状況はどうだい?僕はインチュニブに尋ねる

工事(注 仲本工事似の主治医)による判断で、
ストラテラからインチュニブに薬が変わった。

最高である。吐き気なし!頭痛なし!
体調が悪いことによる気分の落ち込みなし!
そして効果もなし!!!!!

インチュニブは(副作用がないという点において)最高である代わりに効果も強くない。ストラテラを経験した私にとってインチュニブ初日は「マジで無」であった。

ストラテラを飲んだとき、頭の中が静かになる感覚があり、話すことが思い浮かばない現象があった。
断薬をしないとなかなか書けなくなった。

私は文章を書くことが好きだ。長くバスに乗る時などに短い文章を作って遊ぶ。
全く関係のない言葉を結びつけて書く。森と木、では面白いものは書けないが命と鉄、のように全く性質の異なるものを二つ引っ張り出してきて書く。それが楽しいからだ。しかしその遊びができなくなった。

とにかく具合が悪かったし、何より憂鬱だった。
でもしっかりお昼に買ったカップ麺を持って行くのは忘れてたので、どれだけが薬の効果かわからないが。


インチュニブはそんなことはない。今まで通りアイデアがどんどん浮かんでは消え、今まで通り普通にサボりたくなる。

でも、少し早く家を出られる。
衝動的に食べていた食品を、ふとやめておこうかなと思える。
ものすごくわずかだ。だが、これこそが私の欲しかったものだ。小さな誰かが、自分を律するために少しだけ背中を押してくれるようだ。


しかし最近ずっと考えていることがある。
どうやら私はADHDを失うことが寂しいようなのだ。今も手放してしまおうか、本当にそれが正しいのか、ずっと悩んでいる。
気づかずにADHDとして生きてきたここまでの人生について、それは本当は間違った旅路だったのか、今すぐにでもコンパスを持って正しい道を歩く方がよいのか、楽なのかと、色々と思うところはある。

まあ、しばらくインチュニブと一緒にADHDのない世界を生きてみて、何か掴めればいいかなと思っている。

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