見出し画像

大人になると損得で考えるんだね

バイク乗りに復帰することを決意した頃から、YouTubeを見るようになりました。
32年間、バイクに関する情報の一切を断ち切っていましたから、最近はどんなバイクが売られているのか、どんなウェアが売られているのか、中古バイクの相場はどうか・・・
ある日、中高年の人がリターンライダーとなるメリットやデメリット、或いは大型バイクに乗ることのメリットやデメリットについて語る動画が多いことに気付きました。

皆さんの動画はどれもポイントを突いていて、「なるほどなぁ」と頷ける内容ではあるのですが、根本的なことが腑に落ちていませんでした。

「メリットとかデメリットとか、何でそんなことを考えるの?」

ということです。

僕はまだ10代でした。高校生の時からずっとバイクに乗りたいと思い続けて、18歳の時に車の免許を取って原付に乗るようになり、19歳の時にやっと中型限定の免許を取りました。
20歳で限定解除をしてついに大型バイクにも乗れる立場になったわけです。

Honda R&P (50cc)
Honda MT50
Honda GL400 Custom
Yamaha DT125
Yamaha TY175
Honda TLR200
Honda VF750
Suzuki GSX750E
Yamaha TDR250
Yamaha XT600 Tenere
Yamaha FZ750
Yamaha SDR200
Yamaha セロー225
BMW K100
Honda NSR50
Yamaha Jog
Gilera Saturno 500
Honda XL250

手あたり次第に、乗れるバイクは何でも乗りました。
もちろん、大型免許を持っていても排気量に関係なく、買えるバイクは借金をしてでも買いましたし乗りました。
でも、ただの一度でもメリットとかデメリットとか、考えたことがないのです。
というか、そういう概念はまったくもっていなかったというのが実際のところです。

YouTuberの方々言うところのメリット、仲間が増えるとか心が満たされるとか、気持ちが明るくなるとか、そんな良いことの数々。
YouTuberの方々言うところのデメリット、お金がかかるとか置き場所がない、ウェアを揃えるのが大変 などなど・・・

確かにこれらの意見はその通りだと思います。
多くの人がこういうメリットやデメリットを挙げます。
がしかしです、バイクに乗るのに何故メリットやデメリットを考えるのでしょうか?
これが僕の中で引っかかっているのです。

10代の時にも20代になってからも、どのバイクを買う時もまったくメリットなんて考えたことがなかったのです。
デメリットだってそうです。
こんな不便があるなぁとかこれってデメリットじゃん、メリットがないじゃん・・・
なんて思ったことが本当にないんです。

欲しいから買う、乗りたいから乗る
そのためにはお金がかかったり置き場所を考えなければいけなかったり、越えるべき障害がいくつかあります。
その障害を越えることができなければ「買う」、「乗る」 を諦めるだけ。
その障害を越えることができたらめでたく「買う」、「乗る」が実現する、それだけのことでした。

もしかしたら、中高年という年代になると損得で物事を考えるのかなぁ ということも考えましたが、それも違うような気がするし、もしそうだったら少し残念な気がします。
僕の中では凄く明確で、
損をしてでも(デメリット)乗りたいと思わないのなら乗らなければいい
得をしない(メリットがない)なら買いたいと思わないのなら買わなければいい
だからかもしれませんが、僕はメリットもデメリットも考えたことがないのです。

62歳の今年、僕はバイクに乗りたい、ただその一心で、デメリットもメリットも一切考えずにバイクを購入したガキのようなオッサンなのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?