武藤遊戯さんの誕生日を祝いたいオタクの長話

タイトルからしてもうおわかりでしょうけれども、本日6月4日は遊戯王(初代)主人公、武藤遊戯さんのお誕生日です!

武藤遊戯さん、お誕生日おめでとうございます。
遊戯王の初代主人公であり人気も人徳もあるあなたがもう何度ファンに祝われたのか、きっと毎年お祭り騒ぎだったのだろうと思います。
過去の生誕祭をリアタイで楽しみたかったなあと思いつつも、時は巻き戻せないのでわたしは「めでたい!!!」と祝いつつ遊戯くんに対する気持ちの変遷を文章にしたためようと思います。
全体的にやまなしおちなしいみなしの長文乱文(マジで長い)なので、お暇があるときにでも読んでいただければと思います。

そして、遊戯王DMアニメと原作のネタバレが容赦なくぶっこまれます!!!!観てない人は自己責任でよろしくな!!!!!!



これを書いている者が遊戯王のことを知ったのは、中学校くらい。
わたしの弟が遊戯王やデュエルマスターズにハマりカードを集めていたのを横目に見ながら、へえ〜そんなカードゲームが流行っているんだなと思っていました。
あとは大学生になり自分のPCでニコニコ動画を観始めた頃、よく音MADとかネタ動画にされているのを見かけたり、ネタバレ予告「城之内死す」を風の噂で聞いて面白いなあと思っていたくらいでした。

そんなふんわりとした遊戯王への印象から、遊戯王DMのアニメを観ることにしたのはつい3ヶ月ほど前です。
3月中旬、カードゲーム沼にも詳しいフォロワーさんと通話していたときのこと。
ヒプノシスマイクの沼で楽しく泳ぎ回っていたわたしは、飴村乱数の話をしながら「同じ顔をしているけど性格が違う同位体カプにほんと弱い……😇🙏🙏🙏」と言っていました。
すると、「同位体カプに弱いなら遊戯王がオススメ」という話になり遊戯王観てという流れになりました。
遊戯王?あの金色ピラミッドのやつ?千年アイテム??カードゲームってルール分からなくてもついていける?
色々な質問に答えてもらいつつ、dアニに入れば遊戯王作品だけでなくいろんなアニメが月額見放題!ってセールスをBGMにしながら、
同位体カプ、ひとつの体にふたつの心……たしかにわたし好きだろうなそういうの…224話ってめちゃくちゃ量が多いけど、気が向いたときに少しずつ観てみよっかな……
程度の軽い気持ちでdアニに入ることにしました。

次の日かその次の日くらいから、遊戯王無印第1話を観始めました。
最初からなんとなく見知った顔(遊戯くん海馬社長城之内くん本田くん杏子ちゃんブルーアイズブラマジ)が大活躍してたので、「すごいすごーーい!遊戯くんかっこいい!仲間!!海馬社長の声が若い!!!」と実況しながら、彼らの活躍を見学していました。
遊戯王好きなフォロワーさんが続々とTLに現れました。元々別ジャンルでつながっていたけれど、遊戯王も好きだったんですね。デュエルディスクも持ってたんですね。驚きつつ、遊戯王というジャンルが昔からある巨大ジャンルなんだなと思いました。
DM第1話か2話を観ていたドドド初心者のろくを見て、城之内くんと海馬くんはいいぞ王の記憶編(200話くらい先)のマハード様見てはやくデュエリストになって資料も貸せるよOCGなどなど、親切にお声をかけてくれた遊戯王好きの先輩がた、ありがとうございます。
(今ならわかるよ、城之内くんと海馬くんいいよね!!!王の記憶編全体的にやばいしマハード様の生き様かっこよすぎてやばいよね。デュエルリンクスでマハード様のパック買っちゃった)
そのときに「とんでもなく深い沼に手を出してしまったのでは……?」と薄々思っていました。めちゃくちゃ深かったしまだまだ先が見えません。どうしようとてもたのしい。


