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ちゃんと失恋した詩 (備忘録)

君に恋人がいるって知っても、傷ついた素振りなんか無かったみたいに心の奥に素早く押し込んで、笑顔で茶化す側にまわった私を褒めてよね

友達になりたいだけってポーズを示すために、
近づきたい思いも触れたい思いも全部押し込めて、私が私に嘘をつくほどに、君は心を許して仲良くなれたね
もう君になら何でも言えるし、どんな話でも聞くよ
でも私の底にはひとつ、隠し通さなければいけない嘘がある

気が合うねって言ってくれて、ちょっとしたことで笑い合えて、こんなに幸せなのに、その分強く思い知らされる 私じゃないんだって
ふわっとした笑顔を見る度に思う、どうして私じゃだめなのって
それでも幸せそうな君をみていたいよ

私が変わろうと思えたのも、毎日頑張れるのも、君がいたからだよ

叶わなくても、都合よく利用されてるとしても、少しでも長く笑わせたい。少しでも長く君のためになりたい。少しでも長くそばにいたい。もうすぐ居られなくなるから。

大丈夫だよ、わかってるから
君にはどうやっても届かないって。
必死に伸ばした手が空を掻く、でもせめて君の記憶には痕を残させて。忘れないでいて。

君の幸せと、少しだけそれを願うよ。

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