エンタメを守りたい!

「愛知県民」がトレンド入りしているので、何事かと調べたところ、昨日愛知県常滑市で大規模な野外音楽フェスが開かれた模様。

当日の画像や動画がツイッターにたくさんアップされているので、関心のある方は「愛知県民」または「波物語」で検索してみてください。とにかく、観客の数が多いし、密。客席から大声で叫んでいるのも聞こえるし、感染予防に注意を払いながら生活している身にはおぞましい光景です。

皆さん、もう忘れてしまったんでしょうか?昨年の2月のあの絶望を。次々とライブやコンサート、舞台が中止になり、ライブハウス、劇場、映画館が休館に追い込まれたあの暗黒の日々を。公演中止に伴いチケットと切符の払い戻しで受け取ったお札で顔が扇げそうなどとくだらないことを考えながら、推しの気持ちを慮って泣きそうになったあの日を。私は決して忘れません。

昨年8月下旬ごろからぽつぽつと再開し始めた劇場で、マスクを二重につけ、皮膚が荒れて血が出るのも厭わずアルコールで手指を頻繁に消毒し、久しぶりに会ったフォロワーさん同士がしゃべりたいのをぐっと堪えて遠くからお手振りやエアハグで我慢し、推しの渾身のギャグにも声を出して笑うわけにもいかずマスク越しでもわかる満面の笑顔と肩をわずかにゆすることしかできなくても、舞台が観られることの幸せを噛みしめていた観劇ファンは、再び劇場が閉まるという事態さえ避けられれば、どんなことでも我慢します。

きっと、音楽愛好家も同じような努力を積み重ねてきたはずです。だからこそ、今まで大きなクラスターを発生させず、感染対策さえしていれば、ライブも舞台もやっていいよという国民的合意が形成されてきたと思うのです。それなのに、あのフェスはその努力を水泡に帰したのです。

もちろん、一年半以上たってもなんら状況が改善せず、むしろ悪化しているのは、水際対策に失敗し、covid-19を国内に流入させた挙句、PCR検査抑制という愚策に走り、ワクチン接種にも後手後手に回った政府のせいです。この恨みは次の選挙で晴らすつもりです。同じ想いの方、ぜひ投票を!

が、状況が変わらない以上、出来る対策をしてエンタメを守るしかないじゃないですか。エンタメ愛好者が自らの手でエンタメを潰そうとするのは理解できません。ステージ上で観客を煽ったアーティストなど、論外です。観客含め関係者は反省してください。

ところで、ツイッターなどでは愛知県民が悪いかのように言われていますが、愛知県には二つの国があります。三河国と尾張国です。今回のフェスは尾張国で行われたことで、三河国は関係ありません。一緒にするのはおやめください。

三河と尾張の深い深い溝については、以下の本が詳しいです。

「まんがライフ」連載、①~③巻好評発売中!三河人のバイブルです。

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