そんなこんなしているうちに割とすぐペガサス・J・クロフォードという名の不審者オーラバリバリの美形さんが登場。一目で分かりました、この人は序盤のラスボスだと。
「〇〇デース⭐︎」の語尾や口から発する単語がルー大柴もビックリのテンションでとても愉快。海馬ボーイとペガサスが登場するとテンション上がりながら、王国編をどんどん視聴していきました。
次々と現れる癖が強いデュエリストたち。その中でも一際強い、孔雀舞さん。舞さんのビジュアルも声もしたたかな生き方を貫こうとする意志も好きだなと思い、舞さんと城之内のデュエルにわっくわっくしました。
闇くんの「見えるけど見えないもの」アドバイス最高でしたね。闇くんが仲間を応援したい気持ちになっているのが好きです。自分は「武藤遊戯」だから、遊戯の仲間はオレの仲間なんですね。
バクラくんが合流してすぐ闇バクラくんが闇のゲームを仕掛けてきて、「エッッめちゃくちゃ出てくるの早くない??」と驚いたのも懐かしい。そして彼から滲み出ている、ペガサスよりも邪悪さを感じる闇のオーラ。彼は只者ではない。
序盤のバクラくんの声が松本梨香さんではないことにも驚きました。(こっちのお声もしっくりきて好きです)

VSバクラくんのとき、表くんはようやく自分の中にいるもう1人の人格である闇くんと会話をします。
盤上の駒(モンスター)にされてしまった自分たちを守りながらのデュエルを強いられる闇くんと一緒に闘う内に、今まではデュエルしている内は表の遊戯くんの人格は心の部屋から出られない状態だったので、初めて闇くんと言葉のやりとりをする。表くんはもう1人のボクがいい奴だと知ります。ここ重要。


DM(テレ東版)は原作序盤のカードゲームを主軸に置いてなかった時代をアニメにしていないので、そのときアニメを観ていたわたしは知らなかったのですが、
原作序盤では、生粋のいじめられっ子遊戯くんが毎度いろんな酷いやつに精神や肉体をボコボコにされ、理不尽な目に遭わされた末に出てくる最後の切り札的存在が「もう1人の武藤遊戯」だったのです。
「もう1人の武藤遊戯」は、武藤遊戯や彼の友人たちに酷いことをした輩を様々なゲームに誘います。危険なゲームです。
負けたら大怪我確定のゲームだったり、相手がイカサマ使って無理やり勝とうとしてきたりもします。
そんな中、彼は冷や汗流しつつもクールにゲームを勝ってみせる。ゲームに負けた相手やイカサマやろうとしてきた反則負けの輩には、マインドクラッシュで精神を幻の世界の中に閉じ込めたりする。
原作序盤の「もう1人の武藤遊戯」を宿していた表くんは、知らないうちに気を失って知らない内に自分をいじめていた奴がボコボコになっていたり精神的におかしくなったりしていたので、きっと恐ろしいという気持ちがあったと思うのです。
武藤遊戯である自分は暴力大キライなはずなのに、自分の中には得体の知れないもう1人の自分がいて、仕返しとはいえ容赦がない。


DMアニメの話に戻るのですが、そういうよく分からない存在と会話することで少し闇くんのことが分かり、ペガサスの城に入る前に杏子ちゃんに対して「もう1人のボク」について話をするシーンが好きです。
きっと杏子ちゃんなら訳わかんない話をしてもちゃんと聞いてくれるという信頼があったのだと思う。遊杏好きです。
あと、王国編の彼は「海馬社長」ではなく「海馬ボーイ」感が強くて好きです。社長というほど貫禄はないけど、未成年とは思えないほどの能力と行動力。ヘリコプター操縦できる高校生なんて工藤新一以外にもいたんだ。ハワイで親父に教わってもいないんだろうな。流石海馬くん。
VS追い詰められた海馬ボーイ回もVS闇くんの目を覚まさせてくれた舞姐さん回もVS何もかもアツかった城之内くん回もVS序盤のラスボスペガサス回も、みんながみんな神回だった。それぞれと相対するときに闇くんがもう1人の武藤遊戯としてどう闘い、何に心を動かされているのか分かりやすかったです。
海馬ボーイの命のチップを守って負けを選んだ自分に号泣する表くんを、闇くんは心の部屋でどう思っていたのだろうか。そのあと立ち上がれなくなりそうな遊戯くんを鼓舞するためにデュエルの場に立つ杏子ちゃんと、それを迎え撃つ舞姐さんのデュエルもかっこよくて好きです。

