした。

某大手新聞が萌絵と言われるマンガの全面広告を掲載して議論となりました。
それ自体は、某新聞社の立場的にどうなのよ、という問題なのでちょっとおいといて。
心底げんなりしたのは、国会議員がそのマンガと満面の笑みで写った写真をSNSに投稿したことなんですよ。
表現の自由の問題として、このマンガを擁護する意見があります。まあ、それもいいでしょう。
誰かに迷惑をかけていなければ、何を創作して発表しようが、自由でしょうよ。
国会議員の嗜好がどうであれ、それもとやかく言うものではないでしょう。
けど、萌絵と言われるものは、言葉を換えただけでエロと変わらないじゃないですか。元々、ああいうものはプライベートスペースで楽しむもので、大っぴらに人に見せるものではないです。
それを国会議員が、「私、エロ大好きです」と言わんばかりの投稿をしたことに絶望しそうになるんです。
同じことを自分の上司や同僚がすることは想像できません。そんな人と仕事なんてできません。
繰り返しますが、自分のお家やお部屋で楽しむ分にはどうぞご勝手に、なんです。
でも、それを敢えて誰でも見ることができるSNSに出してしまうところがあり得ないです。
30年ほど前、「セクハラ」が初めて社会問題化したころ、代表的なセクハラの一つに、職場内でヌードやセミヌードの写真を掲載した雑誌等を女性に見せつける、というのがありました。今はなくなりましたね。一発アウトですから。
今回問題となったマンガは服は着ていますが、性的なものを連想させる構図であり、不特定多数の女性にセクハラを行ったも同然です。
それが日本の国会議員なのですから、げんなりしてしまうのです。

もう一つは、当時中学2年生だった少女が妊娠・出産をさせられたというもの。
13歳、14歳なんて、まだ子供じゃないですか。
第二次性徴を迎えたところで、まだ体だって成長途中です。
お友達と遊んだり、スポーツしたり、楽しいこといっぱいできる年齢なのに…
どれだけの時間が彼女から奪われたのでしょうか。
生まれた赤ちゃんはどうなったんでしょう?
中学生が育てるなんて無理ですから、親御さんが面倒みているのか、いずれにしても心配です。
妊娠・出産は簡単なことではありません。
母体に負荷がかかりますし、命にかかわるときだってあります。
決して、「普通のこと」ではないんです。
立憲民主党内で性交同意年齢を引き上げることを検討するワーキングで、「14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」などと発言して議員辞職した人がいました。
あの時、「たったこれだけのことで」と言った人たちの中に、普段はリベラルな発言をする人も含まれていました。
あの人たちにこの現実を見てほしいです。
この少女は今は愛されて妊娠したのだと思っていることでしょう。
しかし、あと何年かすれば、自分が虐待されていたことに気づくでしょう。
本当にその中学生を愛していたのなら、彼女が他の子どもたちと同様に勉強し、運動し、友と語らい、遊び、人格を形成していくのを助けるはずです。
真剣な恋愛=性行為 ではありません。
今でも性交同意年齢の引き上げは実現していません。
日本は世界から2周以上遅れているのです。

どれだけ言っても変わらない、と絶望しそうになりますが、
だからと言って黙っていても変わりません。
徒労感に苛まれながら、この先も言い続けるしかないのでしょう。
これからの女性の境遇が少しでも良くなることを願って。


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