[2017/02/12以降無料公開予定 400字原稿換算約16枚] * 夫は言った。 「あれはトカゲ……だよな?」 体ごと潜り込んだミリタリーキャップから鼻先をのぞかせ、わずかに出来た隙間からカドモンは周囲を見た。 「トカゲですね。おやおや、岩みたいに落ち着いてる旦那様も、さすがに驚きましたご様子で。化け物は見慣れてるんじゃありませんでしたか?」 見慣れているほどではないが、化け物、確かに動物とは明らかに違う生き物は何度か見たことがある。
スイマセン! トーキョーまで0.8光年 【にょろにょろ島根編】 ちょいと遅れます 新サイト作ろうと悪戦苦闘してたら時間なくなっちゃったよ。そんなに凝ったもん作ってるんじゃないんだけど、慣れてないから時間のかかることかかること。 また狩りの季節が巡り来そうな予感もしますので、しばらくドタバタするかもね。
[2017/01/29以降無料公開予定 400字原稿換算約10枚] * そうではない、そうではない。 勝利は目指すべきモノであれど、その目的は支配などではない。 何故ソレが判らぬのか。戦い殺し合い、討ち取った骸を食すことに意味があるのだ。 横臥して口を開けて餌が転がり込むのを待つだけとは、なんとも浅ましい姿か。 そうじゃ、それではまさに餌じゃ。そのような腑抜けどもに何故私が従わねばならぬ。 加賀の和香(やすか)がそう主張し、巣の中で孤立した
序の3公開いたしました 沢山のサポートに課金、ありがとうございます(`・ω・´) 序が終わったら二十周年もちょい進めたいところですな
[2017/01/22以降無料公開予定 400字原稿換算約12枚] * 環(たまき)の舞は簡素なモノだった。単純であるがゆえに人の目を引き込む。 ただ単に回っているだけのコマを、ついつい見入ってしまうのと同じだ。 稲を収穫した後の切り株がまだ、田んぼには残っている。 とても安定した足場とは言えなかったが、整えられた舞台で行われる踊りと替わらぬ、滑らかさがあった。 いつしか環の指の間には数枚の紙片が挟まれていた。 舞の所作に溶け込む動きで、上
[2017/01/15以降無料公開予定 400字原稿換算約9枚] * 環(たまき)が舞う田んぼの側には古い民家があった。 その民家の縁側に座り、環の舞を見物する二人の若い夫婦がいた。環へ今回の仕事を依頼したのは彼らだ。 妻の方は愛想よく、環の舞を見ているが、夫の方はむっすりとした表情だった。 旦那の愛想が悪いのは元かららしく、別に怒っているのではないと何回も説明されている。 妻がにこにこ笑いながら言った。 「あら、いくら巫女さんとはいえ若すぎるん
ちょっと予定を変更します。 有料ノートの注意点を他のノートでするのも混乱が起きそうなので、有料ノートの冒頭に無料公開予定日と原稿用紙換算分量を載せるようにします。 とりあえず一週間後以降に無料公開する感じでViva極限!
南極研。すなわち南河内極限執筆研究所の略であります。 皆さん、極限してますか? いやぁ、いいですねえ、極限は。極限も極まってくると全身が万能感に包まれて、何でも出来る気がします。追い詰められた脳細胞がエンドルフィンまみれになってるだけの錯覚なんですが。 と、アホな話は置いといて南極研とは何ぞやといいますと、新着情報、方針説明とかを発表するコーナーだと思っていただきたい。 当初の予定では『小説家になろう』で『トーキョーまで0.8光年 【にょろにょろ島根編】』を細
あまりに奇妙なことが多すぎて、奇妙でないモノの方が少ない。 とても秋とはいえず、雪が降らないギリギリの寒さの日であった。 十歳になる一人の髪の長い少女が、刈り入れの済んだ田んぼで舞っていた。これは奇妙とはいえ、有り得ない話ではない。 少女の名は環(たまき)。 彼女が身につけるデニム地の短パンは、裾に防寒用の毛皮が付いている。寒いのならそもそも短パンを選ぶ必要がない。これは少しばかり奇妙だ。 上に着ているのは革製のフライトジャケット、前を空けているので舞に
本物か偽物か、ろくごまるにでございます。 使い方があやふやなもんでちょっとテストで打ち出しております。こんなんばっかだね! テストなんでいつ消すか判らないのはご容赦願いたい! オジサンの偽物になりたがるヤツが居るのかッてえ話でございますが。