きっとあの挫折感を乗り越えたからこそ、VSペガサス回で追い詰められた闇くんが、初めて表くんの声を聞き入れて心の部屋で会話するシーンが活きたのだと思います。とってもアツかった。闇くんが表くんの助けを必要とした、初めてのシーンだったんですね。2人で協力してデュエルを行う「マインドシャッフル」という技があるのですが、同位体カプ好きのろくにとってはもうとんでもない破壊力でした。尊すぎて泣いた。今振り返っても泣く。

遊戯王を観始める前は、「もう1人のボク」というのはデュエルがめちゃ強くてかっこよくて声も強くてもう最強無敵!!!ってイメージがあったんですけど。
DM完走した今では、作中で強い強い決闘王だなんだと言われていた闇くん自身もまた1人の人間の魂でしかなくって、葛藤したり悩んだり人間としての弱さや成長を視聴者に示してくれるんだなと思って、より好きになりました。
原作序盤は人ならざるものかな?って妖しい雰囲気を醸し出していた魔王様も死ぬほど好みですが、DMの闇くんも好きなんだよ。好き。

ペガサスに打ち勝ったあと、VSレベッカちゃん回VSおとぎくん回VSキース回を挟んでバトルシティ編に移行するわけですが、キース回!!!キース回の闇くん表くんの関係性に撃ち抜かれました。

千年パズルがバラバラになっちゃって、炎に包まれた建物の中でそれを必死に組み上げようとする表くん……やばくないですか???もはや狂気の域に突入しています。
表くんにとってはそれはもうただの品物ではなく、もう1人のボクが宿っている大事な大事なものだった。あのパズルを置いて自分だけ避難するということは、闇くんを見殺しにするようなもので。それでも他人から見たら、パズルに取り憑かれた人間にしか見えないなって、城之内くんと本田くんが必死にパズルから手を剥がそうとがんばっているときに思いました。
そして、闇表プロポーズのシーンが………
「オレは永遠にお前と共にいたい……オレの記憶が戻らなくてもかまわない」
「ボクも…ボクも…ずっと……ボクの記憶を全部あげるから………」
😭😭😭😭
ダメだ思い出しただけで涙が出ます。どうしても語彙が追いつかない。好きだとか愛してるとかそういう言葉以外に想いを言葉に乗せられる闇くんと表くんがとっても素晴らしいと思います。このシーンを観て「添い遂げてくれ遊戯ボーイズ」と何度思ったか。何度でもそう思うでしょう。

しかし、添い遂げてくれ……と思える素敵な2人ほど、別れの気配も濃くなるもので。
「この街はバトルシティと化す!」でお馴染みの、バトルシティ編がやってきました。このバトルシティという舞台で闇くんは「失くした自分の記憶」を見つけることを目的に大会に参加します。
バトルシティでは、王国編で闘った癖のあるデュエリストたちや神のカードを持つ強敵、その中で一際闇のオーラ漂わせるバクラくんとマリクくん。邪悪さが滲み出る2人が手を組んだり仲間割れしたり共闘したり敵対しあったりするちょっと複雑な関係を持つところも、バトルシティ編の見どころですね。
あとは、デュエリスト同士の強い絆。マリクくんの持つ千年ロッドのありがた〜いお力で、杏子ちゃんや城之内くんが洗脳されてしまうシーン。
城之内くんを洗脳から解こうとする表くんの必死のデュエル最高だった、あのときからもう表くんは優しさの強さを遺憾なく発揮できていた……!!!
大切な人を守るために自分ができる最善の手段を考え実行する力、その結果自分がどうなろうと……いやきっと内心めちゃくちゃ怖いと思うよ、普通の人間だったら絶対怖いし彼もそういう感覚は持っていると思います。それでも彼は実行する道を選ぶ。怖いほどの理性。表くんかっこいい。
わたしが表くんのかっこよさに気づき始めたのもこの辺からです。もっとはやくに気付いててもよかったんだけどな。闇くんかっこよくて意識が持ってかれてた。どっちもかっこよいよ。


