バルトリン腺膿瘍・日記二日目穿刺回(3/19)

※別の場所で記録していた日記をコピペ後わかりやすく改変しています※

 痛すぎて眠れなかったんです。昨晩。位置が悪いんですよね、バルトリン腺。足の付け根に力を入れるだけで「ングゥ」となって、朝方ぐったりしながらようやく仰向けで石化したように2時間くらいは眠れました。
 が、今朝はもう動くことも出来ず口を開けば「クソッ……」という悪態が漏れる有様。もうあかんということで産婦人科の受付開始時間に速攻電話をしたところ、「すぐに来てください」と仰っていただき、フラフラになりながら向かいました。とはいえですよ。とはいえ0:00以降に飲料飲んじゃったし、朝痛み止め飲んじゃったしで手術は受けられないことは確定してるわけです。じゃあ何してくれるんだ……?痛み止めの点滴でもしてくれんのか……? この時の私はまだ知りませんでした。このあとクソほどの苦痛を味わうことを。
 待合室に誰もいなくなってからようやく案内された診察室には当然昨日とは違う先生。ところで婦人科の男性医師が目も合わせずそっけないのはそういうマニュアルでもあるんですかね。私は別に気にならないんですけど、こういうとこからクチコミの悪評が出てくるんだろうなあと思いました。婦人科男性医師にしろ男性保育士にしろ、大変そうですね。
 さて、診察室に入ってすぐ検査台に上がらされたわけですが、触診もそこそこに医師は言いました。
「針刺して膿出します」
 はり、さして、うみ、だします?
 なんの話でしょう。何の心の準備もしていませんでした。昨日の先生は穿刺の話なんて一切してませんでしたよ。今思うと昨日の先生は穿刺は可哀想だと判断してくれてたんだと思うんです。だから薬→手術の案内しかしなかったんだと思うんです。でもね、言っておいて欲しかったね。
 針、刺されました。麻酔もされず。なんかの罰ゲームでしょうか。
「チクッとしますよ」ってチクッとどころじゃねえんだわ。体感結構長めの針をめちゃめちゃ痛え患部に結構深くまでぶっ刺されて患部をグイグイされてものすごくわかりやすい言葉で言うと死を予感しました。痛みで死ぬってたぶんこういうこと。
 看護師①は痛みで足を閉じないように足首を押さえ、看護師②は同じく反対側の腿を押さえつつ片手で私の汗と涙をティッシュで拭い、私はリアルな悲鳴と嗚咽を漏らし続けておりました。シンプルに拷問なんだよなあ。麻酔しちゃいけなかったんでしょうか。なぜ?
 体感30分くらいの拷問を終えてナプキンを貰い、グスグス言いながらパンツ履いてナプキンつけてタイツ履いてフラフラと診察室へ。ナプキンが必要だったのは針ぶっ刺された箇所から血と残った膿が漏れ出すからです。事前に言っといてくれたら自分で持っていったのに。
 処置後に医師が説明してくれたんですか、私は医師がデータを打ち込むPCモニターから目を離せませんでした。医師は端的に打ち込みます。
「18Gで一発抜き」
 ………………………18G? それはボディピアスじゃないですか?中空の針、普通にピアススタジオとかクリニックでボディピアス開ける時に使う針なのでは?ねえ?
 これはね、事前に言われてたらひよってたかもしれません。「次の診察までに我慢できなかったら麻酔なしで18Gの針を刺して膿を出します」って仮に言われていたとしたら、私は今日通院していたでしょうか。

 とにもかくにもそんなわけで、帰宅後はぐっすり寝れました。多少の痛みはあるもののだいぶん楽になり、今も座れるくらいになりました。寝返りも打てる。血と膿もたぶん止まってきました。針の傷口が塞がってきたんでしょうね。次の診察は来週金曜です。経過観察。手術するかどうかの相談もしてきます。なぜなら針を刺しても絞り出せなかった膿があったからです。
 婦人科のかかりつけをもっておけばよかった。もっとはやく通院できてればよかった。30数年生きてきて、毎回同じこと思っているような気がします。もう諦めて学習能力がないまま歳をとって行こうと思います。

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