飛行船で空の旅をする御一行、けれども彼らの進路を邪魔する存在があった。
人工知能ノアくんとBig5です!!ノアくんの全力でかいばせとにマウント取っていくテンションと木馬くんに対する飴感がとっても好みでしたね。遊戯王には人心掌握できる敵が多い気がする。
かいばせとが親父殿を倒して一皮剥けたところで本選開始。バトルロイヤルで、海馬社長よりマリクよりもまず城之内くんと闘いたい、と思ってる闇くん好き!!!そのために城之内くんを庇うような闘い方するのを当の本人に咎められちゃうのも好き。闇くんは掘り下げれば掘り下げるほど人間味出てきますね。
それとは反対に、表くんは掘り下げれば掘り下げるほどどんどん人間味がなくなっていく。
VSマリク回で、闇くんのライフポイントと直結する生贄にされたときも、生きたまま闇に蝕まれて絶対に怖いはずなのに、怖いと叫ぶこともなく泣き出すこともなく、最後まで闇くんを信じて共に闘っていた。やばい、かっこよすぎる。
なんだか俗世の凡人ではなくなっていくような、聖人か???みたいな感じに見えてきてしまう。彼もひとりの人間なはずなのにな。成長度がものすごいからそう見えるのかな、よく分からない。


多分このあたりから、私は武藤遊戯というキャラクターの沼に本格的に沈み始めていた。それが決定的になったのは、バトルシティ編を終えて王の記憶編に入るまでに挟まれていたアニメオリジナル展開のひとつ、ドーマ編です。
ドーマ編も洗脳というか、人の欲望の枷を外して闇の力を増幅させる違法ドラッグみたいなやばいカードがあって。「オレイカルコスの結界」って言うんですけど、すべてはこのカードのせいでありこのカードのおかげでもある。
闇くんがデュエルに勝つために、デュエルの最中に自分の手札に入ってきたそのカードを、使ってしまうんですよ。そして闇の力にまんまと呑み込まれ、デュエルに勝つことしか見えなくなってしまう。
信頼できる僕である彼のカードたちからも冷たい目を向けられ、闇くんはデュエルに敗北します。
「オレイカルコスの結界」カードの恐ろしいところは、負けた者の魂が奪われる(とある場所に幽閉されてしまう)結末が必ず待っているところなんです。
闇くんの魂も連れて行かれてしまう、という絶体絶命のシーンで、表くんが闇くんの代わりに犠牲になる。魂が奪われるのなら自分の魂を捧げる、表くん自身の意志でそうなる道を選んだんです。
最後に彼が言い残した言葉は「信じてるよ。もう1人の…ボク…」なんですよ。表くんが必死に止めるのも振り切って勝利を求めた結果敗北した闇くんに対して、すぐこの言葉を言えるのすごすぎないですか???これまでの彼の闘いぶりを見てきた表くんだからこそ言えるのでしょうけど。いや……この展開、しんどすぎる……朝6時台からいそいそ観る重さではなくて、もう涙どばどば流しながら観ていました。
慟哭する闇くん。魂が奪われる相棒の姿、その声を何度も回想しては自分の心の海に沈んでいく闇くんと、それを心配しながらもどうすることもできない城之内くん御一行。

命よりも大切な存在、守るべき対象だった存在を失くした、そして自分自身の記憶もない闇くんの精神は崩壊寸前。はがくんのめちゃくちゃイラつく煽りにも調子を崩されてしまう闇くん。ここがかの有名な「もうやめて!とっくに〇〇のライフはゼロよ!」だったのだと知る。闇くんご乱心バーサーカー状態を痛々しく思う気持ちともうここまで総崩れになるほど表くんの存在に支えられていたという事実に悶え狂いそうになるオタクとしての興奮がごちゃ混ぜです。ありがとう吉田さん。

闇くんは表くんとどうしてもまた会いたくなり、迷い込んだオカルトじみた谷でおじいさんと少女と犬に自分の状況について話をします。彼らに導かれて辿り着いたその場所、その先に進むと表くんの魂とまた出会える。
デュエルに負けていったかつての敵の魂を見ても闇くんは構わず先へ進み、ついに表くんの魂と会話するのですが。
そのシーンの表くんが、今まで見たことないほど冷たい顔してるんですよ!!!最高!!!!!!
眉をしかめたり冷たく吐き捨てたり闇くんに対して敵意マシマシなんです。「ボクと君は永遠にお別れだ。」とか言えちゃうんです。自分からデュエルを仕掛けに行くんです。
闇くんは表くんとデュエルする気はなかったけど、表くんを乗り越えなければ道はないと思い、先日闇に呑みこまれたまんまのデュエルを披露する表くんをぶっ倒します。いやほんとうにしんどい。また観たくなってきました。
表くんはわざとオレイカルコスの結界カードを使ったデュエルを再現して、闇くんに自分の中にある心の闇に打ち勝って欲しかったんですね。そのために自分はどうなってもいいのかよ(n回目)
この表くんが闇くんの心の中にいた表くんだったのか、石板に封じ込められた表くんかは分かりませんでしたが、どっちにしても美味しい。すごい。


そこからは各キャラの名場面やらリアルファイトを仕掛けてくる愉快な敵さんやらとっても楽しい面々のシリアスなデュエルが怒涛のように行われる。
ラスボス戦では、幽閉された遊戯くんたちの魂がカードのモンスターと一体化し、それを倒さなければラスボスは倒せないという鬼畜の所業。
観戦していた仲間も次々と倒れていき、闘っているのは闇くんしかいなくなる。そこで「こんなデュエルに勝って何になる?勝っても何の意味もない」「お前も元々は千年パズルに宿っていたからっぽの魂」「また無に還るだけ」みたいなことを言われて、一瞬納得しそうになる闇くんがかなしい。
けれどそんな闇くんの心の支えになったのは、やはり表くんを始めとした仲間たちや闘ってきたライバルたちとの思い出、絆で。からっぽだった闇くんの中にそれだけは確かに残っている、と気付いて。それに呼応するかのようにカードも応えてくれて。
ティマイオスたちのカード(中の人は遊戯くん城之内くん海馬社長の学芸会トリオ)を降臨させることができたんだよね。
最終決戦がまさかあそこまで壮大な展開になって突然の触手責めが始まったときには笑っちゃったけど、総力戦って感じですごかったし、最後。最後が。

王様モードの闇くんキターーーーーー!!!!!!!!!

王の記憶編を楽しみにしていたろくにとっては突然の供給でめちゃくちゃビックリした。かっこよかったああ……死ぬかと思った。
王様だから地球の怒りを受け止めて吸収しちゃうのすごすぎて、また闇堕ちバーサーカー状態になるかと思ったけどならなかった。王様すごい。
この「怒りとかの負の感情を吸収する」という必殺技がのちの伏線になっていたのも面白かった。


そう、王の記憶編です。
KCトーナメントの闇くん表くんも可愛かったんだけど話が長くなりすぎちゃうから(もう十分長い)割愛して本題に入る。
謎に包まれていた王の記憶が、よみがえります。
ただ、序盤からずーーーーっとこの日を待っていたバクラくんが王様についていき、究極の闇のゲームを仕掛けてくるので、単純に記憶を追っかけるだけには止まらないんですね。
本来の王様の辿った結末(自分の命を含めた全存在を捧げてラスボス封印)とは違う結果(自分の名前とみっつの神のカードを駆使してラスボス封印)に辿り着くことになります。
彼が記憶の追体験をしていく中でどんどん「王様」になっていく様子がとてもぞくぞくしましたし、馬に乗って盗賊バクラくんを追いかける姿がめちゃくちゃかっこよかったし、マナちゃんマハードさんの王様への親しみを込めた優しさと忠誠心がクソデカ感情すぎて。セトとキサラもやばい。はあ……語彙力が死んでいく。
王様としての記憶を追体験していく闇くんと同時並行で彼の名前を探す旅をしていく表くん御一行。
名前を手に入れたところで、表くんVS闇バクラくん回がやってきます。表くんが最初マシュマロン出したときは「かっっかわいいけどこんなかわいいモンスターで闇バクラくんのつよつよオカルトデッキに勝てるか?大丈夫か???」と余計な心配をしてしまった。本当に余計な心配でしたありがとうございました。破壊竜ガンドラの凶暴さにビビった。なめたこと言ってすみませんでした遊戯さん。

表くんが難敵を乗り越えて名前を届けた頃には、闇くんサイドはもう様々な死闘を繰り広げ、闇落ちした味方や最後まで闘いながらも死んでいく味方を魂が引き裂かれるような思いで見送るしかない王様。かわいそう。でもこれが「戦争」なんだよな。
遊戯くんたちや途中参加の海馬社長も自分たちのデュエルディスクでモンスターを召喚し、ラスボスと対抗し始める。
すべての条件が整ったとき、大逆転の切札が召喚できてラスボスは無事封印できました。おめでとうございます!!!!犠牲が大きすぎたけど、こんな壮絶な闘いをしていたんだね王様!!!!!!そりゃあ生死を賭けた闇のゲームをちょちょいっと扱えちゃう千年アイテムに取り込まれたら、原作序盤の魔王様モードにもなっちゃうわ、と納得できたのでよかったです。


そして、そして。
長いようで短かった、ついにきてしまった闘いの儀編。もう闘い前夜から号泣です。
お互いを倒すためのデッキ構成タイムだからさ、ほんとはたくさんたっくさん喋りたいことあるのに2人はほとんど話すこともなく、夜通しデッキを組むの。その間、相手のことを考えていて、モノローグがとてもしんどい😭😭😭
杏子ちゃんが闇くんに会いに来るんだけど、残り少ないデッキ構成の時間だから結局2人きりで話せず見送ることになるんだよね。そこも切ない杏→→闇。

原作では闘いの儀に呼ばれなかった海馬社長も、アニメではちゃんと呼ばれて表くんが闇くんwithみっつの神カードをぶっ倒す様を見届けてくれたよ。よかったねアニメの海馬社長。
サイレントマジシャンの時間経過ごとにどんどん強さを増していくってのがここまで辿り着いた表くんの強さを物語るようで、好きだし、封印したのが死者蘇生ってのも闇くんの考えを読んで読んで読み尽くした先の勝利ってのがさ、もう、色々としんどい。
デュエルしてる間の彼らの言葉、それを見届ける仲間たちの言葉を、わたしは号泣しながらひたすらセリフ写経していた。
どっちも応援していたしどっちも勝って欲しかった。いっそ引き分けとかどうですかって何度も思いかけたけれど、表くんの確固たる意志によって道は開かれ、闇くんは取り戻した王の記憶と共に「王様」として冥界へ還った。かつての仲間たちが待っている、光の中へ。


それを見送る表くんたちがさあ、これってつまり「もう1人の武藤遊戯」の死でもあるからさ、正しいことだと分かりつつもやっぱりかなしいんだよね。離れたくなかった。
だから自分の勝利を迎えた表くんは泣き崩れてしまうんだよね。そこまでつらい思いをしてでも彼をこの世から解放してあげるしかなかった。そうするのが彼にとって一番だから。
ああ、自制心レベルMAXの男、武藤遊戯。泣きながらでもその道を選べるあなたの優しさ強さが最高に好きです。
そして彼もまた「武藤遊戯」としての自分の人生を一歩ずつスタートさせていくんですよね。闇くんといた頃に勝ち取った決闘王の称号と共に、未来のデュエリストたちの憧れの存在としてあり続ける。
そんな彼のこれからの生き様をいつまでも追いかけていたくなるオタクろく。


DSODの遊戯さんのこともGXの遊戯さんのことも超融合の遊戯さんのこと、デュエルリンクスの武藤遊戯さんのこともたっっっくさん語りたいのですが、いつの間にか彼のお誕生日を迎えていたので、今回はこの辺で筆を置きます。

本当に出会えてよかった、武藤遊戯さん。
お誕生日おめでとうございます。
これからも多くの遊戯王ファンに愛され続けるであろうことを確信しながら、あなたに最大限の敬意と感謝と愛情を贈ります。

そして、これを最後まで読んでくださったあなたにも最大限の感謝と愛情を。
ご清聴ありがとうございました🥰🥰🥰

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